世の中には、一般人が知らない“プロだけのチート道具”がある。その道の達人だけが知る「家庭に持ち込みたいプロ仕様」を徹底調査。
暮らしの常識を変える3品を公開する!

超高級店に早変わりする、至高の純胡椒

 数千円、なかには数万円。それでもプロが選び続けるのには理由がある。圧倒的な性能、失敗の少なさ、そして長く使える耐久性――。“安物買い”を繰り返すより、プロ仕様を一発買ったほうが得なケースもあるのだ。では、実際に何を買えば暮らしが変わるのか。

 年間700食以上を外食に費やし、これまで訪れた飲食店は数千軒。日本屈指のグルメガイド年鑑『東京最高のレストラン』(ぴあ)の審査員を長年務め、自身もロングセラーとなった『大人の肉ドリル』(マガジンハウス)を執筆し、外食から家庭料理、生産現場までを知り尽くすフードアクティビスト・松浦達也氏。その膨大な食経験から「家に常備しておくべき」と選び抜いた、とっておきの調味料を教えてもらった。

一撃で高級店の味に!食のプロが絶賛する「最強の調味料」3選。...の画像はこちら >>
「まずオススメしたいのが、1400円で料理の味が劇的に変わる『純胡椒』(仙人スパイス)です。胡椒といえば乾燥品が一般的ですが、これは房付きの摘みたて未熟果を塩水漬けにして、粒のまま仕上がった料理にトッピングする。’10年代後半から注目され、“生胡椒”ブームの火付け役ともいえる商品で、『胡椒』の立ち位置に革命をもたらしました。料理に数粒乗せれば一撃で味が決まり、失敗知らず。劇的にうまくなります」

 全国の名店を食べ歩く松浦氏も、「かなりの高級店で数回見たくらい」と明かす、プロ仕様を超える調味料だ。
家庭ではどう使えばいいのか。

一撃で高級店の味に!食のプロが絶賛する「最強の調味料」3選。スーパーの刺身やポテチが激変するウラ技
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一撃で高級店の味に!食のプロが絶賛する「最強の調味料」3選。スーパーの刺身やポテチが激変するウラ技
純胡椒 Sサイズ(生胡椒の塩水漬け)/仙人スパイス 1400円(税込み)
「カマンベールチーズ、塩むすびに1、2粒乗せるだけで別次元の味になる。白身魚の刺身に添えてオリーブオイルをかければ、贅沢なつまみが瞬時に完成。特に合うのが肉料理。塩水漬けで塩味もあるので、本当にこれだけでOK! 下味を付けずとも、ステーキが抜群にうまくなる。凝ったソース作りが不要になりますよ。賞味期限は2年ですが、僕の実体験では4年は持ったので(笑)、実はコスパもいいんです」

卵かけご飯やポテチが“高級店の味”に

 次に紹介するのは、星付きレストラン定番のトリュフ香る調味料だ。

「トリュフオイルは数滴かけるだけで高級店の味になるけど、油は空気に触れると酸化臭が付いて、まずくなってしまう……。ところが、『オイルスプレー トリュフ』(Mantova)はたった972円と手頃なのに特殊な構造で、噴射時にオイルと空気が非常に触れにくく、搾りたてのフレッシュな味と香りがずっと楽しめます。ミスト状にもスプレーできるので、料理に均一にかけられるのもいい。トリュフオイルは香りが強いので、かけすぎると料理の味が消えてしまいますから」

 しかも、活躍するのは洒落た洋食だけではない。いつもの卵かけご飯やポテチまで、“高級店の味”に化けるという。

一撃で高級店の味に!食のプロが絶賛する「最強の調味料」3選。スーパーの刺身やポテチが激変するウラ技
エキストラバージンオリーブオイルスプレー(トリュフ)228g/Mantova 972円(税込み)
「オムレツなど卵料理との相性が抜群です。
ビストロの定番料理・ウフマヨ(ゆで卵のマヨネーズソースがけ)にかけると最高! 卵かけご飯も醤油の代わりに、塩とこれだけでお高めの和食屋の味に。サラダにも合いますが、ポテトチップスにかければ一瞬でトリュフポテトに! 意外に合うのが、薄焼きの塩せんべい。高級フレンチのアミューズのように、せんべいでワインが飲めます(笑)」

「他にない」と絶賛する究極の醤油とは!?

 そして、スーパーの刺身すら“料亭の味”に化けさせるのが、松浦氏が「他にない」と絶賛する究極の醤油だ。

「高級な醤油というと、長期間じっくり熟成させたものをイメージする人も多いでしょう。ただ、2~3年熟成すると色は黒っぽく、味はどっしり重く濃厚でまろやかになるものの、搾りたての大豆や小麦のフレッシュな甘い香りは消えてしまう……。そこで良質な素材を追求して、フレッシュな搾りたての色、香り、味を実現したのが『法隆寺醤油』(ニシキ醤油)です。旨味のしっかりした濃口なのに、淡麗とも言える透明感がある。他にない味わいです。

一撃で高級店の味に!食のプロが絶賛する「最強の調味料」3選。スーパーの刺身やポテチが激変するウラ技
法隆寺醤油 200mL/ニシキ醤油 1501円(税込み)
 赤身の刺身なら“寝かせ”系の醤油が合うけど、出来合いの白身魚やホタテの刺身にこの醤油をちょっとつけるだけで、旨味が濃いのに、これまでにない清々しい味わい! 200mLで1500円ほどと少々値段は張りますが、家飲みが高い料亭の味になるんだから買いの一択です」

 原料も、有機栽培で日本屈指の北海道・折笠農場が、この醤油専用に大豆や小麦を生産しており、強いこだわりが見える。

「原料が自然栽培の大豆や小麦ということもあり、生産量が限られてしまい、欠品も珍しくない。東京・新橋の奈良県アンテナショップなら比較的入手しやすいでしょう」

【フードアクティビスト 松浦達也氏】
編集者。ライター。
家庭の食卓から外食の厨房、生産の現場までを精力的に取材、執筆。『教養としての「焼肉」大全』(扶桑社)ほか著書多数

<取材・文/齊藤武宏>

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