世界の名城・要塞をネット上で旅できるインタラクティブマップが登場!
世界の名城・要塞などを網羅するインタラクティブマップ/image credit:<a href="https://thecastlemap.com/" target="_blank" rel="noopener">thecastlemap</a>

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 マップ好き、建築好き、歴史好き界隈に朗報だ。世界中のお城や要塞を手元のスマホやPC一つで好きなだけ巡れるサイトが登場した。

 海外の城好きユーザーが手がけた無料のインタラクティブマップ「Castle Map(キャッスルマップ)」は、いわば”世界の城めぐりサイト”だ。

 131カ国からピックアップした城、要塞、宮殿、遺跡、合計約3,700地点を網羅し、入力検索のほかマップから探すなどさまざまな検索が可能だ。

 日本が誇る姫路城から、北極圏の探検基地、果てはマニアックな秘境の砦まで、写真付きで自由気ままに旅できる。

 日本語含む言語切り替えにも対応。ランキングや日替わりで城当てクイズのおまけもついている。

世界131カ国、3,691件を収録

 「Castle Map(キャッスルマップ)[https://thecastlemap.com/]」は、世界中の城、要塞、宮殿、遺跡を地図上にまとめた無料インタラクティブマップだ。

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 記事執筆時点(2026年7月27日)で、城が1,706件、要塞が543件、宮殿が760件、遺跡が682件、合計3,691件が登録されている。

 それぞれの建物は、マップ上の好きな場所から選べるが、左上に並ぶ緑のボタン「Browse(一覧)」や「Surprise me(おまかせ)」からでも見られる。

 建物は写真、建てられた年代、簡単な解説つきのカードで表示され、写真から詳細説明ページに飛べる。

 例えばヴェルサイユ宮殿(フランス)はこんな感じ。

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 写真から詳細情報にいくと、

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 こんな感じ。使用データはすべてオープンデータとのこと。

 建物の事実関係や座標、建造年はウィキデータ(Wikidata、Wikipediaの姉妹プロジェクトで世界中の事実データを集めたデータベース)から、写真はウィキメディア・コモンズ(Wikimedia Commons)から、解説文はWikipediaに基づいている。

 背景地図は、オープンフリーマップ(OpenFreeMap)とナチュラルアース(Natural Earth)というオープンソースの地図データから取得しているそう。

知名度ランキングや年代別で絞り込みも

 「Browse(一覧)」から、「Most famouse, ranked(知名度ランキング)」も見ることができる。最上位カテゴリーには最も有名な100件が表示される。

 建てられた年代でも絞り込むことができ、最も古いものは紀元前3000年ごろ築かれたアニバ(Anibaまたは Nubia)の要塞集落までさかのぼる。

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 アニバは現在のエジプト南部からスーダン北部にかけて広がっていた古代ヌビアの集落で、当時の遺構は現在、ダム建設でできた湖に水没している。

お城はヨーロッパと日本に集中

 このマップでは、左の緑のボタンのすぐ下の「LANDMARK TYPES(種別)」メニュー(スマホの場合はトップ上部)から、城か要塞かといった種別ごとの表示にして絞り込める。スマートフォンの場合はトップの上部にあるメニューボタンからだ。

 そのうちの白い点「Castle(城)」に絞ると、マップ上ではヨーロッパと日本がほとんどを占めていることがわかる。

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 要塞(Fortress)好きへのおすすめエリアは、バルカン半島、コーカサス地方、レバント地方(地中海東岸、現在のシリアやレバノンなどを含む一帯)、そしてインドだ。また宮殿(Palace)はフランスとドイツにあふれている。

 遺跡(Ruins)好きにとってイギリスはまさに宝の山で、歩けばどこかで必ず遺跡に当たる。幽霊が出ることで有名な古城や廃墟もあり、怪奇スポット巡りも兼ねることになりそうだ。

 絞り込みメニューは他にも「FAME RANKING(知名度))」「FOUNDED(建造時期)」の2つがあり、さまざまな角度からマップを楽しめる。

北極圏や南米にも秘境の砦

 建物でいえば、人里離れた場所はユニークな建物率が高い。カナダ北部のヌナブト準州(Nunavut)、エルズミア島にあるフォート・コンガー(Fort Conger)もその1つだ。

 1881年に建てられた北極探検の拠点で、北極点到達を目指した探検隊がここを足がかりにした。

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 1843年、チリの植民政策の一環として築かれた要塞、チリ南端、マゼラン海峡沿いにあるフエルテ・ブルネス(Fuerte Bulnes)も印象的だ。

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 イギリスとアイスランドの間に浮かぶフェロー諸島(Faroe Islands)には、首都トースハウンを見下ろす形で築かれたSkansin要塞も個性的だ。この要塞は1580年に海賊対策として建造され、今も古い大砲が残る。

 カナダのマニトバ州にあるプリンス・オブ・ウェールズ砦も、辺境にありながらひときわ堂々とした存在感を放つ。18世紀、毛皮交易の拠点としてハドソン湾会社が建てたもので、後世まで残したい砦の一つとされる。

日本の世界順位TOP3は

 Castle Mapでは世界5,479件の中での知名度順位も確認できる。世界的に有名な城TOP3は以下のとおり。

1位 ヴェルサイユ宮殿(フランス)
2位 紫禁城(中国)
3位 ノイシュヴァンシュタイン城(ドイツ)

  一方、日本は城187件、要塞2件、宮殿・館8件、城跡100件の合計297件が登録されている。その中から、世界的に有名な日本の城TOP3 がこちらだ。

1位 姫路城 / 世界12位
2位 大阪城 / 世界35位
3位 皇居(旧江戸城) / 世界45位

 日本が誇る姫路城は、同じくランクインしているヨーロッパの名だたる城にも引けを取らない結果となった。

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 松本城、名古屋城といった日本で人気の名城は、それぞれ世界ランキング120位、156位になるなど、国内での人気とはズレがあるもよう。

 なおCastle Mapでは、日本の城に特別な例外を設けているそう。

 公式解説によると、掲載の基準は「本来、実物の写真と正確な座標、複数の言語版Wikipediaに記事があること」だが、その基準だと、世界規模では日本語でしか詳しく書かれていない城が不利になってしまう。

 そこで例外として、日本城郭協会が2006年と2017年に選んだ「日本100名城」「続日本100名城」に選ばれた城については、Wikipediaの多言語版に非対応でもすべて登録したという。

 世界的知名度だけでなく、その国ならではの評価基準も取り入れている点は、地図マニアや城マニアにとって興味深いポイントかもしれない。

日本語対応や明るさの切り替えも

 またCastle Mapは多言語表示もできる。英語だけでなく、ドイツ、日本、ポーランド語に対応するようになった。表示の明るさ切り替えもでき、右端の☀で、白っぽい「ライトモード」と、黒っぽい「ダークモード」にできる。

 言語切り替えは画面右上隅の国旗マークから、スマートフォンの場合はトップから地球儀マークで切り替えできる。

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 ただし完全対応ではない。日本語版Wikipediaなどをベースにしているせいか、個々の城や要塞の名称は日本のものや有名なもの以外、現地の言語のまま表示される。

マニア向け?城当てクイズも毎日更新

 Castle Mapにはブラウズ機能のほかに、「Guess the Castle(城当てクイズ[https://thecastlemap.com/ja/guess/])」という遊び心あるコーナーも用意されている。

 トップの「Browse(一覧)」を開き、「Daily game(城当てクイズ)」という緑のボタンを押すとたどり着く。

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 世界で最も有名な500件の城、要塞、宮殿の中から、毎日1枚の写真が出題され、6回以内で名前を当てるゲームだ。

 入力言語は英語が基本で、1文字入れると候補が出てくる。また間違えるたびに少しずつヒントが表示される親切設計だ。

 例えばインド・カルナータカ州にあるマイソール宮殿(Mysore Palace)が出題されると、写真が少しずつズームアウトしながら手がかりが増えていく。 

お城好きな作者がAIと開発

 Castle Mapの開発者はFlightmussyと名乗る個人で、当初は単純に「お城が好きだから」雰囲気重視で作ってみたそう。いわば純然たる趣味で作っていたのだ。

 だが反応は予想を超えていた。どうせたいした需要もないだろう、と軽い気持ちで公開したところ、厳しいツッコミや批判的なコメントが寄せられたため、本気でやる気になったそう。

 公式ページによれば、サイトの作業工程の大半をAIが担い、公開する部分をFlightmussy氏が決定するそう。

 これは「バイブコーディング(vibe coding、自然言語での指示をもとにAIがコードの生成から修正までを担う開発手法)」に近いスタイルだ。

 集めたデータはGeoJSON(ジオジェイソン)というファイルフォーマットやCSV形式で無料ダウンロードでき、ライセンスはCC0(著作権を放棄し誰でも自由に使える形式)。DOI(デジタルオブジェクト識別子、学術論文などで使われる恒久的な引用番号)も付与されている。

 AIアシスタント向けにはMCP(Model Context Protocol、AIが外部サービスとやり取りするための仕組み)サーバーも用意されており、地図自体も無料で他サイトに埋め込める。

 なおFlightmussy氏は他に、世界の鉄道地図「TrainRouter」、世界の日照時間などの気象データを示す「Sunshine Atlas」なども姉妹サイトも並行運営しているそう。

Castle Mapは随時更新中

 以上Castle Mapの情報は、記事執筆時点(2026年7月27日)のものだが、このマップは随時更新中につき、今後もデータが追加され、若干の使用変更があるかもしれない。

 世界全体の登録数も、海外サイトBoing Boingが7月22日に報じた3,691件からわずか5日で約1,800件も増えており、この先さらに詳しいものになりそうだ。

 ブラウザひとつで世界中の城を巡り、時にはクイズで腕試しもできるCastle Map[https://thecastlemap.com/]。城好きにも地図好きも一度立ち寄ってみてはいかがだろうか。

References: Castle Map — Explore 5,793 Castles, Fortresses & Palaces Worldwide[https://thecastlemap.com/]

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