よほど腹に据えかねているということか──。皇室典範の改正案をめぐり、野田佳彦元首相が、麻生太郎元首相を執拗に攻撃している。
皇室典範改正案の柱のひとつは、旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎えるというもの。養子は皇位継承権を持たないが、養子に男子が生まれたら、その男子は皇位継承権を持つことになる。この「養子案」を強く推進しているのが、自民党の「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」会長をつとめる麻生氏だ。
野田元首相が問題にしているのは、麻生氏が、亡くなった寛仁親王の妃・信子さまの実兄だということだ。信子さまは昨年9月、新たに「三笠宮寛仁親王妃家」を創設している。
もし、信子さまが養子を迎えたら、麻生ファミリーは天皇の外戚になる可能性があるということだ。
野田元首相は有権者に配布している5日付のビラで、「信子さまが養親になる意思があれば縁組を進めて良いのでしょうか」と指摘。平安時代に娘を天皇と結婚させ、皇室との縁戚関係を深めて権勢をふるった藤原道長の和歌を引用し「藤原家のように、令和は麻生家が『この世をばわが世とぞ思う』時代になるのでしょうか」と訴えている。
「養子案」は麻生氏の野望達成のため?
野田元首相は6月22日にも、ネット番組に出演した時、「いくらなんでも、藤原道長じゃないか」と、養子案を唱える麻生氏を皮肉っていた。
「もともと与野党は、『皇族数を増やす』方法について協議し、立法府の総意として意見をまとめて政府に提出しています。ところが、高市政権が国会に提出した法案は、与野党が合意していない『皇位継承権』についてまで触れている。野党からしたら“だまし討ち”です。
政府自民党は、この特別国会で「皇室典範改正案」を成立させるつもりだ。はたして成立するのか。
「世論調査を見ると、女性天皇・女系天皇を容認するという意見は、7割を超えています。一方、男系男子を皇族に迎える“養子案”については、賛成は3割程度です。国民の総意とは、かけ離れている状況です。この先、麻生ファミリーが“令和の藤原家”になるという印象が強まると、養子案に対してさらに反対の声が強まるでしょう。野田さんは、それを狙っている可能性もあります」(野党関係者)
この国会で皇室典範を改正することに「賛成」は24%しかない。なぜ、高市自民党は法案成立を急ぐのか。すべては麻生氏の野望達成のためなのか。
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