昨年には破局が報じられていたことから、復縁あるいは破局せず続いていたのか分からないが、2人の熱愛はかねてより何度も報道されていたものだ。
STARTO社関連のタレントの結婚は近年何組も発表されている。
しかし、SNS上などでもショックを受けたりあるいは恨み節の勢いの亀梨ファンと思われる人の声が他の同社所属のタレントの結婚の時よりもあきらかに大量に発生している気がし、なかには「結婚より逮捕のほうがマシだった」といった、勢いあまってかそんな極端な声をあげるファンもいたようである。
7月14日の大阪フェスティバルホールを皮切りとする全国ツアーを2週間後に控えたタイミングだったこともあり、参加を断念しようとしたり、チケットを手放そうとするような声も多く見られた。
亀梨は昨年3月のKAT-TUN解散をもって事務所を退所、今年2月には40歳となった。
40歳の立派な大人の男性の結婚とはいえ、この反応には亀梨にいわゆる「リアコ」「ガチ恋」のファンがこれだけたくさんいたのかということが衝撃でもあった。
過去に世間を騒がせた男性アイドルの結婚発表
男性アイドルの長期間の活動が常態化したものの、ある程度の年齢を迎えた段階で結婚するという流れはあった。世の中に特に大きな衝撃を与えたのは、なんといっても2000年に工藤静香との結婚を28歳で発表した木村拓哉だろう。
言うまでもなくSMAPはアイドルとしての人気もまだまだ健在、楽曲でいえば「らいおんハート」をリリースし、木村は俳優として「ビューティフルライフ」の主演、翌年には「HERO」が放送された時期といえばわかるだろうか。
もう一件の衝撃の結婚発表で思い出すのは、07年のコンサートツアーのMCにおいて瀬戸朝香との結婚を発表したV6(当時)の井ノ原快彦だろう。会場が阿鼻叫喚になったと伝え聞く。
そこから時代は流れた。言うまでもなく木村も井ノ原もその後もアイドルとしての活動をこなし、人気が大きく落ちるようなこともなく活躍し続けた。
そして、その後も30~40代で結婚する後輩たちも増え、ジャニーズ事務所の消滅と並行するかのように結婚を発表するタレントも増えた。
大人になったSTARTOタレントには、一緒に成長してきた大人のファンも多い。
ファンだって結婚している人も多く、アイドルの「推し活」も成熟化し、応援するタレントの結婚も祝福ムードであることも多くなったような印象をもっていた。
結婚発表前に大規模なグッズ展開
それなのにである。もちろん、結婚を祝福するファンの声も多数あるわけなのだが、なぜ亀梨と田中の結婚はここまでの波乱を生んだのだろうか。ひとつは先にあげたツアー直前の発表、しかもデキ婚という間の悪さである。
しかも、個人事務所を開設し、今年は40歳という節目の誕生日の際にはファンクラブ会員向けに大々的に記念のアニバーサリーグッズ展開を行ったりもした。
タイミング的には破局したものと思われていた時期でもあり、「続いていたのかよ!」「お金返して!」と、騙されたような気分になるのもわかる。
加えて、田中みな実もかつての「あざとい」イメージを経て、今では美のカリスマとしての地位を不動のものとし、そこに憧れる女性ファンも多数いるイメージではあった。
2人の熱愛報道が出たときも、美意識の高そうなカップルである意味お似合いという捉えられ方もあったほどだ。
それでも結婚については祝福できない声が大量にあがったことから、潜在的には嫌っていた女性も少なくなかったということなのだろうか。
破局報道とツアーチケット販売のタイミングの悪さ
たとえば嵐は、二宮和也が19年に結婚したあとは相葉雅紀と櫻井翔が21年9月に同時に結婚を発表している。相葉と櫻井に関しては活動休止後の結婚となる。DOMOTO(KinKi Kids)の堂本剛は24年1月にももいろクローバーZの百田夏菜子との結婚を発表、堂本光一も翌年12月に結婚を発表している。
他にもSUPER EIGHTの大倉忠義・村上信五、NEWSの加藤シゲアキ・小山慶一郎、Hey! Say! JUMPの有岡大貴・八乙女光、Kis-My-Ft2の横尾渉など、既婚者はどんどん増えているような現状ではあるだけに、亀梨のアイドルとしての見られ方の高さはやはり突出した印象だった。
あくまで想像でしかないが、たとえばこれが相葉や櫻井のようにお相手が一般女性だったらここまでの波乱を招かなかったのかもしれない。
お相手が見える相手、そしてそれが「田中みな実だったから」という部分もどうしてもあるだろう。
しかも一度終わったと思わされ安心していた相手である。とはいえ終わったと思っていたのも、本人たちがそう公言したわけでもなく、報道により勝手にそう思っていただけでもある。
そして、子供を授かったことによる発表でもあるため、ツアーのチケット発売後というタイミングの悪さも加わってしまった。
何重かの要素で、まるで恋愛詐欺にあったかのような悲劇を生んだ。そういうことなのかもしれない。
リングの受注販売、シチュー会など“疑似恋愛”的な商品もあった
過去に亀梨は、2種セットのリングを受注販売したことがあり、とらえようによってはこれは亀梨と購入者のペアリングのような楽しみ方もできそうで、これは亀梨の擬似恋愛へいざなってくれる魅力の高さあってのものでもあろう。いま、指輪を眺めてため息をつくファンもいるだろうか。
そして、前述した40歳を記念するファンクラブ会員限定でくじ方式でグッズなどがあたる権利が販売されたが、さまざまな特別感ある景品のなか、40 人だけが当選する「Premium賞」として、「亀梨和也と一緒に食べる『亀ママ監修 特製クリームシチュー』」という、ファン垂涎のイベントに招待されるというものがあった。
もともとKAT-TUNは、メンバーの母親どうしが仲良く、“ママ会”を開催するなどしていたこともよく知られており、メンバーの母親もまた愛される存在だった。
そんななかでの「亀ママ監修」のシチューである。考えようによっては、“亀梨家の味”を食べさせてもらえる、どこか花嫁気分も味わえるようなこのスペシャル感、“擬似”極まれりといった感ある素敵なイベントだ。
つまり、そこまでしてくれたのに、恋愛は続いていた、チケット、グッズ、くじ購入など、ここ最近で投入したお金もどこか亀梨でなく、結果的に夫婦に貢いだと思ってしまうことも分からないでもない。
「夢を与え続けてきた」稀有な存在ゆえの弊害か
そして、亀梨はその真面目さや誠実さも人気のひとつでもあり、多くのファンはそこに絶対的な信頼を寄せていただろう。破局報道も、「さすが亀梨くん」といった思いで受け止めたファンも少なからずいたはずだ。
そんなギャップがさまざまな偶然も含めて発生してしまった。結果的に生じたそのギャップの大きさゆえ発生した、亀梨恋愛詐欺現象といったところだろうか。
それにしても結婚発表に際して、祝福はおろか、あきらめでもなく、どちらかといえば「ヘイト」を多く生んだというのは、ある意味で亀梨和也はどこまでもファンに男性アイドルとして夢を与え続けてきたということの裏返しでもあるということではないだろうか。
アイドルも一人の人間という理解が広まった現代において、理想のアイドルであり続けてきた、それが亀梨和也である。
STARTOには30代に突入してなおキラキラしたアイドル性を衰えることなく発揮し活躍するタレントは多数いる。彼らだっていつの日にか結婚することもあるだろう。
ツアーの告知も含め、亀梨のテレビ番組などの露出は増えている。
そんななか7月4日に放送された「THE MUSIC DAY」(日テレ系)で、山下智久と一緒に「修二と彰」としてサプライズ的に登場、かつてミリオンセラーを記録した「青春アミーゴ」を披露し、歓喜や熱狂の声であふれかえる大きな反響を集めた。
アイドルは、そのパフォーマンスで失意を大きく超える喜びを与えればいいのである。かつての木村拓哉もそうだったはずだ。それがアイドルだ。そんなことを強く感じるパフォーマンスだった。
この〝亀梨ショック〟を踏まえ、この先他のタレントたちも、できるだけ多くのファンに祝福される結婚発表の日を迎えられることをのぞみたい。
そして亀梨夫妻も、ショックが落ち着いたあと、祝福に包まれることも。
<文/太田サトル>
【太田サトル】
ライター・編集・インタビュアー・アイドルウォッチャー(男女とも)。ウェブや雑誌などでエンタメ系記事やインタビューなどを主に執筆。
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