近ごろ橋下徹をあまり見かけない。レギュラーだった「日曜報道 THE PRIME」(フジテレビ系)が3月で終了したこともあるが、ちょっと前までは情報ワイド番組を掛け持ちしていたのに(去年は215本)、今は大阪の系列局制作の昼ワイドに週に1回程度だ。
「強引な政治手法を国民より国家前面主義、靖国参拝ではすぐ腰砕けになるファッション保守、中国に対しては口だけ番長、トランプにヘコヘコしすぎと、容赦ありません。もともと高市に批判的な玉川徹(ジャーナリスト)や斎藤幸平(東京大学大学院准教授)のコメントなら、『いつもの悪口』と無視することもできますが、右寄り保守で維新の会創業者の橋下が言うと、高市支持層に刺さるから影響は大きい。首相になる前から、『橋下さんは私に批判的』とXに投稿するなど警戒してました」(高市ウオッチャー)
高市は総務相の時、政府・与党に批判的な番組を流し続ける放送局の停波をチラつかせたことがあり、テレビ業界にとって最も警戒しなければならない政治家だ。その高市が毛嫌いしている橋下は、やはり番組で使いにくい。これまでは、多少乱暴なことを言っても元大阪府知事の肩書に助けられて見過ごされたが、高市が首相になったらそれも許されなくなったということか。
■憎まれっ子コメンテーターがいるから面白いのに
橋下は大阪ローカル局に冠特番やほぼ準レギュラーの番組を持っているが、内容は街散歩だったり、グルメ案内だったりで、たまに政治批判をしてもひと言ふた言と、橋下らしさがまったくない。
テレビ局が橋下を使いにくいのには、ギャラの高さもあるようだ。1回の出演で約120万円と報じられたこともある。
橋下は「僕は文化人ギャラで、タレントさんとは違う」と否定しているが、政界引退を表明したときに、「ギャラは芸能人価格で」とギャグを飛ばしたこともあって、大学教授や医師、ジャーナリスト、評論家などの数万~30万円よりかなり高いのは間違いない。
「一方で、Xでの露出は増えています。
「嫌いなコメンテーター」アンケートでは常に上位だが、テレビは憎まれ役がいて面白い。(文中敬称略)
(海原かみな/コラムニスト)

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