俳優の佐藤二朗(57)と橋本愛(30)とのハラスメント騒動で、フジテレビがまたまた「悪手」か。来年1月期の「月9」ドラマの企画を変更したと報じられたのだ。


 7月10日配信のスポニチアネックスによると、ドラマは男女の恋愛模様をコミカルに描くもので、既に主演の俳優が決定済みで、ヒロインなどのキャスティングを進めている最中だったが、上層部が「男女の恋愛ものをこのタイミングでやるべきではない」と変更を指示した。変更理由はハラスメント騒動の舞台となった4月期のドラマ「夫婦別姓刑事」の題材が「夫婦」だったことを受けての判断らしい。


「1月期のドラマは通常、秋ごろクランクインするため、夏にはキャスティングを固め、準備をしなければならない。制作スタッフはただでさえ時間がないなか、企画から見直しに迫られるのですから、たまったもんじゃない。多くのスタッフが『あまりにも短絡的な判断』などと上層部を批判するというのも、頷けます」


 とは、ある週刊誌の芸能デスク。


「2024年12月に中居正広氏の女性トラブルが発覚して以降、局内でのセクハラなどのハラスメント問題もあって、フジテレビはコンプライアンス部門を強化し、人権意識の見直しなどに取り組んでいます。とはいえ、執行部がドラマなどの制作畑に手を突っ込んで、恋愛ものNGを強要するなんて、前代未聞。悪手との批判が業界内外からあがり、SNSでは、まるで『世にも奇妙な物語』といったコメントに共感が相次いでいるのも当然とみられています」(同)


 今回の騒動では、橋本の身体接触に制限のあることを制作側は把握していたが、佐藤本人には「告知事項」を共有せず、フジテレビはトラブル後に佐藤だけを厳重注意処分としたことで、対応に批判が集まった。それを週刊文春が報じたのも、内部情報を漏らしたとの関与疑念が一部で取り沙汰され、フジテレビ制作の映画「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」のスピンオフドラマに出演予定だった佐藤に降板を通達したとも報じられた。


■「責任を取りたがるバカ」は消え、会社ぐるみで責任逃れの分散化に


「人権方針を掲げながら、実際は制作現場での配慮不足に対応の不透明さと、およそ人権とはかけ離れたことばかりやっている。過去の騒動と重ねて『何も学んでいない』との指摘が相次いでいます」(放送関係者)


 フジテレビ出身の芸能評論家、中野義則氏はこう言う。


「かつて、何かあるとその矢面に立って、責任を取ろうとするプロデューサーがたくさんいたんです。

泉谷しげるさんは『責任を取りたがるバカ』と独特の表現でそんな彼らを称賛する一方、昨今は責任を取りたがらないから、責任分散のためにプロデューサーがやたらといると指摘していました。今のフジテレビは会社ぐるみで問題を避け、逃げるばかり。佐藤二朗さんと話すのも弁護士でしたが、弁護士は問題解決するためじゃなく、まさに責任分散のためなのだと思います。これでは、ますます局内の不信感やモチベーション低下を招き、辞めていく人材が増えていくでしょうね」


 フジテレビは「制作過程の詳細についてはお答えしておりません」などとし、企画変更指示の報道の事実関係すら明らかにしていない。


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 “佐藤の乱”の波及効果が深刻だ。関連記事【もっと読む】佐藤二朗の“ハラスメント騒動”でミソがついちゃった「踊る大捜査線」織田裕二の複雑胸中…では、その波及効果について伝えている。


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