※本稿は、福田淳『結局、熱狂できる人がうまくいく。』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。
■LINEでのやり取りは、時間がもったいない
最近、「電話をかけてくるヤツは仕事ができない」みたいな論調があります。
でも僕はまったく逆だと思っています。むしろ、LINEとかでダラダラやり取りしている時間がもったいない。
時々、「何月何日何時にオンラインミーティングをしましょう」とか、「今、電話していいですか?」なんてLINEなどでメッセージを送ってくる人がいますが、これは本当に理解できません。いきなり連絡できるのが電話のいいところなんだから、かけてくればいいのに。
この前ニュースを見ていたら、「若者の半数近くが、電話が苦手」っていう調査が出ていて、電話の着信があっても折り返さずにテキストで返信する人が増えているという話だから、かなり重症です。
こんな昭和な昔話を聞きたくないでしょうけど、私が社会に出た時は、先輩から「電話が鳴ったら1コールで出ろ」と教育され、電話の恐怖心がなくなりました。あのブートキャンプ体験は今の若い人たちにも必要だと思います。
経済大国、米国や中国のビジネスパーソンは四六時中電話してますから。
そもそも、テキストでやりとりしていたら、時間がもったいなくないですか?
「今、いいですか?」「はい、大丈夫です」「じゃあちょっと相談があるんですけど」「どうぞ」って、このやり取りだけでも、いちいちテキストを打ち込んで相手の返事を待ってたら、何分かかると思ってるんですか。電話したら10秒で終わる話です。
■自分のタイミングで動く「オレ発信」
そう言うと「相手が忙しいかもしれないから」と思うかもしれませんが、過度に相手の事情を考えるのはビジネス作法に反するとさえ言えます。相手が忙しかったら出ないだけですから、合否がはっきりしていいじゃないですか。
こういう、自分のタイミングで動く「オレ発信」は、ビジネスを進める上ですごく大事なんですよ。待ちの姿勢じゃなくて、こっちから動く。相手の都合を伺うんじゃなくて、まずこっちから発信する。それが、仕事のイニシアチブを持てて、仕事のスピードも上げるコツなんです。
アメリカにいると、誰もがBluetoothイヤホンをつけて、運転中でも歩いている時でも、電話していることがわかります。中国人はチャットを使いますが、音声を録音したものを送っている。
日本人だけが相変わらずパチパチパチとテキストを打ち続けているわけで、これは非効率だなといつも思います。
そして、そういう消極的な姿勢がビジネスにも影響するんですよね。
アメリカ人や中国人は相手に忖度しないから、知らない相手とでも平気で、大きな取引ができます。日本人のように、知り合った相手と何度か新橋で食事をしてから商談に入るようなスピード感では遅すぎますよ。
■大事な話をする時は「必ず会う」
パンデミックでZoom会議が一気に広まりました。移動せずに済むし、たしかに便利なんですけど、僕はできるだけ対面で話をしたいです。特に自分が求める最初の面談は会いたいです。
僕は「波動」って言い方をするんですけど、人と実際に会った時に感じるエネルギーみたいなものがやっぱりあるんです。
その人がどういう人なのか、信頼できる人なのか、一緒に仕事をしたい人なのか。画面越しじゃ半分も伝わらないけど、会えばわかる。オンラインだと画面の中に顔が映っているけれど、その人の「波動」までは伝わってこないんですよね。
人間って、色々なことを五感で感じ取ってるんです。
その人の声のトーン、表情、身振り手振り、話すスピード、姿勢、目の動き、香りやにおい。
■画面越しでは伝わらない「波動」を感じろ
この前、ある方の出版パーティーに招待してもらって、著者の方と一緒にトークセッションをさせてもらいました。話した後に会場の人から「福田さんのイメージが変わりました」と何度も言われました。
僕は仕事柄、ネットでは悪口を書かれることが多くて、それこそ匿名の掲示板とかSNSとかではボロクソ。
だからこそ「実際に会ってみたら印象が全然違った」って言われることは多いんです。まあこういうハロー効果(一部の目立つ印象に引きずられて、全体の評価をしてしまう効果のこと)は悪くないです。
だから僕は、大事な話は必ず会ってするようにしています。契約の話とか、新しいプロジェクトの話とか。メールやZoomで済ませず、実際に会って「波動」を感じ取る。
相手がどういう人なのか、本気なのか、信頼できる人なのか。
「いい波動」は一瞬でわかります。長い目で見たら、オンラインで何度もやり取りを重ねるより、よっぽどコスパがいいんです。
効率ばかり追求して、すべてオンラインで済ませようとすると、結局は薄っぺらい関係しか作れません。面倒くさがらずに、人と会いましょう。
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福田 淳(ふくだ・あつし)
スピーディ 代表取締役CEO(現任)、STARTO ENTERTAINMENT社 創業CEO
ソニー・デジタル エンタテインメント 創業CEO。日本最大のタレントエージェント経営、世界19カ国での出版事業、ロサンゼルスでアートギャラリー運営、カリフォルニア全域・日本の沖縄・富士山麓でリゾート開発、無農薬ファーム運営、エストニアでのデジタルコンテンツ開発、スタートアップ投資など世界中でビジネスを展開。受賞歴にカルティエ「チェンジメーカー・オブ・ザ・イヤー」受賞(2016年)など。月刊誌『GOETHE』連載中。著書に『好きな人が好きなことは好きになる』(Speedy Books)、『結局、熱狂できる人がうまくいく。』(PHP研究所)などがある。
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(スピーディ 代表取締役CEO(現任)、STARTO ENTERTAINMENT社 創業CEO 福田 淳)

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