大河ドラマ第65作となる本作は、八津弘幸氏によるオリジナル脚本で、“天下一の補佐役”と称された豊臣秀長を主人公に、兄・豊臣秀吉とともに天下統一へ突き進む豊臣兄弟の軌跡を描く戦国エンターテインメント。仲野が秀長、池松壮亮が秀吉を演じる。
第25回では、1580年(天正8年)、織田信長(小栗旬)の新たな居城・安土城の完成を祝う宴が開かれた。祝宴では、信長が家臣たちに相撲を命じ、森乱(市川團子)の相手として林秀貞(諏訪太朗)、佐久間信盛(菅原大吉)、安藤守就(田中哲司)ら重臣を指名。敗れた3人を問答無用で追放する冷徹な判断を下し、波乱を予感させる幕開けとなった。
同じ宴では、能楽師として信長の前に現れた人物が面を外すと、その正体は土佐国主・長宗我部元親だったという粋な演出も披露された。オープニングクレジットに磯部の名前が表示されていたこともあり、SNSでは「ここで出てくるのか」「長宗我部元親!?」「磯部さんだったのか」と驚きの声が相次いだ。
物語は1581年(天正9年)へ進み、京都で行われた「馬揃え」の場面では、小一郎と元親が再会。女物の装束をまとった元親に、小一郎が「なぜ、そのようなお召し物を」と尋ねると、元親は「好きじゃき」と答え、「わしは幼き頃から、女子のようじゃとよう言われよってのう。姫若子などと呼ばれたもんよ。今もこのような姿でおると、なぜか穏やかな心持ちになれるがじゃ」と胸の内を明かした。
さらに「できることやったら、ずっとこのまんまでおりたかったけんど、そうもいかん」と本音をのぞかせながらも、「戦は、好きか嫌いかでやるもんじゃない。四国を一つにするがは、我ら土佐の大願じゃき」と武将としての覚悟を語り、小一郎と互いの武運を祈り合った。
長宗我部元親は、幼少期に色白でおとなしい性格から「姫若子」と呼ばれた一方、初陣では勇猛さを見せ「鬼若子」と称されたと伝わる武将。その史実をアレンジした今回の描写に、SNSでは「新解釈・長宗我部元親」といった反応が寄せられた。
ラストでは、信長が明智光秀(要潤)に「長宗我部の四国切り取りを認めるわけにはいかぬ。うまく説き伏せよ」と命じる急展開も描かれた。信長と元親の関係に暗雲が漂い、本能寺の変へとつながる歴史の大きな転換点を予感させる締めくくりとなった。

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