「新R25」が9月末でメディア運営終了 「R25」「Spot...の画像はこちら >>


 ビジネスWebメディア「新R25」が、2026年9月末をもってメディア運営を終了することを9月4日に発表しました。


 2017年9月のスタートから、9周年を迎えるタイミングでの終了となります。



 新R25編集部は終了の理由について、昨今のメディア運営環境の変化に伴い、「次なる大きな成長トレンドを掴むことへの課題」を感じていたと説明。その上で、サイバーエージェントが注力する事業領域へ新R25の人材を集中させることが、グループ全体にとって合理的だと判断したとしています。

■ 「R25」の名前を引き継ぎ2017年にスタート

 「新R25」の名前の源流となったのは、リクルートが2004年に創刊したフリーマガジン「R25」です。


 駅などに設置されたラックで無料配布され、一時は週に約60万部を発行する人気媒体となりましたが、紙版は2015年に休刊。その後Web版に一本化されたものの、2017年3月末に更新を終了し、同年4月にサービスを終了しました。


 その直後、サイバーエージェントがR25を運営していたMedia Shakersの全株式を取得。2017年5月には100%出資子会社「株式会社 新R25」を設立し、新たなWebメディア「新R25」を立ち上げることを発表します。


 ただし、「新R25」の成り立ちは、旧R25をそのままWebメディアとして復活させた、という単純なものではありません。もう一つ、大きな母体となったWebメディアがありました。

■ もう一つの源流「Spotlight」

 新R25の立ち上げに際し、サイバーエージェントは当時運営していたWebメディア「Spotlight」を、新R25へブランド統合することも発表しています。


 Spotlightは2014年にスタートしたキュレーション型のWebメディアで、編集長を務めていたのは渡辺将基氏。渡辺氏はその後、新R25でも編集長を務めています。


 しかし、Spotlightをめぐっては、新R25へのブランド統合に先立つ2016年末、他媒体の記事や写真を許可なく使用した記事が多数存在するとして問題になっていました。


 当時BuzzFeed Japanは、自社記事を無断で使用した記事もあったと報道。

フリーライターのヨッピーさんが複数の事例を調査し、渡辺編集長に対して問題記事の削除や権利侵害への対応などを求めていたことも伝えています。


 こうしたキュレーションメディアをめぐる問題が業界全体で大きく取り沙汰された翌2017年、Spotlightブランドは新R25へ統合。旧R25のブランドとSpotlightのWebメディア運営基盤が合流する形で、「新R25」が誕生することになりました。

■ 約9年でメディア運営に幕

 新R25は2017年9月にスタート。当初は若手ビジネスパーソン向けのニュース解説メディアとして展開し、その後は著名人やビジネスパーソンへのインタビュー、動画コンテンツなどへと領域を広げていきました。


 2022年には創刊5周年を記念して、かつての紙版「R25」を思わせる復刻版フリーペーパーも発行。近年は企業向けPR支援などにも事業を広げていました。


 そして2026年9月4日、メディア運営の終了を発表。奇しくも、最後のメッセージを記したのは、Spotlight時代から編集長を務め、新R25の立ち上げから約9年間を率いてきた渡辺将基氏です。


 新R25では9月末まで、YouTubeチャンネルで「卒業コンテンツ」を公開していく予定とのこと。約9年間続いたWebメディアが、その歴史に幕を下ろします。


<参考・引用>
新R25「新R25はメディア運営を終了します」(2026年9月4日)
BuzzFeed Japan「『悪質記事は神への冒涜』 サイバーエージェント『Spotlight』を殴るヨッピーに聞いた」(2016年)
ITmedia ビジネスオンライン「『新R25』創刊へ サイバーエージェントが新メディア:『Spotlight』を統合」(2017年5月11日)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By おたくま編集部 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026090404.html
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