若い世代による平和を考える主体的な取り組みが県内各地で行われている。
 那覇高校インターアクト部の生徒たちは、沖縄戦で住民が避難した糸満市や那覇市の壕で収集したガラス瓶をキーホルダーなどに加工。
あす23日の慰霊の日に行われる催しなどで希望する遺族に手渡すという。
 沖縄戦で肉親を失った遺族は遺骨や形見などが手元にないことが多い。肉親が亡くなった激戦地と関係する小物をきっかけに遺族の声に耳を傾けたいと話す。
 収集したガラス瓶の中には、米軍の火炎放射で焼かれ変形したとみられるものも少なくない。そうした物を実際に手にする中で、生徒たちは沖縄戦に向き合ってきた。
 読谷高校では41回目となる平和特設授業を開いた。毎年、生徒が主体になり劇やダンス、合唱などで平和の大切さを表現する独自の取り組みだ。
 今回は戦後、米軍基地建設のため土地を奪われ、やむなく開拓移民として移り住んだ八重山でマラリアに苦しんだ住民の話を劇にした。
 首里高校の「Neo部」は紙人形劇などを通じ中学生らに平和教育を実施している。学生を中心にさまざまな取り組みが行われている。
 戦争体験者が少なくなり体験を聞く形での学びが年々難しくなる中、次世代が継承するための実践的な活動だ。
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 注目したいのは、若者たちが現在の社会・国際情勢とリンクさせ考えていることだ。

 那覇高の生徒は「今も世界のあちこちで戦争が起きている中、私にできることを考えていきたい」と話した。読谷高の生徒は「今って戦後と言えますか、と考えてほしかった」と語る。
 今もイスラエル軍の散発的攻撃が続くパレスチナ自治区のガザでは2023年10月の戦闘開始以降の死者が7万3千人を超えた。ロシアによるウクライナ侵攻は4年が経過し、民間人を含めた被害が増え続けている。米国とイランは戦闘終結で合意したが、中東情勢は不安定さが拭えない。
 県内では「台湾有事」に備えるとした先島への自衛隊配備や、米軍も一緒になった演習など軍事的な動きが高まっている。
 若者たちは、過去の戦争と今の戦争を結び付けながら「平和」はどうあるべきか考えている。
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 遠い昔のこととして戦争を知るだけでは十分とは言えない。
 民族対立、経済的格差、排外的思想や膨張主義など、武力紛争に至る原因は今も昔も大きな違いはない。その芽をどう摘んでいくかが平和を実現する道筋となる。
 若者たちは共に学び合い、戦争体験を「自分事」として解決の糸口を見つけ出そうとしている。誰もが安心して暮らせる社会をつくるためにもその動きを支えたい。
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