「スーパーのパンだから…」そんな先入観を持っている人ほど、ひと口食べれば驚くかもしれません。

「トレンドに合わせて進化」年間200万個売れる食パンの裏側。...の画像はこちら >>
 現在、首都圏と近畿圏を中心に展開する大手スーパーマーケット『ライフ』のインストアベーカリー「小麦の郷」が、「専門店顔負けの美味しさ」と注目を集めています。


 カラダに優しい素材や製法、健康や自然志向にあわせたプライベートブランド「BIO-RAL(ビオラル)」などでも知られるライフですが、実は店内製造の総菜やベーカリーの評価が非常に高いスーパーでもあります。「小麦の郷」では、年間200万個以上売れる大ヒット商品「ホテルブレッド」をはじめ、店内で焼き上げる本格的なパンがずらりと並びます。

 今回は実際に店舗を訪問し、人気の理由や製造のこだわりを取材。売れ筋のパンも実食してみました。

『小麦の郷』とは

「トレンドに合わせて進化」年間200万個売れる食パンの裏側。大手スーパー内のパン屋は“専門店顔負け”だった
0616_小麦の郷②
 かつてスーパーのパン売り場といえば「安いけれど味はそこそこ」というイメージを持つ人も少なくありませんでした。しかし、「小麦の郷」では専用窯を導入し、店内でパンを焼き上げているのが最大の特徴です。

「トレンドに合わせて進化」年間200万個売れる食パンの裏側。大手スーパー内のパン屋は“専門店顔負け”だった
0616_小麦の郷③
 店内のボードには焼き上がり時間を掲示し、ホカホカの焼きたてを味わってもらうための工夫も。

「トレンドに合わせて進化」年間200万個売れる食パンの裏側。大手スーパー内のパン屋は“専門店顔負け”だった
0616_小麦の郷④
 さらに、食パン、菓子パン、サンドイッチなどカテゴリーごとに専門のバイヤーがおり、毎月季節の素材を使用した新作を多数展開しているため、いつ訪れても飽きない売り場づくりがされています。

「トレンドに合わせて進化」年間200万個売れる食パンの裏側。大手スーパー内のパン屋は“専門店顔負け”だった
0616_小麦の郷⑤
 店舗によっては専用のピザ窯を設けており、導入店舗ではより本格的で、もちもち食感のピザを提供しています。

担当者に聞いた、「小麦の郷」人気の理由

――「小麦の郷」はいつ頃から展開されたのでしょうか?一般的なスーパーのベーカリーとの違いも教えていただけますか。

「1990年からスタートしています。店内で一部粉から手作りしている商品もあるなど、専門店のような本格的な展開が強みです」

――「専門店品質」を目指されるうえで、特にこだわっていらっしゃるポイントを教えてください。

「商品それぞれに合う素材や製造方法にこだわりつつ、どの店舗でも同じ品質の商品をご提供できる仕組み作りを徹底しています」

――年間200万個以上も売れる「ホテルブレッド」は、どのような背景で誕生したのでしょうか?

「ホテルの朝食で出るようなバターの香りや、ふわふわ食感を目指したロングセラー商品です。その時々のトレンドに合わせて、食感や甘さ、バターの香りを強めるなど、リニューアルを重ねることでロングヒットに繋がりました」

――毎月新商品を出されている背景についても教えていただけますか。


「その時期の旬の食材や季節感を感じられる商品を毎月新発売することで、お客様が季節を感じられ、飽きることなく『小麦の郷』の商品をお召し上がりいただけるよう工夫しています」

――パンの焼き上がり時間について、何か工夫されていることはございますか?また、焼きたての香りによる反響はいかがでしょうか。

「焼き上がり時間は、お客様のご来店ピークに合わせて設定しております。パンの焼きたての香りは購買意欲を掻き立てますので、出来立てが並んだ際は店内放送でお知らせすることもあり、お客様に大変ご好評いただいています」

――お客様からのリピート率が高い人気商品がございましたら教えてください。

「ホテルブレッド、手包みビーフカレーパン、サーターアンダギーなどはリピート率が高いです。シニア層のお客様には『北海道産小豆の粒あんドーナツ』も人気です」

――今後力を入れていきたい商品カテゴリーがあればお伺いしたいです。

「ランチ時に人気のサンド系商品は現在も力を入れており『こだわりのソースかつサンド』など大人気ですが、今後まだまだ需要があると考えています」

人気パンを実食

・ホテルブレッド1斤 300円(税込)



「トレンドに合わせて進化」年間200万個売れる食パンの裏側。大手スーパー内のパン屋は“専門店顔負け”だった
0616_小麦の郷⑥
 発酵バター入りマーガリンを使用することで、バターの風味をしっかり感じられる「ホテルブレッド」は、30年以上愛されるロングセラーであり、今もなお年間200万個以上売れる人気商品。たんぱく質を多く含むデュラム小麦を使用することで、甘みがありふんわり&しっとりとした食感が特徴となっています。

「トレンドに合わせて進化」年間200万個売れる食パンの裏側。大手スーパー内のパン屋は“専門店顔負け”だった
0616_小麦の郷⑦
 実際に焼き立てを食べてみると、口に入れた瞬間に濃厚なバターの風味を感じ、コクと優しい甘みがフワッと広がります。何もつけずそのままで甘くて美味しいだけでなく、トーストすると外はカリッと、中はふわふわで香ばしい麦の香りが。普段食パンをなかなか食べない筆者の子どもたちですが、「甘くて美味しい!」と手が止まらない様子も印象的でした。

・こだわりソースのかつサンド 537円(税込)



「トレンドに合わせて進化」年間200万個売れる食パンの裏側。大手スーパー内のパン屋は“専門店顔負け”だった
0616_小麦の郷⑧
 店内で揚げたかつのサクサク感、パンのふんわり感、キャベツのシャキシャキ感が特徴の「こだわりのソースかつサンド」。りんごとトマトの甘みがきいたソースを使用し、後味がさっぱりするようにお酢を配合しています。ハーフサイズ(税込302円)も販売しています。

「トレンドに合わせて進化」年間200万個売れる食パンの裏側。大手スーパー内のパン屋は“専門店顔負け”だった
0616_小麦の郷⑨
 分厚くカットされた三元豚のロース肉を使用していて“かつのサクサク食感がこだわり”とのことでしたが、ひと口食べた瞬間、かつのジューシーさや旨味、衣のサクッとした食感をしっかりと感じることができ、フルーティーなソースとの相性がバツグンでした。


・笑顔のメロンパン 181円(税込)



「トレンドに合わせて進化」年間200万個売れる食パンの裏側。大手スーパー内のパン屋は“専門店顔負け”だった
0616_小麦の郷⑩
 北海道バターを配合したふんわり生地は、口に入れた瞬間バターがふわっと香ります。表面のビスケット生地のザクザク食感が、お子様からシニア層まで幅広く人気の商品。年間80万個以上売れています。

「トレンドに合わせて進化」年間200万個売れる食パンの裏側。大手スーパー内のパン屋は“専門店顔負け”だった
0616_小麦の郷⑪
 外のクッキー生地はサクサク、中はふんわりもちもちで、時間が経ってももちもち感が崩れない印象でした。袋を開けた瞬間から濃厚なバターの香りが広がり、優しい甘さが美味しいメロンパンです。リベイクすることでさらに焼きたての風味が引き立つので、より美味しく食べられました。

・贅沢チーズブレッド 343円(税込)



「トレンドに合わせて進化」年間200万個売れる食パンの裏側。大手スーパー内のパン屋は“専門店顔負け”だった
0616_小麦の郷⑫
 小麦の郷1番人気の「ホテルブレッド」と同じ生地を使用。ダイスチーズと2種のシュレッドチーズがたっぷりで、どこから食べてもチーズを味わえるよう渦状にチーズを巻き込んでいます。

「トレンドに合わせて進化」年間200万個売れる食パンの裏側。大手スーパー内のパン屋は“専門店顔負け”だった
0616_小麦の郷⑬
 表面はチーズが焦げてカリッと香ばしく、パン自体はふんわりソフトな仕上がり。中にサイコロ状のチーズがゴロゴロと贅沢に入っていて、どこから食べてもチーズに当たるのでおつまみとしても美味しい! とにかくチーズの量がすごいので、チーズ好きにはたまらない満足感がありました。

・マルゲリータ 699円(税込)



「トレンドに合わせて進化」年間200万個売れる食パンの裏側。大手スーパー内のパン屋は“専門店顔負け”だった
0616_小麦の郷⑭
 イタリア産のトマトピューレ、イタリア産モッツァレラ、国産生バジルを使用。トマトピューレはトマト本来の風味・酸味・甘みを感じられ、チーズは濃厚な味わいと風味が特徴です。生地は焼き上げる直前に1枚1枚手でのばしており、小麦の豊かな味わいや風味を楽しめます。

「トレンドに合わせて進化」年間200万個売れる食パンの裏側。大手スーパー内のパン屋は“専門店顔負け”だった
0616_小麦の郷⑮
 ピザコーナーで一番人気を誇る定番ピザ「マルゲリータ」。耳の部分は外側がカリッと、中はふっくらもちもちしていて、本格的な味わいです。
フレッシュなバジルの葉が使われているので香りも良く、トマトの濃厚なコクと酸味が絶妙! カリカリなのに耳には一切硬さがなくモチモチなので食べやすく、正直今まで食べたスーパーのピザの中でも圧倒的な美味しさにとても驚きました。

「スーパーのパンだから」と侮れなかった

「トレンドに合わせて進化」年間200万個売れる食パンの裏側。大手スーパー内のパン屋は“専門店顔負け”だった
0616_小麦の郷⑯
 年間200万個以上売れるヒット商品があるというのも納得の「小麦の郷」。今回は人気商品を中心に試してみましたが、種類の豊富さや商品開発への熱量からは、ライフがベーカリーにどれだけ力を入れているかが伝わってきました。

「今日は何を買おうかな」と迷ったら、まずは売り上げ上位のホテルブレッドから試してみるのがおすすめ。個人的にはマルゲリータがとても美味しかったため、是非食べてみて欲しいと思います。ひと口食べれば、スーパーのパンに対するイメージが少し変わるかもしれません。

※ライフ首都圏店舗の商品です
※品ぞろえ・価格は店舗によって異なります

<取材・文/鈴木風香>

【鈴木風香】
フリーライター・記者。ファッション・美容の専門学校を卒業後、アパレル企業にて勤務。息子2人の出産を経てライターとして活動を開始。ママ目線での情報をお届け。Instagram:@yuyz.mama
編集部おすすめ