2026年7月19日、フィリピンの国営通信社であるフィリピン・ニュース・エージェンシー(Philippine News Agency=PNA)は、フィリピン国家警察(PNP)が南部ミンダナオ島などで大規模な違法薬物の取り締まり作戦を展開し、密売組織の重要容疑者2人を逮捕するとともに、末端価格3940万フィリピンペソ(約1億400万円)相当の違法薬物を押収したと報じた。警察当局が1日間の集中的な電撃作戦(急襲)によって成果を上げたもので、国際的な密売ルートの遮断に向けた大きな前進となった。


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 発表によると、国家警察の特殊捜査班はミンダナオ島の主要都市であるジェネラルサントス市とカガヤン・デ・オロ市において、組織内で「ハイバリュー・インディビジュアル(重要人物)」と呼ばれる上位の密売人2人をそれぞれ逮捕した。この2人の拠点から現地で「シャブ」と呼ばれる高純度の結晶状メタンフェタミン(覚醒剤の一種)が大量に見つかり、ジェネラルサントス市で150万ペソ相当、カガヤン・デ・オロ市で204万ペソ相当が押収された。さらに、これらの逮捕劇と連動する形で、首都マニラ近郊のパサイ市にある郵便ハブ(中央郵便交換センター)への一斉捜索も実施された。ここから密売組織宛てに届いた20個の国際郵便の小包が差し押さえられ、中から覚醒剤約4298グラム(2920万ペソ相当)や、大麻の高級品種である「クッシュ」約4385グラム(650万ペソ相当)、そしてコカインなどが発見された。これらを合計した今回の作戦全体の押収総額が、3940万ペソに達したという。

 フィリピンでは長年、違法薬物の蔓延が深刻な社会問題となっており、歴代の政権が最重要課題として取り曇りを続けている。特に今回の作戦で多く押収された結晶状メタンフェタミン(シャブ)は、強い依存性と幻覚などの毒性を持つ極めて危険な麻薬であり、フィリピン国内の密売市場で最も流通量が多いとされる。密売組織は、国内での警察の監視をかいくぐるため、海外から国際郵便を利用して小包の中に麻薬を隠して送り込み、それを国内の地方都市に分散した重要容疑者たちが受け取って若者らに密売する手口を確立させていた。今回、警察当局が地方の末端密売グループのトップ層(重要人物)の特定を進めると同時に、その供給元である首都圏の流通拠点(郵便ハブ)を同日に一斉に抑えたことは、組織の物流網に致命的な打撃を与えたことを意味する。国家警察は声明で、「違法行為を働く者を追い詰め、逮捕する手を緩めることはない。すべての地域社会の安全と平穏を確保するため、今後も取り締まり作戦をさらに強化していく」と強調し、組織の全容解明に向けて捜査を継続する方針を示した。
【編集:Eula】
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