本編第2シーズンの初回放送直前、TBS系日曜劇場「VIVANT」の福澤克雄監督(62)のパワハラ問題が明らかになったが、7月26日放送の初回視聴率は18.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と今年のドラマでトップを記録。


 異例のクールまたぎで、10月期も連続して放送されるが、早い段階からこの強力コンテンツに果敢に挑もうとしていたのが日本テレビだ。

同局幹部からは「10月期は局の威信を懸けた戦いになるだろう」という言葉も聞こえるが、“打倒VIVANT”を掲げて勝負に挑むのは、大泉洋(53)主演の「俺たちの箱根駅伝」だ。


 日本テレビの本気度を感じさせるのは、毎年、視聴率が30%前後と同局の超優良コンテンツである箱根駅伝をドラマ化すること。原作も「半沢直樹」「下町ロケット」シリーズの池井戸潤氏(63)の小説で、キャストは伊藤沙莉(32)、山下智久(41)、山本耕史(49)らが大泉の脇を固める。放送は10月期だが既に撮了しているようで、7月中旬には都内のレストランで打ち上げパーティーが開かれ、会場では“打倒VIVANT!”が合言葉のように聞こえたという。


 果たして「VIVANT」の堺雅人(52)を引きずり下ろすことはできるのか。


 実は堺雅人と大泉洋のドラマ対決に芸能関係者が注目するのは、2人の間に浅からぬ“因縁”もあるからだ。今からちょうど10年前の2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」で、主演の堺が真田信繁(弟)、大泉は信之(兄)という兄弟役を演じた。


 早稲田大学演劇研究会から人気劇団「東京オレンジ」を旗揚げし、大学時代から追っかけもいたという堺と、北海学園大学演劇研究会のメンバーで結成された演劇ユニット「TEAM NACS」の中でもマルチな才能を発揮して全国区の人気を得た大泉。2人は同学年で、“洋さん”“雅人さん”と呼び合う仲で、お互いのリスペクト度は半端ない。


■「真田丸」では和牛の“差し入れ合戦”


 時にはお互いの“負けず嫌い”が際立ち、度々衝突も勃発しているが、その最も有名なエピソードといえば、「真田丸」での“差し入れ合戦”だろう。


「初めての大河主演で座長を務めることになった堺さんは、信州牛100人前とか高級スイーツをスタッフや共演者たちに差し入れていました。すると大泉さんも“雅人さんが信州なら、僕は”と松阪牛を用意。

堺さんが高級ポークを差し入れれば、大泉さんは“僕は北海道の人間なんでマトンを”という具合で、私たちはオイシイ思いをさせていただきました。出演者が出番待ちをする前室では、大泉さんが吉田羊さんや長澤まさみさん、黒木華さんをつかまえては“ねぇねぇ、正直なところ、あなたは堺派? 大泉派? どっち? 松阪牛、おいしかったよね……”なんて冗談交じりに聞いた。あのキャラだから皆さん笑顔でしたけど、よくよく考えると、結構シビアな質問でした」(テレビ関係者)


 大泉の“負けず嫌い”エピソードにはこんな話もある。


「大泉の長女が通う有名私立小学校の運動会で『親子競争』という競技があって、偶然同じ組に別の大物俳優の長女がいたんです。この時の大泉の張り切りようといったら……。“絶対負けないからな!”と大騒ぎして場を盛り上げていました。どこまで本気かわかりませんが、大泉のキャラクターのなせる業ですよね」(芸能プロダクション関係者)


 日テレが社運を懸ける「俺たちの──」は「VIVANT」にどこまで迫ることができるか。


(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)


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