金価格の上昇が続いた反動で、足元では値動きが落ち着きつつあります。一方で、世界的なインフレや地政学リスクを背景に、長期的な資産分散先としてゴールドへの注目は依然高いままです。
なかには過去5年でS&P500を上回るリターンを記録したファンドもあります。今回は、NISAで購入できるゴールドファンドの中から、実績に優れた5本を紹介します。
金の価格上昇の背景

古くから「有事の金」と呼ばれるとおり、近年も安全資産として金が買われて価格が上昇する傾向が見られます。世界各地で続く紛争や緊張の高まりを背景に、世界中で価値が認められている実物資産として金が買われています。

また「アメリカ第一主義」の通商政策への警戒感も影響し、基軸通貨である米ドルの価値が低下し、対照的に米ドルへ依存しない金の魅力が高まっているのも重要なポイントです。新興国の中央銀行は米ドル依存を減らすため、外貨準備の多様化を目的として、継続的に金を購入し続けています。

S&P500越えを記録した"ゴールドファンド"5選

金に投資するファンドのうち、S&P500越えを達成したファンドを5本紹介します。いずれもNISAで購入でき、少額の積立投資も可能です。

※リターンは2026年6月5日時点、純資産は2026年6月8日時点

○SMTゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジなし)

三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用するゴールドファンドです。主要な投資対象は、金の現物に投資する上場投資信託証券です。

ベンチマークである「LBMA金価格(円換算ベース)」に連動する成果を目指します。リターンは1年・3年・5年のすべてでS&P500を上回りました。


○ゴールドファンド(為替ヘッジなし)

アモーヴァ・アセットマネジメントが運用するファンドで、金地金の価格への連動を目指す上場投資信託証券に投資を行います。

具体的には「ゴールド・マザー・ファンド」に投資をする、ファミリーファンド方式での運用です。こちらのゴールドファンドがベビーファンドとなってマザーファンドへ投資をし、マザーファンドが上場投資信託へ投資をする仕組みです。

リターンに関して、1年・3年・5年のすべてでS&P500越えを記録しました。

○iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)

世界的な資産運用会社である、ブラックロック社が手掛けるゴールドファンドです。主に、金現物市場を代表する指標(LBMA金価格(円換算ベース)に連動する運用成果を目指す有価証券を、主要な投資対象としています。

リターンに関しては、1年・3年・5年のすべてでS&P500を上回りました。

○ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)

ピクテ・ジャパンが運用するゴールドファンドです。2019年に設定され、足元では純資産が1兆円を超える規模にまで成長しています。

投資信託証券への投資によって、実質的に金の現物に投資し、米ドル建ての金価格の値動きと連動する成果を目指します。リターンについては、1年・3年・5年のすべてでS&P500超えを記録しました。

○三菱UFJ 純金ファンド

三菱UFJアセットマネジメントが運用するゴールドファンドで、「ファインゴールド」の愛称が付けられています。
「純金上場信託(現物国内保管型)」を主要投資対象とし、日本の取引所における金価格の値動きをとらえることを目指します。

設定されたのは2011年であり、約15年の運用実績があります。リターンに関しては、1年・3年・5年のすべてでS&P500を上回りました。

安藤真一郎 あんどうしんいちろう マーケティング会社に勤務した後、フリーランスのライターに転身。 多種多様なジャンルの記事を執筆するなかで、金融リテラシーを高めることや情報発信の重要性に気づき、現在はマネー系ジャンルを中心に執筆している。 ライターとして、知識のない人でも理解しやすいよう、かみくだいた文章にすることが信条。 ファイナンシャルプランニング技能士2級、日商簿記検定2級取得。 この著者の記事一覧はこちら
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