高市政権の浮沈を占う沖縄県知事選(13日投開票)は、文字通りのデッドヒートだ。3選を目指す玉城デニー知事(66)と、与党とゆ党が推す元那覇市副市長の古謝玄太氏(42)による事実上の一騎打ち。

野党の不協和音などで現職有利のセオリーが崩れる中、何かと評判の悪い新顔が逆転したとの情報が飛び交っている。走り抜けられるのか。


 地元紙は古謝優勢と分析しているようだ。琉球新報(1日付朝刊)は「古謝、玉城氏 横一線」と大見出しを打ち、1面トップで序盤情勢を報じた。JX通信社と合同で行ったインターネット調査(8月28~30日実施)に取材を加味したところ、両者が横一線。古謝は自民支持層の6割超、参政支持層の4割超、公明支持層の8割弱を固めているという。


「情勢調査の数値では、両者は依然として互角。ですが、古謝氏の名前を先に出したのは、2期8年を務めた玉城氏よりも勢いがあるという判断です」(地元報道関係者)


 古謝氏は与党の自民党日本維新の会にとどまらず、国民民主党、参政党、日本保守党、高市自民と袂を分かった公明党からも県本部の推薦を得ている。告示直前には4年前に約5万票を集めた下地幹郎元衆院議員が出馬を取りやめ。高市首相に近い西村康稔選対委員長が動き、下地氏と「政策協定」を結んで保守分裂を回避した経緯がある。


「自民とケンカ別れした下地氏は県連と因縁がある。頭越しに握られた県連がカンカンなのは当然として、古謝氏が操り人形なのを露呈させたのはマズかった。

足し算どころか、マイナスの掛け算で票を減らしかねない」(与党関係者)



真偽不明の「自民党調査」によると…

 そうした中、永田町などで出回っているのが真偽不明の「自民党調査」だ。それによると、7月中下旬時点で玉城氏に10ポイントほど差をつけられていた古謝氏が徐々に追い上げ、告示直後には抜き去って3ポイントほどリードしている。下地氏との合体はそこまで即効性があるのか。恐るべしだ。


「相乗りてんこ盛り状態の古謝陣営は、もともと一枚岩とは程遠い。決起集会で〈極左暴力集団が知事を支えている〉などと放言する県議がいるほど締まりがない。序盤で優勢と知れば緩んでしまうのではないか。一方、3選黄信号の心構えで選挙戦に臨んだ玉城陣営は、新顔の後塵を拝す展開に神経をとがらせている。〈やっぱりダメか〉という空気が広がり始めたら最後、戦い抜けないと警戒が広がっています」(地元関係者=前出)


 選挙戦は残り11日だ。


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