本作は、『湯を沸かすほどの熱い愛』など、“家族”をテーマに作品を撮り続けてきた中野量太監督が、愛と赦し、人が人を理解することの難しさを描くヒューマンサスペンス。坂口は、狂おしいほど“家族”という幸せを求めた末に、愛する人を殺めてしまうという重い罪を背負う青年・夕平を演じる。
これまで公開されていた予告映像では、刑務所の面会室で夕平と18歳になった朝子(早瀬憩)が向き合う緊迫した場面が印象的だった。
今回解禁された場面写真は、家族というものを知らずに生きてきた主人公・西山夕平(坂口)が、シングルマザーの紗月(堀田真由)と幼い娘・朝子(倉田瑛茉)と出会い、初めて家族のぬくもりに触れた「幸福な記憶」と、13年後、唯一の肉親だった祖母を亡くした朝子(早瀬憩)が、母親が殺されたあの日本当は何があったのか、事件の真相を追い求める姿を捉えている。
紗月を優しく見つめる夕平、花を咲かせるサボテンを不思議そうに眺める朝子、保育園のフェンス越しに笑顔で約束を交わす夕平と朝子など、どこにでもあるような穏やかな日常が映し出されている。
一方で、13年後を捉えた写真では雰囲気が一変。高校を卒業した朝子が刑務所で夕平とアクリル板越しに向き合う姿や、事件当時の弁護士(滝藤賢一)のもとを訪れ、母が命を落とした日の真実を探ろうとする様子が収められている。
中野監督が約10年ぶりに完全オリジナル脚本を手がけ、日仏共同製作で完成させた本作。“こんなにも幸せだった3人に、なぜ悲劇が訪れたのか”――。幸せな記憶と残酷な現実が対比される場面写真は、夕平がなぜ事件を起こしたのか、そして、自身の裁判でも口を閉ざし続けた「殺意の有無」への興味をかき立てる内容となっている。
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