◆プロボクシング ▽WBOアジアパシフィック・バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ10回戦 王者・伊藤千飛―同級13位クレア・ビィラロサ(9月5日、東京・後楽園ホール)

 WBOアジアパシフィック・バンタム級王者でIBF同級12位、WBO同級15位の伊藤千飛(21)=真正=が9月5日、「DYNAMIC GLOVE on U―NEXT 47」(後楽園ホール)でクレア・ビィラロサ(フィリピン)との初防衛戦に臨む。伊藤は22日までに取材に応じ、海で日焼けしたという精悍な顔で「後楽園でのメインは初めてなので、KOして会場を爆発させたいと思っています」と意気込んだ。

 4月のWBOアジアパシフィック同級王座決定戦でエイドリアン・レラサン(フィリピン)を1回2分46秒KOで下し、デビュー6戦目でベルトを巻いた。長期戦を予想していたというが「1発目のボディーで感触があったので、すぐ倒してやろうと切り替えた」と振り返る。初防衛戦も「絶対に倒してやろうと思っているので、期待していてほしいです。最初から倒しにいこうと思っている」とKO決着を宣言した。

 準備は濃密だ。世界3階級制覇を達成したWBO世界スーパーフライ級王者・寺地拳四朗(34)=BMB=のスパーリングパートナーを2週間務め、約40ラウンドを消化。WBA世界バンタム級王者・増田陸(28)=帝拳=とも2週間、約40ラウンド拳を交えた。

 寺地については「前回パートナーをさせてもらったのが拳四朗さんがライトフライ級の時だったが、スーパーフライ級に上げてもスピードが落ちていない。パンチ力がついていて、体が強くなっている感じがした。ステップインがめちゃくちゃ速い。タイミングの取り方が勉強になった」。増田との実戦では「比嘉大吾選手になりきって頑張った。

増田選手は調子がいいなと感じました。勉強になりました」と世界王者の実力を肌で感じ取った。

 21歳のホープは、世界挑戦を見据え「いつでも準備はしている。あとは待つのみ、という感じですね」と静かに闘志を燃やす。憧れは世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)=大橋=。「倒すボクサー、面白いなと思われる世界チャンピオンになりたい」と語る。

 同学年のライバルの存在も刺激になっている。7戦全勝(6KO)の坂井優太(21)=大橋=とは、中学時代に兵庫・伊丹市のエスペランサジムで週に3、4回スパーリングを重ね、しのぎを削った。「坂井選手にはライバル意識を持っている。以前スパーリングパートナーを務めた時に『世界王者になって統一戦をしようぜ』と言われたので、そこでやりたいなという思いがあります」と言葉に力を込めた。

 戦績は伊藤が6戦全勝(5KO)、ビィラロサが7勝(4KO)1分け。

 興行はU―NEXTで独占ライブ配信される。

編集部おすすめ