アメリカのコロラド州で発生した山火事の現場に向かうコロラドスプリングス消防局の部隊の前にふらりと現れ、後をついてきたのは1頭の飼いヤギだ。
ヤギは消防隊員らと合流すると、安全なルートを見つけ出して彼らを先導した。
さらには、燃えやすい乾燥した草を食べて延焼を防ぐ手伝いをしたのだ。活動が終わるころには、隊員たちはすっかりこのヤギに心を奪われた。
消防隊を見つけ、後をついてきたヤギのゴールディ
2026年7月、アメリカのコロラド州にあるシャイアン・マウンテン州立公園付近のロック・クリークで山火事が発生した。
消火活動に当たっていたコロラドスプリングス消防局の隊員たちの前に、ふらりと姿を現したのは、 4歳のナイジェリアン・ドワーフという小型のヤギ、「ゴールディ」だ。
ゴールディは別の管轄であるキャッスル・ロック消防署に勤務する消防士のペットのヤギなのだが、コロラドスプリングス消防局の部隊を見かけて、追いかけてきたのだ。
隊員たちはゴールディを消防車に乗せようと説得を試みたが、ゴールディは説得に応じず自ら走ることを選んだ。
安全ルートの先導と草食スキルで延焼を防ぐ
現場に到着した消防隊員たちと合流したゴールディは、固い決意で自らの足で消防士たちを火災エリアへと先導し始めた。
ゴールディは持ち前の能力を発揮し、険しい地形の中でも滑りにくく最も安全なルートを見つけ出して隊員たちが進むのを手助けした。
さらにゴールディは、防火線の近くに生えている乾燥した茂みをむしゃむしゃと食べることで、火の延焼の元となる草木を減らす作業も自主的に行った。
過酷な環境で働く隊員たちの横を小走りについていく姿は、極限状態の現場に癒しをもたらし、消防士たちの士気を大きく高めた。
鎮火後も専用SNSで防災の重要性を発信
7月11日、ロック・クリーク火災が100%鎮圧されたことが、コロラドスプリングス消防局により発表した。
ゴールディはすでに消防隊員たちにとって最も愛される存在となっていた。
そこで消防局は新たにゴールディ専用のFacebookページ「ファイヤー・ゴートのゴールディ[https://www.facebook.com/GoldieTheFireGoat]」を開設した。
ゴールディはFacebookページを通じて、地域住民へ向けて防災の重要性を発信している。
暑い日には日陰を見つけることや、火災で避難する際は安全が確保できる範囲でドアを閉めつつ鍵はかけない、といった具体的なアドバイスを伝えている。
ゴールディの活動は、山火事で被害を受けた人々への慰めとなり、危険な現場へ向かう勇敢な消防士たちへの励ましとなっている。











