自転車での帰り道、誤って水田に落ちてしまった女子高校生。

身動きが取れず自力で脱出できない。

薄暗く小雨交じりのなか、募る不安。

徳島県在住の30代女性・Fさんの思い出。

<Fさんからのおたより>

徳島県北部の、田舎の方に住んでいます。

今から16年ほど前。当時、高校1年生の私は自転車通学をしていました。

肌寒くなってきた10月の終わり頃。小雨の降る日だったのを覚えています。

その日は友達とけんかしたこともあり、ぼーっとしながらの帰り道にフラフラとよろけ、自転車ごと歩道から90センチくらい下の田んぼ落ちてしまいました。

その拍子に自転車が私の体の上に乗ってしまい、身動きが取れなくなったのです。

日も暮れ始めていたので辺りは薄暗く、「誰にも気づかれなかったらどうしよう」と半泣きになっていました。

40代~50代、セダンタイプの車に乗っていた男性

その時、1台の車が止まってくれました。ちょうど私が田んぼに落ちるところを見たみたいです。

40代~50代くらいの男性で、セダンタイプの車に乗っていた人だと記憶しています。車から出て走ってきて、私を助けてくださいました。

男性は田んぼの中に入り 自転車を歩道に持ち上げ、その上荷物も拾ってくださいました。

小雨が降っていたので 田んぼはドロドロにもかかわらず、気にせずに助けてくださったのです。

もしかしたら男性はその後 予定があったかもしれません。靴もドロドロになってしまったかもしれません。

あの時は恥ずかしくて きちんとお礼が言えてなかった気がします。

あなたが気づいてくれなかったら、私はあのまま身動きがとれず、そのままだったと思います。

あの時は助けてくださり、本当にありがとうございました。


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