原作・藤本タツキ、監督・脚本・編集を是枝裕和が手がける実写映画『ルックバック』(9月11日公開)が、9月10日から20日までカナダで開催されるトロント国際映画祭の「スペシャル・プレゼンテーション部門」に正式出品されることが決定した。あわせて、主人公・藤野と京本のかけがえのない日々を切り取った場面写真が一挙公開された。


 トロント国際映画祭は北米最大級の映画祭で、アカデミー賞レースの前哨戦としても知られる。その中でも「スペシャル・プレゼンテーション部門」は、世界各国の話題作や著名監督の最新作が上映される映画祭を代表する公式部門。本作が世界の観客からどのような評価を受けるのか注目が集まる。

 原作は、2021年に「少年ジャンプ+」で公開され大きな反響を呼んだ。『このマンガがすごい!2022』オトコ編第1位を獲得し、2024年公開のアニメ映画は「第48回日本アカデミー賞」最優秀アニメーション作品賞を受賞。今回が藤本作品初の実写映画化となる。

 是枝監督は、『万引き家族』で「カンヌ国際映画祭」の最高賞・パルムドールを受賞するなど、国内外で高い評価を受ける日本映画界を代表する存在。偶然立ち寄った書店で原作と出会い、その物語に深く心を動かされたことが映画化のきっかけになったという。

 主人公・藤野役を出口夏希、京本役を蒔田彩珠が務めるほか、小学生時代の2人を七瀬ふうりと岡田六花が演じる。撮影は主に秋田県にかほ市で四季を通して行われ、原作同様、小学生から始まる13年間の軌跡を繊細に描く。

 公開された場面写真は、写真家・濱田英明が約3ヶ月にわたって撮影現場に密着して撮影したもの。漫画の腕に絶対の自信を持つ藤野と、彼女に憧れを抱きながらも圧倒的な画力を秘めた京本が初めて出会うシーンや、「少年ジャンプ」を手に雪が積もった道を歩く藤野と京本。
さらに、京本へまっすぐな視線を向ける藤野や、原作でも印象深い黄色と深緑のスケッチブックを見つめる京本の姿など、2人のかけがえのない時間を切り取ったカットが収められている。

 今回公開された写真からは、少女時代から漫画に打ち込み、ともに成長していく藤野と京本の日々が丁寧に映し出されており、是枝監督が描く実写版『ルックバック』への期待を一層高める内容となっている。
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