8月のある朝、テレビにちょっと驚きの人物が映し出されていました。

 今年(2026年)4月に活動再開を発表していた広末涼子さんが、8月6日にTBS系の朝の情報番組『THE TIME,』にVTR出演し、地上波テレビ復帰を果たしたのです。


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ライブは30分で完売、朝の情報番組でテレビ復帰

 広末さんといえば、2023年に有名シェフとのダブル不倫が発覚し、夫だったキャンドルアーティストのキャンドル・ジュンさんとは離婚。そして昨年4月には、高速道路で交通事故を起こし、搬送された病院で看護師に暴行を加えて逮捕されるという、ショッキングなニュースが報じられました。

その翌月となる昨年5月に、双極性感情障害と甲状腺機能亢進症を公表。それから活動を休止していたのは、周知のとおりです(その後、傷害容疑は起訴猶予。自動車事故は罰金70万円の略式命令)。

『THE TIME,』で放送されたのは、7月に3日間、「コットン・クラブ」(東京・丸の内)で行ったバースデーライブの舞台裏を独占密着取材したもの。自身の46歳を祝うこのライブでは、「MajiでKoiする5秒前」や「大スキ!」といった往年のヒット曲も披露し、会場に集まったファンを大いに盛り上げたそうです。

 ちなみS席・1万4000円、A席・1万2500円と強気な価格設定ながら、わずか30分で完売したとのことで、根強い人気を伺わせました。まだまだコアなファンは多いということでしょう。

一応テレビ復帰した広末涼子に、復活の道はあるか? スキャンダルを逆手に汚れ役で人気の、“60歳女優”がお手本に
今年7月のライブでは、ミニスカートで持ち歌を披露(広末涼子Instagramより)

“広末ブランド”崩壊は、何度も経験している

 ライブが大盛況、地上波テレビ復帰と広末さんに追い風が吹いていますが、いまのご時世にあれだけの騒動を起こしてしまったのは、芸能活動において致命的かもしれません。かつてのように地上波GP(ゴールデン・プライム)帯のドラマに、主要キャストとしてばんばん出演するぐらいまで復活するのは難しいと見る向きもあるでしょう。

 さすがに主演や準主役でGP帯ドラマに返り咲くのは難しいかもしれませんが、バイプレイヤーとしてなら再びGP帯ドラマに引っ張りだこになる可能性は意外とある、と筆者は考えています。

 そもそも「広末ブランド」のイメージが崩壊したのは今回が初めてではありません。21歳だった2001年頃からさまざまな奇行がスキャンダラスに報じられ、「プッツン女優」と揶揄され、人気と需要が激減していた時期があったのです。


いつかヒットする映画にまた巡り合えれば…

 しかし準主役で出演した2008年の映画『おくりびと』が、アメリカでアカデミー外国語映画賞を受賞したことなどで風向きが変わり、大復活を果たしたという成功体験を持っているのです。

 広末さんは持って生まれた華(スター性)がありますし、演技力の評価も高いため、彼女と仕事をしたいという映画業界人はまだまだ多いはず。地上波ドラマはスポンサーの意向などがあり、現状はオファーを出すのは難しいでしょうが、映画であればしがらみが少なくオファーしやすいため、今後の出演映画が『おくりびと』のように高評価を獲得すれば、復活への大きな足掛かりになるでしょう。

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「美しい…」と話題になった8月31日の投稿(広末涼子Instagramより)
 つまり、地道に映画出演を続けていつかヒットする作品に巡り合えれば、テレビからも俳優としてのドラマ出演オファーが再び舞い込む可能性は十分ありそうです。

通算3人との不倫報道でも活躍している斉藤由貴

 そして、実は広末さんのロールモデルとなりそうな、不倫スキャンダルを起こしても大復活している女性俳優もいるのです。

 それは今月60歳の誕生日を迎えた斉藤由貴さん。

 彼女に逮捕歴はありませんので広末さんと単純比較はできませんが、斉藤さんの不倫スキャンダルの回数で言えば広末さんを上回る通算3人・計4度と圧倒的。

一応テレビ復帰した広末涼子に、復活の道はあるか? スキャンダルを逆手に汚れ役で人気の、“60歳女優”がお手本に
2025年にリリースされた斉藤由貴のアルバム『水響曲 第二楽章』(ビクターエンタテインメント)
 斉藤さんは1990年代の独身時代に尾崎豊さんや川崎麻世さんといった既婚男性との不倫関係にあったことが報じられ、その後結婚しますが、2017年には医師男性とのダブル不倫が発覚。この医師男性とは関係が切れていなかったようで、2024年にもスキャンダルが報じられました。

 そんな斉藤さんですが、近年もバイプレイヤーとしてさまざまなドラマに出演しており、さわやかな情報番組やバラエティ番組にもたびたびゲスト出演しています。

斉藤由貴は、いまや汚れ役の第一人者

 現に9月11日には、斉藤さんは日本最高峰のクリーンな番組と言っても過言ではないNHKの朝の情報番組『あさイチ』にゲスト出演し、生歌を披露。また横浜流星さん主演で10月にスタートするTBS系ドラマ『LOST10』にも、主要キャストの1人に名を連ねているのです。

 彼女のドラマ需要が高い要因のひとつは、スキャンダルを彷彿させるような役のオファーも受けまくっていたことだと、筆者は分析しています。斉藤さんは男にだらしない役や離婚歴がある役、またはダメ母役など、過去の報道を逆手に取ったようなキャラクターを演じ続けていたことで、一周まわって、いまではネガティブイメージの女性を演じる第一人者のようになっているのです。


 さすがに、いまさら広末さんが清純派キャラで返り咲くことは難しいでしょう。

 ですからこれからは開き直って、過去のスキャンダルが思い起こされるような役で振り切った怪演をしていけば、広末さんもクセのあるバイプレイヤーとして、地上波ドラマの需要も取り戻せるかもしれません。

<文/堺屋大地>

【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は @SakaiyaDaichi
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