「会長は競輪が好きやから、ネットを利用して競輪をやっている」


 3年前、別件でパクられた人物がこう漏らしたことから「競輪好き」がバレた。


「カタギ」の弟に成りすまして暴力団組長であることを隠し、インターネット投票サービスで競輪の車券を購入したとして、大阪府警捜査4課は30日までに六代目山口組若頭補佐で「秋良連合会」会長の金東力(70)と弟の裕司(64)両容疑者ら男3人を私電磁的記録不正作出の疑いで逮捕した。

金は「直参」と呼ばれる山口組の直系組長のひとり。


 金容疑者は5年ほど前、裕司容疑者名義で投票サービスのアカウントを作成し、弟に成りすまして車券を購入していた。


 別の事件で金容疑者のスマホを調べたところ、ケースの中から裕司容疑者名義の会員証が見つかった。引き落としの銀行口座も弟名義になっていて、昨年11~12月にかけて243回にわたって、約392万円分の車券を購入していた。


 公営競技のオンライン投票サイトは「暴力団排除条項」の規約があり、暴力団員の利用が禁止されている。金容疑者は利用規約に同意した上で車券を購入していた。


「取引履歴を調べていったら、2021年ごろから1億円以上突っ込んどった。資金がどっから出とんか興味あるところやが、秋良連合会は府下の組の中でも勢力があるから、カネはあるんやろうな。金は競輪1本やったようやが、トータルすると儲かってはおらへんやろ」(捜査事情通)


■過去にはETCの不正利用も


 金容疑者は12年、静岡県の暴力団組織「藤友会」が主催するゴルフコンペに参加。暴力団組長であることを隠してプレーしたとして、直参仲間らとともに詐欺の疑いで逮捕されている。


 3年前の23年には、弟名義のETCカードを983回不正に使用して正規の通行料金との差額をだまし取ったとして、電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕された。


 ETC割引を受けたり、ゴルフ、競輪を楽しみたかったら、足を洗うしかない。


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