2026年7月24日、インドネシア東部スラウェシ島沖のトミニ湾で、外国人観光客11人とインドネシア人乗員2人を乗せたスピードボートが悪天候により沈没し、行方不明となる事故が発生した。インドネシア国家捜索救助庁(Basarnas)は25日14時ごろ、観光客11人と乗員1人(約17時間にわたり漂流)を奇跡的に救助したと発表したが、船長は依然として見つかっていない。
現地メディア「デティックコム」は「11人の外国人観光客と1人の乗員が救助されたが、船長はまだ見つかっていない」と伝えている。

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 事故は、スラウェシ中部トジョウナウナ県のダイブリゾートを出発し、ゴロンタロ州ポフワト県マリサ港へ向かう途中で発生した。現地時間午前7時に出航したものの、予定の到着時刻を過ぎても連絡がなく、午後3時40分に行方不明が報告され、捜索が開始された。乗船していたのはオランダ人5人、ドイツ人3人、チェコ人1人、ベルギー人1人、フランス人1人、インドネシア人乗員2人であった。

 「アンタラニュース」によれば、事故は午後3時30分頃に発生し、強風と高さ2.5メートルに達する波により船体が2つに分断され沈没したとされる。乗客らは救命具や救命筏にしがみつき、互いに支え合いながら漂流していたところを救助された。船長は濃霧の中で乗客と離れ、船体に残ったまま行方不明になったとみられている。

 「APニュース」は、救助活動には熱感知ドローンや潜水装備が投入され、約300平方海里に及ぶ範囲で捜索が行われたと報じている。救助された観光客らはトジョウナウナ県のリゾートに避難しており、健康状態は安定しているという。

 インドネシアは大小合わせて17000以上の島々から成る国であり、船舶は観光や生活に不可欠な交通手段である。しかし、悪天候や整備不良による事故は頻発しており、今回の事故もその一例といえる。トミニ湾は豊かな海洋資源と美しい景観で知られる観光地だが、天候の急変が多く、航行には常に危険が伴う。
現地当局は今後7日間にわたり捜索を続ける方針を示しており、船長の発見に全力を挙げるとしている。

 今回の事故は、観光客の安全確保と海上交通の危険性を改めて浮き彫りにした。観光業の発展とともに、インドネシア政府や地方自治体には安全対策の強化が求められている。特に外国人観光客を対象としたツアーでは、国際的な信頼を維持するためにも、船舶の整備や気象情報の徹底的な確認が不可欠である。事故の背景には、観光需要の増加と安全管理の不十分さが交錯している現実があり、今後の課題として注視される。

 沈没した船は全長約12メートルの高速型スピードボートで、観光客の移動用に使用されていた。船体は木製と繊維強化プラスチックを組み合わせた構造で、最大搭乗人数は15人とされる。事故当日は定員を超えてはいなかったが、荒天により船体が破損し、最終的に2つに分断されて沈没したと現地当局は説明している。
【編集:af】
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