2026年7月15日、米国の世論調査機関ピュー・リサーチ・センターは、36カ国・地域の成人約42000人を対象にした国際調査の結果を公表した。調査によれば、25カ国で中国が米国よりも好意的に評価され、米国が優勢だったのは日本、韓国、インド、フィリピン、ポーランド、イスラエルの6カ国にとどまった。
ピューが約20年前に関連調査を開始して以来、中国が米国を逆転したのは初めてであり、国際世論の構図に大きな変化が生じたことを示している。

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 中国国営通信社の新華社は、この結果を「中国外交政策の成果」と位置付け、国内外に積極的に伝えた。新華社は、調査結果が中国の国際的地位の向上を裏付けるものだと強調し、特に欧州や北米の伝統的な米国同盟国で中国への評価が米国を上回った点を「歴史的な転換」と報じた。記事では、中国が国際社会で平和的発展を掲げ、経済協力や多国間主義を推進してきたことが評価につながったと分析。米国が一部の国で信頼を失いつつある現状を対比させ、中国の外交姿勢が国際社会に受け入れられていると論じた。

 中国共産党機関紙の人民日報も、調査結果を大きく取り上げた。人民日報は「中国の国際的イメージは改善し続けている」とし、米国が一部地域で支持を失う一方、中国は経済協力やインフラ投資を通じて信頼を獲得していると解説した。特に「一帯一路」構想を通じた投資や援助が、アジアやアフリカ諸国で好意的評価を広げたと指摘。記事は「中国は覇権を求めず、共存共栄を目指す」との政府方針を繰り返し強調し、調査結果をその証左とした。

 中国国際放送(CGTN)は英語で世界に向けて報道し、調査結果を「国際社会が中国を信頼する証拠」として紹介した。番組では、カナダやドイツなど米国の伝統的同盟国で中国支持が米国を上回ったことを特に強調し、米国の外交政策が国際的に孤立を招いていると論じた。さらに、米国大統領への信頼度が低下している一方で、中国指導者への評価が改善している点を取り上げ、「中国は安定したリーダーシップを提供している」と主張した。


 環球時報はより強い論調で報じ、調査結果を「米国の衰退と中国の台頭を示すもの」と断じた。同紙は、米国が同盟国からも信頼を失っている現状を「覇権主義の限界」と批判し、中国が国際社会で新たな秩序を築く存在として認められつつあると論じた。記事は「米国の一方的な政策が国際社会の不信を招いた」とし、中国が多国間協力を重視する姿勢を対比させた。

 中国国内の報道は総じて、調査結果を外交政策の勝利として歓迎する論調で統一されている。新華社や人民日報は穏やかな分析を示しつつ、国際社会における中国の存在感を強調。環球時報や一部の評論はより攻撃的に米国の失策を指摘し、中国の優位性を誇示する形を取った。これらの報道は国内世論の結束を促すと同時に、国際社会に向けて中国の外交成果をアピールする狙いがあるとみられる。

 今回の調査結果は、中国政府にとって歓迎すべきニュースであり、国内外のメディアを通じて積極的に発信されている。米国の伝統的同盟国で中国支持が広がった事実は、中国の外交戦略が一定の成果を上げていることを示すものであり、国際秩序の変化を象徴する出来事として位置付けられている。
【編集:AF】
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