~熊本トップクラスの老舗建設会社が、いかにして「残業月平均5.5時間」と「若手が孤立しない温かい社風」を作り上げたのか?~

私たち丸昭建設は、熊本県内の土木工事完成高において、長年にわたりトップクラスの実績を維持している総合建設会社です。1956年の創業から70年を迎え、「地域の皆様に喜ばれるモノづくり」をモットーに、熊本のインフラや街づくりを支えてきました。

歴史ある老舗企業ではありますが、現在の私たちは、これまでの建設業界のイメージを覆す「月平均残業5.5時間」という働きやすい環境づくりにも力を注いでいます。


今回は、熊本支店事業部の部長として採用や広報をパワフルに牽引する上村へのインタビューを通じ、歴史と実績の裏側にある組織の意識改革と、新しい時代への挑戦ストーリーを詳しくお届けします。

歴史と実績の陰にあった「若手の離職」という壁

私たちが手掛ける土木工事は、国や県、各市町村から直接受注をいただく「官公庁案件100%」という、社会的責任の大きな仕事ばかりです。また、建築工事は官公庁からはもちろん地域の方々からの工事も請け負い、熊本県づくりを担っています。

「人々の生活を守る地域インフラを支えている」という強い自負に加え、災害時にはいち早く復旧に駆けつけて地域に貢献するという高い使命感を、社員全員が胸に刻んで日々のモノづくりに励んでいます。

しかし、どれほど地域から信頼され実績を積み重ねてきても、かつては新卒社員の早期離職という、真摯に向き合うべき厳しい課題に直面していた時期がありました。

当時の離職の背景を振り返ると、配属された現場が自宅から予想以上に遠かったという勤務地のミスマッチや、新しい仕事や生活環境に対する会社側のフォローが足りていなかったのも事実です。

また、「建設業は拘束時間が長くて厳しく、一人で悩みを抱え込みやすい」という業界全体のイメージもあり、学校を卒業したばかりの若手が「学生気分」から「社会人」へと意識を切り替えるのは、言葉で言うほど簡単なことではなく、想像以上に難しいことだったと感じています。

こうした状況に真摯に向き合い、私たちは「会社として変わらなければならない」という強い想いを持ちました。

業界全体として厳しい時期に一時的に落ち込んでしまったことはありますが、私たちはそれを言い訳にしてはいけないと考えています。

だからこそ、今の時代に合った働きやすさを追求し、若手社員が一人で問題を抱え込まずに安心して成長していける温かい環境を、組織全体で責任を持って整えている状況です。

こうして、丸昭建設の組織改革に向けた挑戦が始まったのです。

「若手を絶対にひとりにさせない」全社をあげたフォロー体制

私たちがまず取り組んだのは、若手社員が職場で孤立することなく、自信を持って業務に臨める具体的な仕組みづくりでした。

業務面においては、配属前に行う約1ヶ月間の「全7部署ローテーション研修」を通じて会社全体のつながりを深く体感してもらい、全社で温かく若手を迎え入れる土壌を整えました。

さらに現場へ配属された後も入社2年目までは、他部署の年齢が近い先輩が寄り添う「メンター制度」を導入し、直属の上司には話しにくい悩みでも気軽に相談できる「斜めの関係」を作っています。


「周囲に見守られている」という確かな安心感を提供しつつ、社会人として必要なルールもバランスよく伝える、メリハリのある育成方針です。

また社員の生活面においても手厚い支援体制を整えており、家具や家電をあらかじめ完備した自社保有の「若手社員寮」を無償で提供しています。

さらに、週末の実家への帰省にかかる移動費(ガソリン代・高速代)も通勤交通費として支給するため、個人で立て替える必要はありません。

周囲にいる先輩社員たちが日常的に声をかけ合う温かい職場風土も含めて、仕事とプライベートの両面から若手社員を強力にバックアップする体制です。

「残業月5.5時間」を実現した業務DXと「お互い様」の風土

かつて建設業界で常態化していた長時間労働から脱却するため、当社では業務の分業化とDXの推進に大きく舵を切りました。

書類管理を補佐する協力体制の構築や、ドローンを用いた写真撮影など、現場の負担を大幅に減らす新しい取り組みを次々と導入したのです。

当初は従来のやり方からの変更に対して現場に戸惑う声もありましたが、「やってみないと分からない」と場数を踏むことで、会社の方針が一人ひとりに浸透していきました。

またデジタル化による効率化にとどまらず、部署や現場の垣根を越えて助け合う「お互い様」の風土づくりにも全社で注力しています。

自分の現場の工期に余裕ができた社員が他の繁忙現場のサポートに入る平準化が進み、助け合いの姿勢が自然と定着するようになりました。

「自分が協力することで巡り巡って自分にも返ってくる」という共通の意識が社内全体に広がり、最新のデータでは月平均残業5.5時間という大きな成果へと結びついたのです。

実力と協調性が報われる新しい評価体制の導入

働きやすさの追求にとどまらず、仕事に対する確かなやりがいを実感してもらうため、当社では2026年6月に「等級別目標評価制度」へと刷新いたしました。

「何を目的に仕事をし、何が評価されるのか」を明確にするため、半期ごとに自己評価ならびに上長や役員との面談を重ねる仕組みです。

年齢や社歴のみに依存せず、仕事への姿勢や周囲との協調性、資格取得といった成果を適正に昇給や賞与へ還元しており、30代の管理職が40代一般社員の給与水準を超えるような柔軟な実力主義を実現させています。

さらに若手社員の成長支援として、業務時間内の15時30分から16時30分にオンラインで専門知識を学べる「アフタヌーンセミナー」への参加を推進しており、自律的な学びをサポートする環境です。


日常業務においては、「安全・利益・点数・行動」という4つの社内指針を徹底しており、社員一人ひとりが自ら考えて動ける活気あふれる組織づくりに努めています。

「量より質」へのシフトと未来を拓く仲間への想い

一連の組織変革によって、直近2年連続で新卒定着率は100%を達成しており、説明会でも休みの多さや残業の少なさに驚く声が寄せられています。

現在の当社では従来の「人数(量)を求める採用」から、企業風土への共感や情熱を重視する「マッチング(質)を大切にする採用」へと考え方をシフトしている状況です。

消極的な理由ではなく、「丸昭建設で力を発揮したい」という明確な意思を持った仲間をお迎えしたいと考えております。

10年後や20年後の当社を力強く引っ張る中堅層や若手社員に対し、私たちは組織全体で本気で寄り添い育て上げていく覚悟です。

「人を育て、地域に貢献し、つないでいく。」という経営理念を胸に、創業70年を迎えた当社の挑戦はこれからも続いていきます。
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