今年194歳になるゾウガメのジョナサン。ギネス世界記録の殿堂入り

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 推定年齢194歳。西暦1832年に誕生したとすると、日本では江戸時代後期の天保にあたる。

 「世界最高齢の陸上動物」として知られるセーシェルゾウガメのジョナサンが、ギネス世界記録の殿堂入りにあたる「アイコン」に選ばれ、その存在が改めて世界の注目を集めている。

 200年近く生きるその姿は世界中の人々を驚かせてきたが、近年はその驚異的な長寿の秘密を探るDNAの研究も進められているそうだ。

 この研究が成果を上げれば、我々人類が一番知りたい、「生き物が老いる仕組み」を理解する手がかりになるのではないかと期待されているという。

ジョナサンがギネス世界記録の「アイコン」に

 2026年、ギネス世界記録の「ギネス世界記録アイコン(Guinness World Records ICONS)[https://www.guinnessworldrecords.com/news/icons]」を紹介するページに、ゾウガメのジョナサン[https://www.guinnessworldrecords.com/news/icons/jonathan-the-tortoise-the-oldest-terrestrial-animal]が新たに掲載された。

 ここでいう「アイコン」とは、SNSのプロフィール画像などを指す言葉ではなく、「その組織や時代を象徴する存在」という意味である。

 ギネス世界記録は2025年の創立70周年を機に、それまで「殿堂入り(Hall of Fame)」として紹介してきた歴代の記録保持者たちに対し、「ICON」と名を変えて改めて顕彰する取り組みを始めた。

 公式サイトによると、このICONとは単に世界記録を達成しただけでなく、限界を押し広げ、その功績で何百万人もの人々に影響を与えてきた記録保持者や挑戦者たちを称えるためのものだという。

 例えば大谷翔平選手や吉田沙保里さん[https://www.guinnessworldrecords.jp/news/2025/8/saori-yoshida-receives-icon-certificate-as-part-of-guinness-world-records-70th-anniversary]、ポール・マッカートニー、さらにはバービー人形やスーパーマリオなど、さまざまな分野を象徴する顔ぶれが「ICON」として紹介されている。

 もちろん、動物たちもその一角を占めており、「世界一背の高い犬」ゼウスや、「世界一背の高いキリン」フォレスト[https://www.guinnessworldrecords.jp/records/icons/forest-the-tallest-giraffe-ever]が紹介されている。

 そして2026年回、 「世界最高齢の陸上動物」であるジョナサンも、「ギネス世界記録を象徴する存在」のひとつとして紹介されることになったのだ。

カメのジョナサンは、公式にギネス世界記録のアイコンとなりました。

1832年頃に生まれたと推定されるジョナサンは、194歳という高齢で、現在生きている陸上動物の中で最も長寿です。

彼はセーシェルゾウガメで、同種の平均寿命は150歳です

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江戸時代生まれのセーシェルゾウガメ

 ジョナサンは、南大西洋に浮かぶ英領セントヘレナ島で暮らす推定194歳のセーシェルゾウガメだ。

 ギネス世界記録では、現存する世界最高齢の陸上動物であり、記録上もっとも長生きしたカメとして認定されている。

 ジョナサンが生まれたと考えられているのは1832年ごろ。日本では江戸時代(後期)にあたり、時の将軍は徳川家斉で「大御所政治」の時期となる。

 ジョナサンの正確な誕生日はわかっていないが、1882年にセーシェルからセントヘレナ島へ運ばれた際、すでに成熟した成体だったことが記録に残されている。

 ゾウガメが成熟するまでには少なくとも数十年かかることから、1882年から50年を引いた1832年ごろの生まれと推定されている。

 だから本当はもしかしたら、ジョナサンは既に200歳を超えている可能性だってあるのである。

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DNAの研究が老化の解明につながるかも?

 ジョナサンの長寿の秘密を解明できれば、「老化」という現象を理解する手掛かりになるかもしれない。

 人間の体は、ただ生きているだけで少しずつ劣化していくのを避けられない。紫外線を浴びたり、呼吸をしたり、細胞が分裂したりするたびに、DNAには小さな傷やコピーのミスが積み重なっていく。

 若いうちは修復機能が働いているが、年齢とともにその能力が落ちていって、細胞が正常に働かなくなったりする。これが老化の原因のひとつと考えられている。

 味深いことに、ジョナサンの細胞には、人間とは異なる老化の仕組みが隠されている可能性があるという。

 研究者たちは現在そのDNAを解析し、なぜこれほど長生きできるのか、また年を重ねても体の機能を維持できるのかを調査中だ。

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 もしジョナサンのゲノムに「細胞を修復しやすい」「老化の進行を遅くする」といった特徴が見つかれば、老化現象自体を理解する手がかりになるかもしれない。

 研究者たちがジョナサンに注目しているのは、ゾウガメの平均寿命をとっくに超えているはずなのに、いまだに歩き回り、餌を食べ、普通に暮らしているからだ。

 ゾウガメの寿命は、一般的に100~150歳ほどと言われている。ジョナサンは人間に置き換えれば、とっくに平均寿命を超えているはず。

 そこで2025年には、ジョナサンのゲノムとDNAメチル化を調べた研究の査読前論文[https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2025.02.05.636284v1](プレプリント)が公開されている。

 研究チームはジョナサンのDNAを採取して、36歳のゾウガメと比較した。その結果、DNA修復など、老化に関わる経路に関連した遺伝的特徴が報告されている。

 この研究では、なぜゾウガメが100年以上生きられるのか、そして極端に長寿な動物では、老化がどのように進むのかを探ろうとしているのだ。

 まだ査読前論文の段階であるが、この研究がいつか、生きとし生けるものなら避けて通れない老化という現象を、少なくとも遅らせる「何か」を見つけるきっかけになるかもしれない。

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視力や嗅覚は衰え始めたが食欲は旺盛の健康体

 ジョナサンがアイコンになったというニュースが拡散すると、多くの人が改めてその長寿っぷりに驚きのコメントを寄せている。

  • 元気の秘訣は何なんだろう? 遺伝子か、ただのんびりした性格かな?
  • 運動らしい運動もしてないっていうのにね。ジョナサン、きみの長生きの秘訣は何なんだい?
  • 平均寿命をもう50年近く上回って生きているってことか。いったい何を食べているんだろう
  • 歴代のどの大統領よりも長く生きていて、あらゆる戦争や電話の発明より前から生きているカメがいるっていうのに、私たちは80歳を「高齢」なんて呼んでいるんだな
  • その遺伝子を調べて、人間に移せないか試してみるべきだ
  • もし話せたら、自分が見てきた本当の歴史を聞かせてほしいよね
  • 194歳だって? ジョナサンは人生を満喫するコツをよく知っているな! このスーパー長寿カメがこれからも記録を更新し続けて、200歳まで元気で長生きしてくれることを願っているよ
  • ジョナサンは生きた歴史そのものだ。
    車も電話も飛行機もない時代に生まれ、194年たった今も草を食んでいる。長い目で見るということにかけては、ゾウガメにかなう生き物はいないね
  • 194年か。名前を付けた人も、世話をした飼育員も、研究した科学者も、みんなジョナサンより先にいなくなった。私たちは彼の時間軸にちょっと立ち寄っただけの存在なんだな

 ジョナサンは現在、デイヴィッド、エマ、フレッドという3匹のゾウガメとともに、総督公邸プランテーション・ハウスの敷地で生活している。

 白内障のため視力が衰え、嗅覚も弱くなってしまっているというが、聴覚は今も優れており、食欲も旺盛。健康状態は良好とのことだ。

 セントヘレナ島の獣医師らのケアを受けながらも、大好きな果物や野菜を食べ、日光浴を楽しみ、のんびり元気に暮らしている。

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 野生で生まれたジョナサンの正確な誕生日はわからないが、2022年に「1832年12月4日」が、ジョナサンの公式な誕生日として定められた。

 だから正確に言うと、ジョナサンの公式の年齢は、まだ193歳と半年ということになる。12月がきたら、194歳のお誕生日を、また元気にお祝いできますように。

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References: Jonathan The Tortoise: the world's oldest terrestrial animal[https://www.guinnessworldrecords.com/news/icons/jonathan-the-tortoise-the-oldest-terrestrial-animal]

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