人と動物が大好きな大型犬のロットワイラーは、たくさんの出会いがある動物病院も好きだ。しかし、唯一の弱点が注射である。
極度の注射嫌いを克服するため、獣医はある作戦を行うことにした。
犬が無類の「猫好き」である性質を利用することにしたのだ。
この日、定期健診で病院を訪れていた犬に、病院の常連である猫を窓越しから見せた。
猫にすっかり心を奪われた犬は、練習用の注射を打たれても全く気づかず、作戦は見事に大成功を収めた。
人と動物が集まる動物病院は好き。でも注射だけは大の苦手
ロットワイラー犬のプリンス(オス)は、とても人懐っこい性格だ。
ロットワイラーといえば警察犬などにも採用されるがっしりとした筋肉質の大型犬だが、プリンスの人生最大の目的は、できるだけ多くの人や動物に出会うことである。
それゆえ、彼にとってさまざまな出会いがある動物病院は最高の場所なのだ。
飼い主のリネイ・パブロビッチさんは、「彼は本当に心やさしい子なの」と語る。
実際、プリンスは病院のスタッフへの挨拶やクリニックの探索を欠かさず、診察中もおとなしくしている。
しかし、そんな彼にも唯一の弱点があった。注射を打たれることだ。
究極の猫好きを利用した作戦
注射の針に対する恐怖心が強いプリンスにどうやったら注射が打てるか、獣医は飼い主と相談して作戦を練った。
すると飼い主はプリンスの異常なまでの「猫への愛」について話した。
パブロビッチさんによると、プリンスはいつも猫に夢中で、地元のペットショップへ行くと、お店の猫の前から離れようとしない。
あまりに熱心に見つめるため、店員が安全を考慮した距離で猫を抱き上げ、プリンスを誘導して体重計に乗るよう促してくれたこともあったそうだ。
猫ほどプリンスの注意を強力に惹きつけるものは他にない。獣医はそこにヒントがあると考えた。
作戦成功!窓際の猫に夢中になっている隙にチクリ
プリンスが定期検診のために動物病院を訪れた際、獣医たちは、猫を使ってプリンスの気を引き、注射の練習ができないか試みることにした。
この病院の常連であり、スタッフになついている猫を抱き上げ、プリンスがいる病室の窓際から見せた。
すると プリンスは猫に完全に心を奪われ、視線は猫にロックオン。
この日注射をする予定はなかったため、練習用の注射を打ってみた。
するとこの実験は魔法のようにうまくいった。チクンとされても全く気が付かなかったのだ。
病院のスタッフらは次の本番の注射の際も必ずこの方法を利用しようと考えている。
獣医の天才的な機転にネット民から称賛の声
パブロビッチさんがその時の様子を撮影した動画を投稿すると、瞬く間に大きな反響を呼んだ。
動画を見たインターネットのユーザーたちは、獣医師のアイデアが素晴らしいこと、そしてとにかく猫が大好きで、見とれているプリンスが完璧に可愛いという2つの意見が大半を占めた。
大好きな猫のおかげで、最大の弱点である注射の恐怖を克服する第一歩を踏み出したプリンス。
この調子なら、猫がいれば本番の注射も乗り越えてくれるはずだ。











