19歳のシンガー・ソングライター、AKASAKIが23日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで10代最後のワンマンライブを行い、同日午後9時に配信リリースされた「トンチンカン」でのメジャーデビューをサプライズ発表した。

 27日に20歳の誕生日を迎えるAKASAKIの、10代の歌い納めは、サプライズ尽くしの時間となった。

ライブ冒頭、「10代ラストスパートなので、みんなと全力で走れたら」と宣言した公演の中盤に映像でメジャーデビューを電撃発表。「トンチンカン」をいち早く歌唱し「メジャーデビューします!」と宣言すると、会場は「おめでとう~!」の大歓声に包まれた。

 「トンチンカン」は、令和歌謡をコンセプトにシティポップのサウンドと、現代のネットミュージックを融合したポップな楽曲。新たな門出に、AKASAKIは「メジャーデビューはゴールではなく、新しいスタート」とコメント。客席のファンにも「これから始まる景色も、今この瞬間もかみしめて、全力で頑張りたい」と誓いを立てた。

 AKASAKIは高校2年生だった17歳当時、SNSに夢中になりすぎるあまり両親からスマホを没収されたことをきっかけに楽曲制作をスタート。24年10月にリリースした「Bunny Girl」がSNSで広く拡散され、国内外で話題を呼んだ。同曲はストリーミング世界総再生回数3億回、ミュージックビデオ8000万回超再生のヒットを記録した。

 毎月新曲をリリースする精力的な制作ぶりでも知られ、今月15日には10代の集大成となるアルバム「last YOUNG」をインディーズリリースしたばかりだ。この日のライブは楽曲制作を始めた自宅の部屋を模したセットが象徴的に置かれ、10代最後の歌唱を彩った。

 「今夜は君と」「弾きこもり」など初期の曲から、新曲の「美人局」や「シャケナベイベー」、そして本編ラストの「Bunny Girl」。楽しみも美しさも不安も葛藤も、繊細な感情を感性豊かな詞とメロディーに乗せて、今のAKASAKIの表現をすべてパフォーマンスに落とし込んだ。

 アンコールには、さらなるサプライズが待っていた。映像に登場したAKASAKIがパスポートを受け取ると、10月からワールドツアーを敢行することを発表。開幕時点で20歳3か月でのワールドツアーは日本人男性ソロアーティストとして史上最年少となる。

 AKASAKIはワールドツアー決定にあたり「日本人男性ソロアーティストとして最年少でワールドツアーを開催できることを、本当に光栄に思っています」とコメント。「これまでAKASAKIとしてたくさんの方に支えていただきながら活動してきましたが、今回のツアーは自分にとっても大きな挑戦です。国や言葉が違っても、音楽で心が動く瞬間は共通だと思っています」とし「今の自分だから届けられるものを精一杯届けながら、世界の景色を見て、アーティストとしてさらに成長したいです。そして、この先の新しい表現にも繋がるようなツアーにしたいと思っています」と意気込みを語った。

 この日の客席にも海外からのファンも多く「言語を超えたということでいいかな?」と背中を押された様子。「(ツアーを通して)いっぱい、いろんな国や地域の文化が学べると思う。たくさんの経験をして、みんなに素晴らしい表現を届けられるように旅立ちたいと思います」と決意を新たにした。

 ハッピーな空気で満ちたアンコールでは、弾き語りで「とろい」をしっとりと披露。「キレイな終わり方を全部ぶちこわして終わりたい。

いけますか?」と「爆速論理ness」「アクション」を全身全霊で披露し完全燃焼。深々と礼をし「バイバーイ! 人生で一番楽しかった!」と余韻に浸った。

 終演後、渋谷の街はAKASAKIの赤に染まった。「トンチンカン」の配信時間の午後9時にメジャーデビューを伝えるトラック、街頭ビジョン、デジタルサイネージが一斉に切り替わる祝祭ムードに。20歳まであと4日。忘れられない思い出がAKASAKIの音楽人生に刻まれた。(宮路美穂)

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