テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜・午前10時25分)は3日、「聖闘士星矢(セイントセイヤ)」や「リングにかけろ」で知られる漫画家の車田正美さんが2日、代表を務める「車田プロダクション」など3社が横領被害に遭ったとして、マネジャーの男性らに計約28億9000万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしたことを報じた。

 訴状によると、3社の取締役だったマネジャーは、経理や対外交渉など事務作業全般を統括。

自身が支配する複数の別会社に対し、車田さんの会社名義の預金口座から無断で送金したほか、取引先からのライセンス料を振り込ませるなどした。

 被害額は2018~24年で計46億8000万円に及んでおり、24年2月ごろに東京国税局からの指摘で発覚。約18億円はすでに回収済みだという。残る約28億円の損害賠償の原告は、個人ではなく作品の著作権や商品化権を管理している3社。

 東京都内で記者会見した車田さんは「私利私欲のために、信じていた者を平気で裏切る人間がいるのだなという、どうしようもないやるせなさです」と憤りを口にし「アニメ、漫画の世界で悪い人間は見たことがないんですよね。50年以上この世界でやっていますけれど。本当に信じられなかった。何で、何でだみたいな。それが正直な気持ち」と裏切られたことへの怒りをあらわにした。

 司会を務める同局の大下容子アナウンサーは「車田さんはお金の出入りは全てこの人物に任せていたということです」としコメンテーターを務める慶大教授の中室牧子氏にコメントを求めた。

 中室氏は「現段階では、民事訴訟を提起した車田さん側の主張なので、横領が司法的に確定したわけではないんですけれども」とし「私はこの話を最初に聞いた時に2024年に起きた大谷翔平選手と通訳の方の事件を一番最初に思い出したんですよね。非常によく似た構造であるように私には見えるんです」と指摘した。

 続けて「大谷選手の方は刑事司法上の事実認定がかなり進んでいるので簡単に比較することとは適当でないかもしれませんが」とし「やはり優れた成果を残す人というのは、本業に時間を集中させようとするので、それ以外の周辺的な業務っていうのを他の人に委任するということがよくあるんだと思うんですね。で、やっぱりこういう時に非常に重要なのは、一人の人物とか少数の人物に権限を集中させないっていうことが重要なんじゃないかなというふうに思いまして」と提言し「例えば会計とか組織論の分野ではよく職務分掌っていう言葉が使われますけれども。お金を送る人、帳簿をつける人みたいなのをやっぱりきちんとこう分けておかないといけない。同じ人物に集中させないようにするっていうことは、こうした問題を起こさないっていう意味では重要なことなのかもしれないと思いますね」と解説していた。

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