沖縄県内を拠点に活動する4人組オルタナティブ・ロックバンド「RUMBLE(ランブル)」が4月、10曲入りの初アルバム『origin』をリリースした。環境音なども緻密に織り込んだ透明感ある『330』や、ファンクやジャズの影響を感じさせるリズミカルな『Plute』など、ロックバンドという言葉では決して括れない幅広い音楽性ながらも、一貫して「目を閉じてリラックスしながら聴きたくなる」楽曲が並ぶ。
アルバムを通して、プロローグから間奏曲、エピローグまで組み込んだ“一連の音楽”を意識した曲配置からは、作品にかける想いやこだわりも感じられる一作だ。

RUMBLE=4月、北谷町内(提供)

 同時期には3枚目となる新シングル『ここから (feat. 知豊)』も併せて発表し、活動に拍車をかけるRUMBLE。今回はサポートメンバーも含めた5人に、今作への思いや今後のビジョンなどを聞く。
【メモ】RUMBLE(ランブル)

 

 2024年10月結成。Vo/Gt 仲田真生、Gt/Cho 三浦康平、Dr/Cho 苅谷檀に加え、この5月にKey/Cho島袋真颯が加入。ジャズ、ブラックミュージック、ロックなどの多様なバックグラウンドを持ち寄り“有機的なサウンド”を追求している。サポートメンバーにBa亀谷栄人を迎えて5人体制でライブを展開している。
◇「種」をメンバーの解釈で育てる制作技法

RUMBLEの(左から)苅谷檀、島袋真颯、仲田真生、亀谷栄人(サポート)、三浦康平、=4月、那覇市内

 -今回のアルバム『origin』に込めた思いを教えてください。
 苅谷 タイトルの『origin』は「源」といった意味なんですけど、メンバーそれぞれの音楽的な源泉があわさってできた曲たちが集まっています。代えの利かないこのメンツだからこそできたアルバムです。
 -収録曲の「330」は、きっと国道330号のことですかね?
 仲田 ちょうどこの曲を書いた2023年に、自分の中で「なんじゃこの人生!」となっていた時期があったんです。自分がいないような感覚がしていて、生きている意味を問うている内容です。
歌詞中に「絶滅危惧種」というワードがあるんですけど、最後はその部分が「特別危惧種」になっていて、本人の心持ちの変化を表現しています。
-結成してから約1年半とまだ新しいバンドです。どのような経緯があったのでしょうか?
 三浦 僕がもともと「アコウクロウ」というバンドをしている中で、3年ぐらい前に(ギターボーカルの)仲田真生が現れたんですよ(笑)
 仲田 もともと弾き語りで音楽をしていたんですけど、アコウクロウのメンバーのみなさんにライブサポートをしてもらうという形で出会いました。
 三浦 もう「合体してやってみよう」みたいな感じで、アコウクロウの今までの曲も、(仲田)真生君の曲も含めて一緒に演奏するようになりました。
 苅谷 そんな中、僕が(仲田)真生さんの弾き語りしている様子をあるイベントで見かけて、一目ぼれしてしまった。一緒にバンドを組もうと持ちかけました。それで、(三浦)康平さんにも参加してもらったという流れです。
 三浦 (真生君の曲に)ギターを合わせていくのがもう最高に楽しくて。僕の音楽活動のど真ん中に「真生君の曲をサポートする」ということを据えました。真生君の曲は、どことなく影を感じるんですよ。暗い要素をちゃんと表現できる人こそ、本当の希望もちゃんと表現できるのだと思っています。
 -そうなると、今あるRUMBLEの曲は、仲田さんがもともと持っていた曲がメインになりますか?
 仲田 そうですね。
僕は2023年に弾き語りで活動を開始した時からチャカチャカと曲を作り溜めていました。最初は、僕の作った曲として持って行くんですけど、メンバーのフィルターを通すと、違う解釈や表現がどんどん出てくる。RUMBLEは例えるならば、“ぜひ預けたい良い保育園”だと思っています。
◇共通するのは「真生さんの歌を広めたい」

アルバムのリリース記念ライブのステージに立つRUMBLE=4月、北谷町のライブハウスMOD'S

 -サポートメンバーの亀谷さんはもともと苅谷さんの音楽仲間だそうですが、RUMBLEにはどのように関わっているのでしょうか?
 苅谷 今回のアルバムは、この5人それぞれの要素が色濃く出た作品になっています。制作にも関わってくれて、この5人でないと完成できなかったもの。サポートメンバーと言いつつ、実質はサブメンバーのような近い立場で一緒にやってもらっています。
 -コーラスワークやバッキング(伴奏)の旋律も含めて、RUMBLEのような繊細な音作りをしているバンドは、意外と沖縄には少ないのかなとも思います。音楽的なバックボーンはどのあたりにありますか?
 苅谷 それぞれ好きな音楽が結構バラバラなので、サポート含めた5人とも多様なアイデアを出せる人が集まっているんですよ。前述のように各メンバーのフィルターを通すことで、完成した曲がより良くなっています。みんなに共通するのは「真生さんの歌を広めたい」という気持ちです。歌が良くなるにはどのようなアレンジ(編曲)が良いのだろうと考えた結果、RUMBLEの音になっています。
 島袋 真生さんの声がめっちゃ好きなんですよ。
加入以前から、もともとリスナーだったぐらい好きで。真生さんの曲をみんなに聴いてもらいたいので、そのための手助けをしているという気持ちです。
 -RUMBLEの今後のビジョンを教えてください。
 仲田 僕は、なんか「パーティーだぜー!」って感じの歌を歌いそうにもないじゃないですか(笑)。暗いことを歌ったりもするんですけど、音楽って、聴いている人が一人でも誰かと一緒に居られるツールだと思うんですよ。RUMBLEの音楽が広がることで、より多くの人の助けになれればと思います。
【origin /RUMBLE】

 

01.Prologue
02.美ーナス
03.330
04.Plute
05.ハビタブル
06.0. -Interlude-
07.雨ノ歌
08.美しさ
09.葉も茎も
10.Epilogue
楽曲配信サイト
https://www.tunecore.co.jp/artists/RUMBLE.
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