ツアータイトルの「ゼンジン未到」は、ミセスが2015年にデビューする前からライブハウス規模で行ってきたライブシリーズ。2024年夏に開催した『ゼンジン未到とヴェルトラウム~銘銘編~』では、日本のバンド史上“最年少”でスタジアムツアーを実現(神奈川・横浜スタジアムと兵庫・ノエビアスタジアム神戸)させたことが注目されていたが、今回の“国立4日間”開催は、嵐に続き史上2組目、バンドでは史上初。全公演が完売し、またしても新たな記録を打ち立てた。
巨大スクリーンにカウントダウンが表示され、大森、若井滉斗(Gt)、藤澤涼架(Key)の3人が登場。国立全体が割れんばかりの大歓声に包まれる中、大森の「いけるか、ゼンジンー!」という掛け声とともに「Magic」で幕開け。「私は最強」「スターダム」と、疾走感あふれる楽曲でスタジアムの熱気を一気に高めた。
はじめのMCで大森が「ようこそ!Mrs. GREEN APPLEです」とあいさつ。「ファンクラブ限定の国立競技場ですからね。これはとんでもなくやばいこと、正真正銘のJAM'Sしかいないということだよ!」と大興奮。「今日は勝負ですからね、我々と。
続く「familie」では、大森が「楽しんでますか?後ろのほうまで行っちゃおうかな」と、後方のステージまで歌いながら移動。スクリーンの映像と照明、ライトスティックの光が連動し、さまざまな景色を見せていた。また「Carrying Happiness」ではウォーターキャノンの演出が加わり、ステージはますます華やかに。大森はファンサービスもたっぷり披露し、JAM'Sとの距離を満喫していた。
少しずつ日が落ちていく中、ここで3人のソロパートへ。若井が速弾きギターのテクニックで魅了し、藤澤は優しいフルートの音色を披露。大森はギター1本で「BFF」と「Variety」をつないで弾き語り、メンバーへの愛と音楽への覚悟を伝えた。
観客がじっくり余韻に浸っていると、おなじみのモールス信号が響き渡った。再び大歓声が起こり「ANTENNA」へ。
その後、「Dear」「僕のこと」でも、情感たっぷりに歌う大森の歌唱に観客は酔いしれた。そして「ナニヲナニヲ」で空気はまた一変。激しいバンドサウンドに、観客はさらにヒートアップする。続く「ライラック」では、さすが全員がJAM'Sなだけあってコールは完璧。ライトスティックの光は、客席の隅々まで一糸乱れぬ動きで一体感を見せ、“史上最速、10億突破”(※)という楽曲の凄みを見せつけていた。そして、大森と若井が向かい合ってギターを弾き合い「lulu.」へ。美しいハイトーンボイスと繊細なギター&キーボードのテクニックで、楽曲の物語を丁寧に伝えた。
ここで再びMCへ。大森が「楽しんでますかー?」と盛り上げ、「4日間国立競技場でやるって、すごいことですからね。
トークが進み、そろそろ次の曲へ。大森が「7月って…夏?」と、若井に曲フリを頼んだ。若井は「7月といえば夏ということでね。来ますよ、これ!」とノリノリ。大声で「右手に青、左手に夏。2つ合わせて、青と夏!」と叫ぶと、大森は笑いながら「なにそれー!」とツッコみ「青と夏」へつなげた。
再び熱気に包まれる中、「コロンブス」「GOOD DAY」で大森は歌い踊り、若井と藤澤はエンドステージまで移動して観客との距離を縮める。本編最後の「ダーリン」では、圧巻のパフォーマンスとともに何発もの花火が打ち上げられ、夜空いっぱいにオレンジ色の光が広がっていた。
その後、アンコールで再び登場。大森が「CONFLICT」と叫び、ギターのイントロが響いた。この曲は「ゼンジン」立ち上げ時からずっと歌い続けてきた楽曲で、“未だ見たことのない景色”に向かって突き進むバンドの決意が込められている。小さなライブハウスで披露していた曲が、国立を埋め尽くすほど大勢の前で演奏するまでに広がった。大森は曲の途中、何度も「ありがとう!」「愛してるよ!」と感謝を伝え、右手を高くつき上げ「上へ!」と宣言。藤澤は涙をこらえるかのように空を見上げ、若井はこの景色を心に刻むように観客を見つめながら何度もうなずき、JAM'Sとの絆を実感していた。
そしてNHK朝ドラ『風、薫る』の主題歌「風と町」へ。観客は優しい歌声と音色に酔いしれた。
最後のMCで大森は、「アンコールありがとう。めっちゃ楽しかった」「いい感じの夏になりそうですか?今年の夏は1度きりしかないからね、ぜひ精一杯楽しんでください」と呼びかけた。
さらに「僕ら自身も想像がつかないところへ、みんなと一緒だったら行けそうな気がするんだけども。一緒に行ってくれますか?」と呼びかけ。大歓声の返事を受け「ミセスにしかできないこと、やり続けたいなと思っています。時代が変わろうとも、一緒にみなさんと歳をとっていきたいなって思っています」と宣言し、最後に「ケセラセラ」で締めくくり。曲の途中、大森の「せーの!」という合図でJAM'Sも一緒に合唱し、完璧なクラップで応えた。
全ての演奏を終え、3人がステージ中央に集まった。はじめに藤澤が、「また明日から、みんながミセスの曲を聴いてくれたらうれしいし、JAM'Sでいてよかったって思えるような、そんなミセスを届けていけるようにがんばっていきます。今日は本当にありがとね!」とあいさつ。
そして大森が、「やっぱライブって最高だよね。バラエティとかコマーシャルとか、みなさんのおかげでいろんなお仕事をさせていただけるようになりました。有難い、どれも楽しい、どれも本当にすばらしい。ちょっと忙しいときあるけど、でもみんなが喜ぶ顔を想像したら、なんでも頑張れる気がする。なんでも頑張りたい」と充実した日々を振り返り。改めて「でもライブが一番だ!」と宣言した。
最後は3人が声をそろえて、「以上、Mrs. GREEN APPLEでした!」と締めくくり。同時に、スタジアム上空に「Ringo Jam 10th」の文字と青りんごのロゴマークの巨大なドローンアートが浮かび上がった。メンバーは姿が見えなくなるまで「愛してるよ、JAM'S!」「またね!またね!」と名残惜しそうに声をかけながら手を振り、締めくくった。
なお5日のツアーファイナルは、計15ものプラットフォームで生配信が実施されたほか、国内361館の映画館・450スクリーンに加え、韓国、香港、台湾、タイの22劇場・26スクリーンでライブビューイング。さらに“みるハコ”でのカラオケビューイングも行われ、会場・配信・ライブビューイング・カラオケビューイングをあわせて総計25万人以上がツアーファイナルの熱狂を共有していた。
※「ライラック」…「オリコン週間ストリーミングランキング」(2026年7月13日付)において、オリコン史上最速で累積再生数10億回を突破。史上4作目、男性グループでは初の記録を打ち立てた。
■スタジアムツアー「ゼンジン未到とイ/ミュータブル~間奏編~」セットリスト
1. Magic
2. 私は最強
3. スターダム
4. StaRt
5. アボイドノート
6. アポロドロス
7. familie
8. Carrying Happiness
~若井滉斗ソロ
~藤澤涼架ソロ
~大森元貴ソロ(BFF ~ Variety)
9. ANTENNA
10. クスシキ
11. Loneliness
12. Dear
13. 僕のこと
14. ナニヲナニヲ
15. ライラック
16. lulu.
17. 青と夏
18. コロンブス
19. GOOD DAY
20. ダーリン
EN1. CONFLICT
EN2. 風と町
EN3. ケセラセラ


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