タイ国際航空(TG)の客室乗務員によるメルボルン空港でのヘロイン密輸事件は、背後に国際的麻薬シンジケートが関与している可能性が一層濃厚となった。タイ主要メディアは、SNSを通じた「運び屋」勧誘の構図や押収されたヘロインの規模を詳しく報じている。


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 『バンコクポスト』『ザ・ネーション』によれば、乗務員が持ち込んだバッグから押収されたヘロインは約1キログラム、末端価格は約5600万円に上るとされる。ロイター通信は、見知らぬアカウントが客室乗務員に「運び屋」を依頼し、報酬を提示する事例が複数確認されていると伝え、今年上半期だけで少なくとも6人が麻薬密売罪で起訴されたと政府が危機感を表明した。

 タイ社会では「微笑みの国」と呼ばれる国民性として、人を信じやすく、ポジティブに受け止める傾向が強い。今回のCAも「絶対にバレない」という巧妙な説得に屈したとされ、社会は彼女を単なる加害者ではなく、組織に利用された被害者として見る同情的な論調が広がっている。

 タイ政府は主要空港で全乗務員の手荷物に対する100%X線検査と無作為開錠検査を即時導入。タイ国際航空も当該CAを解雇処分とし、全従業員に「第三者からの荷物預かり絶対禁止」を再徹底する緊急研修を開始した。国際的シンジケートの全容解明と失墜した信頼回復に向け、両国当局の捜査が続いている。
【編集:af】
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