水樹奈々、自らの夢を叶えてくれた『なのは』の新作で、『なのは...の画像はこちら >>

【その他の画像・動画等を元記事で観る】

昨年にアーティストデビュー25周年を迎え、今年1月には自身4枚目のベストアルバム『THE MUSEUM Ⅳ』をリリース、さらに海外公演を含む自身最長のライブツアーを完走するなど、ますます勢いを増しながら声優アーティスト界の最前線を走り続けている水樹奈々が、またも素晴らしい作品を届けてくれた。それがニューシングル「CRIMSON BULLET」。

彼女にとって大切な作品『魔法少女リリカルなのは』シリーズの最新作、この7月から放送中のTVアニメ『魔法少女リリカルなのは EXCEEDS Gun Blaze Vengeance』のオープニングテーマとして放たれた入魂の一発だ。従来の『なのは』楽曲とはまったく異なるアプローチで、新たな『なのは』の世界を表現した新曲と、フェイト役の声優としても共に歩み続けてきたシリーズへの想いについて、本インタビューで水樹が語る言葉の1つ1つにぜひ撃ち抜かれてほしい。

INTERVIEW & TEXT BY 北野 創

『なのは』シリーズがもたらした、たくさんの“始まり”と“出会い”

――『魔法少女リリカルなのは』シリーズの最新作となるTVアニメ『魔法少女リリカルなのは EXCEEDS Gun Blaze Vengeance』がついに幕を開けました。水樹さんは今回も主題歌アーティストおよびフェイト役の声優として作品に関わっていますが、改めて『なのは』シリーズは水樹さんにとってどんな作品になっていますか?

水樹奈々 私にとって『なのは』は、様々な“始まり”をくれた作品です。まさに“始まり”は『なのは』という作品における大切なテーマの1つでもあるのですが、自分がヒロインの1人として出演して主題歌を担当させていただいたのは、この作品が初めてでしたし、歌手として活動しているなかで、いつかは自分が演じている作品のテーマソングを歌いたいという目標、夢を叶えてくれた作品なのでやはり特別ですね。しかも、オリジナル作品であるにもかかわらず、2004年に放送された最初の無印(『魔法少女リリカルなのは』)だけでなく、『A’s』から『ViVid』と、続編のアニメもどんどん制作されて。さらに劇場版になり、ドラマCDやゲームを含め、本当に幅広く展開されてきました。20年以上経った今でも毎年催事が行われていて、色んな展示のコンセプトに合わせた音声収録がある作品というのは、他になかなかないことなんです。

――スピンオフ作品やライブイベントなども合わせると、常に何かしらの話題を提供しているシリーズですものね。水樹さんも“始まり”を象徴する無印のオープニングテーマソング「innocent starter」を皮切りに、多くの楽曲を『なのは』シリーズのために歌ってきました。

水樹 自分の夢を叶えてくれた作品が、こんなにも長く皆さんに愛され長く演じ、歌わせていただけることが本当に幸せです。声優としても歌手としても、「なのは」は私の代表作です。『なのは』と出会っていなければ、私のライブの定番であり名刺代わりになっている「ETERNAL BLAZE」(TVアニメ『魔法少女リリカルなのはA’s』OPテーマ)という曲は生まれていません。

今でこそシンフォニックロックはアニソンのスタンダードですが、当時はまだこういった楽曲はほとんどアニメの主題歌にありませんでした。でも、この熱量でないと『A’s』の世界観は表現できないと思ったんです。そこで、上松(範康/Elements Garden)さんに作っていただいたのが「ETERNAL BLAZE」でした。作品から受けた刺激がなければ生まれなかったものばかりなので、『なのは』は私を色んな世界に連れて行って、様々な扉を開けるキッカケをくれた、ものすごく特別な作品です。思い出は本当にたくさんあります。

――20年以上、定期的にシリーズと関わってきたなかで、特に印象に残っている出来事や思い出をぜひお伺いしたいです。

水樹 これは『なのは』のイベントでもよくお話ししているのですが、2004年の無印の放送直前に、今はなきキングレコードのYFビルの地下スペースで、プレスの皆さんへ向けた作品のお披露目会があったんです。完全オリジナルでやらせていただくということで、私と(田村)ゆかりさんが登壇して「こんな作品ができました」というお披露目をしたのですが、3人しか来てもらえなくて(笑)。

――ええっ!最初はそんな状況だったんですね。

水樹 そうなんです!だからキングレコードのスタッフさんが空いている席に座ってくれるような、すごく寂しい始まりでした。そこで「最終回にはたくさんの人に取材に来てもらえるような作品になるよう頑張ろうね!」と、改めてみんなで一致団結して。オンエアが始まると皆さんからたくさんの反響をいただいて。

タイトルもビジュアルもかわいらしいので、最初はよくある魔法少女ものだと思われていたのですが、蓋を開けてみたらだいぶハードなお話だったので、そこから皆さんのリアクションがグッと変わっていって。最終回にはたくさんの方に取材に来ていただき、すぐに『A’s』の制作が決まって。「これだ!」と信じて、全力を尽くして作ったものは、きっとどこかで誰かが見てくれるということ、クリエイティブの根本にあるものを感じた出来事だったので、私の中で強く刻まれています。

――そこからシリーズを重ねるごとに作品のファンもどんどん増えていきました。

水樹 本当にたくさんの方に愛していただけるようになって、コミケで「なのは完売」という名言も生まれて(笑)。それを杉田(智和)くんにいじられたり、色んなことがありましたね(笑)。こんなにみんなに話題にしてもらえるような作品になったことがすごく嬉しくて。本当に思い出はたくさんありますね。

――『無印』からずっと演じ続けているフェイトへの想いも強いのではないでしょうか。

水樹 1人のキャラクターをこんなに長く演じさせてもらうことはなかなかないことですし、しかも9歳から大人まで、あらゆる年代のフェイトを演じてきたので、本当に贅沢な経験をさせていただいています。始まった当初は、まさか大人版のフェイトまで演じるとは思いもせず(笑)。

――『無印』で初登場した際は9歳という設定でしたからね。

それがTVアニメ第3期にあたる『StrikerS』では10年後の物語ということで19歳に、の『ViVid』シリーズではさらに時を経て、主人公・高町ヴィヴィオの“ママ”という立ち位置でした。

水樹 他にもフェイトのお姉さんにあたるアリシアという役もやらせていただいて。2人が会話するシーンも、当時は別録りせずに、一人二役で同時に録っていたんです。劇場版に登場するレヴィという役もそうでしたが、原作者の都築(真紀)さんは、なぜか私と私が会話するようなシーンをたくさん作るんです(笑)。『DOG DAYS』(同じく都築が原作を手掛けるアニメ)の時もそういうシーンがありましたし。毎回試練を与えられて、すごく鍛えられています(笑)。

――フェイト自体も作品ごとに年齢や立ち位置が変わるので、演じるのに苦労もあったのでは?

水樹 フェイトを初めて演じた当時は、私もまだまだ駆け出しだったので毎回必死でしたし、そこからシリーズを通して成長していく彼女をどう演じるか、試行錯誤の日々でした。『無印』では寡黙でしたが、『A’s』になると「(なのはの)友達だ」とカッコ良く登場するところから始まって、学校にも通うようになるので、普通の女の子としての表情がたくさん出てくるようになって。それまで外部との接触を絶ってきた少女が、どう自分の感情と向き合って表情として出てくるのか。特に『A’s』は1番変化が大きいシリーズだったので、『無印』から引き続きずっと必死でした。心の成長によって、声量や喋るペース、気持ちの見え方はどうなるのか、すごく細かいところまで考えていって。常に想像力フル回転で、新シリーズが始まるたびに改めてフェイトと向き合ってきました。

フェイトは繊細でニュアンス1つとっても細かいコントロールが必要な子なので、私自身、声優としても鍛えられましたし、本質的なところが自分に近い部分もあるので、やっぱり思い入れが強いキャラクターですね。

――最新作『魔法少女リリカルなのは EXCEEDS Gun Blaze Vengeance』にも、水樹さんはフェイト役で出演されています。取材時点ではアニメ放送前なので、自分もまだ作品を拝見できていないのですが、公式サイトやPVをチェックしたところ、かなり過酷な物語になる気配を感じました。タイトルからして物騒な言葉が並んでいますし。

水樹 “Vengeance(復讐)”ですし、“Gun(銃)”で“Blaze(炎)”ですからね(笑)。かなり激しいことになっていますが、歴代の『なのは』らしさを持ちつつ新しい切り口になっています。歴代シリーズと同じく涙なしでは見られない展開が待っていますし、主人公の(久瀬)シイナとセツナの姉妹や魔人狩りの(夜海)トワたちを含めて、ひたすらに「今」を生きる少女たちの物語です。自分たちの力ではどうしようもない理不尽な状況の中でもなんとか光を見出そうともがいているところに、フェイトは過去の自分を重ねて、彼女達の力になりたいと行動を起こしているのではと感じるストーリーで。1話から怒涛の展開なので、きっと作品を観た後に今回の新曲「CRIMSON BULLET」を聴いていただくと「なるほど」と感じていただけると思います。

――なるほど。ちなみに13歳のフェイトを演じてみて、いかがでしたか。

水樹 やはり成長を感じました。

劇場版での事件を経ての成長もありますし、『無印』から『A’s』での大きな変化を経て。守りたい大切な人たちが増えたことによって、心身ともにより強くなっているのを感じます。大切な人たちに恩返しをしたい、この場所を守りたいという思いが強くなって、そのためには自分がどう動けばいいのか、どうすればみんなが笑顔になるのかを人一倍考えているんですよね。現場では常に冷静に状況を分析していて、執務官としての成長も感じました。なのはがアタッカーとして伸び伸びと力を発揮できるよう、フェイトはしっかりアシストするという立ち回りが、より明確に見えてくるのが今作なのかなと思いました。

深紅の炎と鮮血が交差する情熱の『なのは』ソング誕生!

――そんな『なのは』最新作のオープニングテーマ「CRIMSON BULLET」は、Elements Gardenの藤永龍太郎さんが作曲・編曲を担当。水樹さんの楽曲の中でもとりわけヘヴィネスで、メタルコアのような激しさのあるナンバーになりました。

水樹 今回のストーリーを表現するためには、これくらいの熱量がないとダメだと思ったんです。『なのは』楽曲は毎回コンペを行うのですが、不思議なことに歴代TVアニメの主題歌は全曲違う作家さんなんです。これまでに被ったのは、劇場版の1期・2期(『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』と『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A’s』)の吉木絵里子さん(「PHANTOM MINDS」「BRIGHT STREAM」)と『Reflection』『Detonation』の加藤裕介さん(「Destiny’s Prelude」「NEVER SURRENDER」)だけ。都築さんからいただくリファレンスが毎回様々な形なので、そこにフィットする楽曲を選んだ結果、それぞれの持ち味で勝負している作家さんに決まるのかなと思います。

――今回は都築さんからどんなオーダーがあったのでしょうか。

水樹 都築さんからいただいたテーマは「刹那的で儚いけれど、命を燃やすような強さのある熱い楽曲を」というものでした。

歴代楽曲のような儚さや切なさを持ちつつも、今までのドラマチックさとはまた質の違う熱さや激しさが欲しい、と。リファレンスでいただいた楽曲もかなりハードでした。ただ、やっぱり『なのは』の主題歌ということでコンペを行うと、歴代楽曲に通じる優雅なイメージ、ピアノとストリングスが効いたドラマチックな曲が多く集まって。今回はそれとはまた違う方向性のものを求めていたなかで、藤永さん楽曲のエッジの効いた構成とサウンドに、「魔人との戦いを表現するならこれだ!」とビビッときまして(笑)。でも、主人公たちは少女なので、激しさの中にも『なのは』らしい泣きのメロディや儚さ、女性だからこその強さを表現できるように、憂いのある歌謡メロをサビに取り入れていただいたり、何度もディスカッションとブラッシュアップを重ねて今の形になりました。完成まで約1年かかりました。

――時間をかけて入念に制作されたと。藤永さんはこれまでにも「UNLIMITED BEAT」や「METANOIA」「カルペディエム」といった楽曲の編曲を手がけてきましたが、意外にも水樹さんへの楽曲提供は今回が初みたいですね。

水樹 いつもアレンジでやり取りさせていただいていましたし、レコーディング現場にディレクターとしていらっしゃるので、初めてということに驚きました(笑)。

――歌詞は歴代の『なのは』主題歌と同様、水樹さんが自ら作詞しています。

水樹 いつもどおりシナリオをじっくり読み込み、私がこの作品から受け取ったメッセージは“今を生きる”でした。都築さんからも「自分たちが望んだ未来は待っていないかもしれないけれど、この今をひたすら生きるしかない、そうやってもがいている少女たちの思いを表現してほしい」とメッセージをいただいて。今回は歴代の『なのは』ソングにあるようなポジティブな要素が、オーダーの中になかったんです。でも、これは水樹奈々のオリジナル曲でもあるので、水樹曲のベースにある前向きさを、影の中にもどこか一筋の光を感じるように落とし込めたらと考え、主人公たちが今を全力で生きている姿をピックアップしたいと思いました。『なのは』と言えば「全力全開」がキーワードでもありますし。

――「全力全開」はなのはの決めゼリフですものね。

水樹 たとえ行く先に希望がなかったとしても、今与えられた時間を取りこぼさず全力で取り組む。それは現実世界にも当てはまることだと思うんです。明日どうなるかわからない。コロナ禍で世界中がストップしてしまうようなこともありました。この『なのは』の新プロジェクトが発表されたのも、2020年1月の“リリカル☆ライブ”の時で、ステイホームになる直前だったんです。そこから6年の時を経ての新作で、きっと都築さんの中にも「どうしようもない状況でも、ひたすらに今を生きるしかない」というメッセージが、コロナ禍を経て今の時代とシンクロするものとしてあったのかもしれないと感じて。だからこそ「諦めないで今を生き抜く」というテーマを、現実の状況とも重ねながら描いていきました。

――“緋色に染まる 不確かで残酷な未来 潰えぬ決意 胸に灯して 迫る今を生き抜く”というフレーズから始まるサビの歌詞は、まさにそのテーマを象徴するようなものになっています。ちなみに楽曲タイトルの「CRIMSON BULLET(=緋色の弾丸)」というモチーフはどこから?

水樹 今作のタイトルにある『Gun Blaze』から、まず火のイメージが浮かんで。そして、この作品、血がたくさん流れるんです。その色でもあるし、自分の中に秘めた燃え上がる闘志のイメージの赤でもあります。さらに、主人公のシイナは銃を武器に戦うことから、弾丸という言葉を選びました。

――色んなイメージを重ねたタイトルでもあると。歌詞の話に戻すと、1番のサビ始まりは“緋色に染まる”だったものが、ラスサビでは“緋色に染めていく”に変わりますよね。

水樹 1番の「染まる」は受動的で、血に染められているという状況ですが、そこから能動的に「染めていく」、自分の闘志に塗り替えるという意味に変えています。他にも物語の進行とともに「このフレーズはこういうことか」と解析していただける部分がありますので、ぜひじっくり見ていただきたいです。

――それと楽曲の締め括りに置かれた英語詞のパートは、いわゆる水樹さん楽曲らしい応援ソングの要素を感じました。

水樹 今作の主軸となっているのはシイナとセツナの姉妹やトワ達魔人狩りリームなので、新キャラクターたちの目線で書いているのですが、最後の英語詞部分は、なのはやフェイト、はやて目線になっていて。色んな経験を積んでここにやってきた彼女たちだからこそのメッセージになっていると思います。

――それで視点が少し変わるんですね。そして水樹さんのパワフルなボーカルも本楽曲の肝になっています。レコーディングはいかがでしたか。

水樹 本当に大変でした(笑)。この曲は常にフォルテ、フォルテ、フォルテッシモみたいな熱量があるなかで、ただ押すだけではなくどう物語を作るかがポイントで。もっと楽に歌えるキーに設定することもできたのですが、そうすると危機的状況のなかで生き抜く切迫感や葛藤が出ない気がして。いつものことながらスパルタでした(笑)。

次のページ:デビュー25周年を経てさらに広がる、水樹奈々のMUSICの世界

デビュー25周年を経てさらに広がる、水樹奈々のMUSICの世界

――シングルのカップリングには2曲の新曲を収録。そのうち「Friday Night Fever」は、タイトルからも伝わる通り、ディスコ感のある楽曲ですね。

水樹 そうなんです。タイトルを聞いただけで曲が浮かぶようなストレートなものにしたくて。シングルのリリース時期に合わせて夏らしい楽曲をと思っていて、沢山のコンペ曲の中から、ブラスの効いたこの曲を選ばせていただきました。仮タイトルも「Everybody Let’s Dance」という直球なものだったのですが(笑)、今の世の中は理不尽なことや疲れるニュースも多いけれど、この曲を聴いた時に、そんなモヤモヤを踊って笑い飛ばせたら、という応援ソングの要素もある楽曲にしたくて。しほりちゃんにその思いを伝え、ディスカッションしながら歌詞を仕上げてもらいました。

――そういった理屈抜きに楽しめる部分だけでなく、“フィードに溺れる夜”や“通知は切って 踊り明かそうよ”といった歌詞からは、SNSやネット中心の社会に対してフィジカルな喜びを伝えるメッセージ性も感じました。

水樹 同じくしほりちゃんに歌詞を書いてもらっった、前回のアルバム『CONTEMPORARY EMOTION』収録曲「Virtual Cruiser」にも少しシンクロするところがあって。今の時代、仕事もプライベートもデジタルに縛られすぎていると思うんです。電車に乗ってもみんなスマホを見ていて、外の景色を見ているのは子供だけ。私は最近、公園で自然に触れたりお寺に行ってリフレッシュしたりするのが好きなのですが、みんなインスタ映えする写真ばかり撮っていて「ちゃんと見てるのかな…」と心配になることが多くて。そういうものにあまり囚われ過ぎず、体を動かして楽しもうよ!動かなくなったら細胞が衰えちゃうよ!という思いを込めて、ストレートなダンスチューンに仕上げました。早くライブで踊りたいです!

――もう1曲の「アイロニカル」は、エレクトロニックなサウンドを含めモダンなテイストの1曲です

水樹 この曲もデジタルに囚われた現代がテーマで。聞いていると心地良いのですが、「これ、どこで息継ぎするの?」という大変な曲なんです(笑)。まるでいわゆるボーカロイドが歌うような構成になっているところから、私の中にデジタルなイメージがパーンと浮かんで。周りと少しでも違うところがあると、出る杭は打たれる状態になってしまうことは昔からよくあることですが、SNSの発達によって、それが自分のテリトリー外の声まで拾えるようになってしまって。情報過多の中で、本当の自分を探している葛藤を描けたらと思い、藤林聖子さんに歌詞をお願いしました。

――どこかクールな歌い口も楽曲の世界観にフィットしています。

水樹 まさにアイロニカルな、二面性が見えるような歌にしたかったので、淡々と歌うなかで「本当は自分の気持ちを知ってほしい」という裏腹な部分が見え隠れする表現にできればと思って取り組みました。ただ、息継ぎするポイントがあまりないなかでそれを形にするのが本当に大変で。前作のアルバムに収録している「Electric Trick」も息継ぎがシビアだったのですが、この曲はそれ以上で、デモを聴いているとスッと歌えそうな心地良さがあるのに、歌ってみたら「なんて厄介な曲者だったんだ!」と(笑)。でも、それを大変そうに見せないところも、本心を隠して周りに合わせようとする世界観にマッチしているのかなと。人間の限界に挑戦しています(笑)。

――アハハ(笑)。その意味では『CONTEMPORARY EMOTION』以降の水樹さんのスタイルやスタンスが反映されている楽曲たちなんですね。

水樹 まさにそうです。『CONTEMPORARY EMOTION』で出会った楽曲たちが、自分の中にあるエリアをまた一つ拡張してくれた感覚があって。色々な意味で細胞が活性化する楽曲たちなので、皆さんもぜひカラオケで歌ってみてほしいです!(笑)。

――今回も全力全開で限界突破に挑戦するようなシングルになりましたね。最後に、9月22日・23日に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催されるオーケストラライブ“NANA MIZUKI LIVE GRACE 2026 -OPUS Ⅳ-”への意気込みをいただけますでしょうか。オーケストラライブは約7年ぶりですね。

水樹 ついにです!多分、誰よりも私が一番楽しみにしていたと思います!(笑)指揮の藤野浩一さんは、最初のオーケストラライブ(2011年1月開催の“NANA MIZUKI LIVE GRACE -ORCHESTRA-”)の時に、ファンの皆さんと一緒に作り上げるライブの一体感に感動してくださって、次のオーケストラライブ(2013年1月開催の“NANA MIZUKI LIVE GRACE -OPUS II-×UNION”)の時までに私のファンクラブに入ってくださったんですよ。

――ええ!すごいですね(笑)。

水樹 ファンクラブの方々には毎年バースデーメッセージを送っているのですが、藤野さん宛てに「早く“Opus IV”やりたいです!!」って毎回収録していたんです(笑)。そうしたらいつも長文のメールと共に「僕が年を取る前にぜひ実現してください」とお返事をくださって。コロナ禍を挟んだので間が空いてしまいましたが、ついに満を持して開催できます!オーケストラライブは100人以上がステージに乗って、弦楽器もすべて生演奏になるので、本当に迫力がすごいんです!音に抱きしめられながら歌う感じで、その音の渦の中で歌うのは最高に幸せで、本当に贅沢なステージなんです。間が空いた分、その間にリリースされた楽曲もたくさんありますし、オーケストラにフィットする曲はもちろん、意外な曲もセレクトしたいと思っていて。今はセトリの第1稿ができてアレンジを楽しみに待っているところです。全ての曲が、このステージだけのアレンジになるので、ぜひ楽しみにしていただきたいです!

●リリース情報
「CRIMSON BULLET」

7月8日発売

品番:KICM-2170
定価:¥1,430(税込)

<収録内容>
01. CRIMSON BULLET
作詞:水樹奈々 作曲:藤永龍太郎(Elements Garden) 編曲:藤永龍太郎(Elements Garden)
02. Friday Night Fever
作詞:しほり 作曲:大西克巳 (Blue Bird’s Nest) 編曲:日比野裕史 (Blue Bird’s Nest)
03. アイロニカル
作詞:藤林聖子 作曲:BOUNCEBACK, 渡辺徹, 丸山真由子, ナカムラジュンキ (Blue Bird’s Nest) 編曲:渡辺徹 (Blue Bird’s Nest)

Blu-ray & DVD
「NANA MIZUKI LIVE VISION × VISION+」
9月16日発売

【Blu-ray】
品番:KIXM-671~4
盤種:Blu-ray(4枚組)
価格:¥12,100 (税込)
初回特典:SPECIAL BOX

【DVD】
品番:KIBM-1157~61
盤種:DVD(5枚組)
価格:¥12,100(税込)

予約はこちら
https://mizukinana.lnk.to/LIVE_VISION.rsv

<収録内容>
NANA MIZUKI LIVE VISION
2026.1.25 TOYOTA ARENA TOKYO
OPENING MOVIE
UNLIMITED BEAT
Orchestral Fantasia
Moment of Truth
MC1
Tears’ Night
Trailblazer
PHANTOM MINDS
Cherry Boys SHOWCASE
拍動
アオイイロ
POWER GATE
フロンティアジャッジメント
MC2
少年
MC3
Brilliant Star
Blueprint
SHORT MOVIE
Take a shot
Virtual Cruiser
それでも君を想い出すから-again-
MC4
Justice to Believe
夢幻
BRAVE PHOENIX
MC5
ツバサ

ETERNAL BLAZE
深愛
MC6
Awesome!
POP MASTER
MC7
Vitalization
LINE UP

innocent starter
ENDING
END ROLL

NANA MIZUKI LIVE VISION+
2026.2.15 香港・マクファーソン・スタジアム
OPENING MOVIE
UNLIMITED BEAT
Orchestral Fantasia
Moment of Truth
MC1
Pray
Trailblazer
PHANTOM MINDS
Cherry Boys SHOWCASE
拍動
アオイイロ
New Sensation
フロンティアジャッジメント
MC2
Synchrogazer
MC3
深愛
Blueprint
SHORT MOVIE
Take a shot
Virtual Cruiser
それでも君を想い出すから-again-
MC4
Justice to Believe
MASSIVE WONDERS
METANOIA
MC5
ツバサ

ETERNAL BLAZE
Astrogation
MC6
Awesome!
POP MASTER
MC7
Vitalization
LINE UP
END ROLL

SPECIAL FEATURE
・NANA MIZUKI LIVE VISION
[DAY2] 2026.1.24 TOYOTA ARENA TOKYO
エデン
BRIGHT STREAM
Young Alive!
奇跡のメロディア
純潔パラドックス
Crystal Letter
・making of LIVE VISION
・making of LIVE VISION+
・making of LIVE VISION × VISION+ -OPENING&SHORT MOVIE-
・LIVE VISION SHORT MOVIE
・LIVE VISION+ SHORT MOVIE
(予定)

※追加情報は随時HPにて公開いたします。
※収録内容は予告なく変更になる可能性がございます。予めご了承ください。

KING RECORDS STORE限定バンドル版 NANA MIZUKI 25th Anniversary ジオラマアクリルスタンド
予約はこちら
https://store.kingrecords.co.jp/shop/g/gECB-1902/

●ライブ情報
NANA MIZUKI LIVE GRACE 2026 -OPUS Ⅳ-
国立代々木競技場第一体育館

2026年9月22日(火・休)開場17:00/開演18:00
2026年9月23日(水・祝)開場15:00/開演16:00

●作品情報
「魔法少女リリカルなのは EXCEEDS Gun Blaze Vengeance」

TOKYO MX、BS11ほかにて放送中

<イントロダクション>
30年前に現れた未知の「侵略性外来生物」によって、世界は一度滅びかけた。
人類とその生物「侵略種」は互いに生活圏を争い、現在はかろうじて人類の安全が確保されているものの、世界はいつ滅びてもおかしくない。人々は死と滅びを恐れながら、危険や災害から目を逸らすように日常を生きている。そんな世界の中、国連危険生物調査機関「EXCEEDS」は、侵略種による危機と災害を退けるために活動を開始した。
物語のはじまりは極東の島国「瑞穂」。離島で暮らす、侵略種駆除ハンターの少女・久瀬シイナ。たったひとりの家族である妹セツナと静かに暮らすことを望むシイナに訪れる事件とは――?

【スタッフ】
原作・脚本:都築真紀
監督:浜名孝行
キャラクターデザイン・総作画監督:新垣一成
キャラクター・デバイス・バリアジャケット原案:川上修一
3DCG:グラフィニカ 3DCG監督:五来聖文
音響監督:ハマノカズゾウ 音楽:塩野 海
アニメーション制作:Seven Arcs

【キャスト】
久瀬シイナ:橘 杏咲
久瀬セツナ:日高里菜
高町なのは:田村ゆかり
フェイト・T・ハラオウン:水樹奈々
八神はやて植田佳奈
八神リイン:ゆかな
夜海トワ:結川あさき
相沢シオリ:千春
喜多森ユーナ:小林愛香
新名アオイ:伊藤彩沙
古寺ユズ:青木陽菜
篠宮マナ:上坂すみれ

ほか

主題歌情報
OPテーマ:水樹奈々「CRIMSON BULLET」
EDテーマ:青木陽菜「Ephemeral」

関連リンク

水樹奈々 オフィシャルサイト
https://www.mizukinana.jp/

水樹奈々オフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/user/mizukinanaKING

水樹奈々オフィシャルX
https://twitter.com/NM_NANAPARTY

水樹奈々オフィシャルInstagram
https://www.instagram.com/nanamizuki/

編集部おすすめ