ほぼ毛のない状態で救助されたカラスのヒナ、施設の子ガラスが熱心にお世話する
Image credit:Brinsley Animal Rescue

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 イギリスのノッティンガムシャー州で、羽毛がなく衰弱しきった生後6週間のニシコクマルガラスのヒナが発見され、地元の動物救護所に保護された。

 フランクと名付けられたこのヒナは、同じ施設に保護されていた若い子ガラスに興味を示したため、同室にさせたところ、子ガラスは自分の餌を分け与えて食べ方を教えたりと、甲斐甲斐しく世話をしはじめたという。

 この若鳥の献身的な行動により、フランクは順調に回復への道を歩んでいる。

ひどい状態で発見されたニシコクマルガラスのヒナ

 2026年6月上旬、ノッティンガムシャー州にあるハックノールの畑で、瀕死の状態の小さなカラスのヒナが発見された。

 カラス科ニシコクマルガラスだのヒナだ。

 ニシコクマルガラスはユーラシア大陸西部に生息し、日本のハシブトガラスなどよりも一回り小さい。他のカラス科がそうでえあるように、非常に知能が高く、仲間と強いつながりを持つ社会性の高い鳥として知られている。

  ヒナは発見後すぐに、野生動物の保護を行う「ブリンズリー動物救護所(Brinsley Animal Rescue)[https://brinsleyanimalrescue.org/]」へと運ばれた。

 ヒナは羽毛が抜け落ちており、皮膚がむき出しになっていた。 生後6週間ほどと見られているが、同年齢のヒナと比べると約半分の大きさしかなく、栄養状態が非常に悪かった。

  十分な食事を与えても羽毛が生えてくる兆候がないことから、栄養失調や肝疾患、あるいは生まれつきの疾患が疑われているが、まだ正確な原因は特定できていない。

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美しい青い瞳から「フランク・シナトラ」と名付けられる

 施設では通常、保護した野生動物に名前を付けない。野生を返すことを前提にしているからだ。

  しかし、このヒナは例外だった。 ブリンズリー動物救護所の共同設立者であるジョン・ベレスフォードさんは、「このヒナはここに来るやいなや、私たちの心を奪ってしまった。野生動物チームの全員がこのヒナを愛している」と語る。

 ヒナの青く澄んだ目が印象的だったため、スタッフはこのヒナを「フランク」と名付けた。

 これは、「オールド・ブルー・アイズ」の愛称で知られるアメリカの伝説的な歌手であり俳優の、フランク・シナトラにちなんだものだ。

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同室の若いカラスが親代わりとなり餌を与える

 フランクは当初、治療と初期回復のために直接の他の動物と接触を避ける隔離ケージに入れられていた。

 しかし、同じ施設内に保護されているカラスの気配や声に気づいたフランクが、その若いカラスに向かってしきりに鳴き声を上げて呼びかけている様子が観察された。

 これに気づいたスタッフはフランクの成長を促すため、2羽を同じ回復室へ入れることにした。

 このカラスは、自分で食べることができるようになったばかりの幼い鳥だった。

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 公開された映像には、若いカラスがフランクの口に虫や種を運び、飲み込むのを手伝う様子が映されている。

 ベレスフォードさんは、「2羽が交流するのを見るのは素晴らしい。フランクは年上の子のあらゆる動きを観察し、それを真似している」と述べている。

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いつか野生へ戻れることを目指して

 フランクの詳しい病状を理解するためには血液検査が必要だが、スタッフはフランクにもっと体力がつくのを待ってから検査を行う予定だ。

 ベレスフォードさんは、これまでにカラス科の鳥でこれほど羽毛がない状態の個体を見たことがなく、フランクが完全に回復するかどうかを判断するのは難しいかもしれないという。

 しかし、若い仲間の献身的なサポートのおかげで、フランクは日々成長を続けている。

 もし今後フランクの羽毛が再び生え揃り、完全に健康を取り戻したら、スタッフはフランクを大きな鳥小屋に移す計画を立てている。

 そこで飛ぶ練習をさせ、最終的には野生の環境へ戻すための準備を進めていくそうだ。

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