冒頭、同席した金子文雄会長は、阿部新社長に期待することについて、「全役職員、監督、コーチ、選手を巻き込んで、強いリーダーシップを持って課題に挑戦するとともに、INAC神戸のビジョンを進化させてもらいたい」とコメント。
「これまでクラブの皆様が築き上げてきた歴史や実績に感謝します。その上で、クラブが大切にしてきた考え方を継承していきたい。『神戸から世界へ』、『世界から神戸へ』というスローガンのもと、女子サッカー発祥の地とも言われる神戸を女子サッカー文化都市・神戸として定着できるように挑戦していきたい。(中略)支えてくださる皆様一人ひとりと一緒になって前に進んでいき、応援されるクラブ、愛されるクラブ、圧倒的に強いクラブになれるように、精いっぱい頑張りたいと思います」
阿部浩之氏は関西学院大学を卒業後の2012年、ガンバ大阪に加入、2014年には三冠達成の立役者の一人として印象深い活躍を披露した。その後に移籍した川崎フロンターレでは2017シーズンからのJ1リーグ連覇に貢献したほか、名古屋グランパスでもJリーグカップ優勝を経験している。
プロ生活13年で主要タイトル8つを獲得。“優勝請負人”とも称された自身の経験を還元することで、クラブの発展やチーム強化につなげていく考えも示した。
「選手としては、いろいろなクラブを渡り歩いてきて、運よく優勝も経験させてもらえました。トップチームのあるべき姿というのは自分の中での理想があります。そういう意味で現場(チーム)に対しては、自分の経験を還元できると思いました」と社長就任オファーを受けた理由を説明している。ただ、その一方で「(クラブのトップに立ちたいという)野心はなかった」とも明かしつつ、それでも挑戦することを決めた思いを言葉にした。
「このオファーをいただいた時に、僕自身、経験のないことをしたいという思いが強く、そういう意味で『面白そうだな』と感じました。同時に、難しさも分かっていますが、何をするにも新しいことを始める際はいろいろな困難があると思っています。周りの方にサポートしてもらいながら、一緒に巻き込みながら、INAC神戸を強くしていきたいと思えたので、僕としてはポジティブに、チャレンジしてみたいと思い、(オファーを)受けることにしました」
スパイクを脱いでから1年半。36歳で訪れた大きなチャレンジは、WEリーグのチャンピオンクラブにどのような変革をもたらすのか。阿部新社長の手腕、リーダーシップに大きな注目が集まる。

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