卓球 ◇WTTチャンピオンズ横浜 第5日(8日、横浜BUNTAI)

 男子シングルス準々決勝が7ゲームマッチで行われ、世界ランク3位で第1シード、松島輝空(そら)が、同9位の張禹珍(じゃん・うじん、韓国)をゲームカウント4―3で下し、4強入りを果たした。最後は4-8から7連続得点で勝負を決め、クールな男が珍しく大絶叫した。

 試合後の勝利者インタビューで「まずは多くのお客さんの前でプレーできて、劣勢の時でも多くの応援があったので勝てました。ありがとうございます! 今日激戦で勝つことができた。しっかり明日に向けて調整します」と語った。

 対戦した張とは過去2勝1敗で、2月のシンガポールスマッシュでは1―3で敗戦。第1ゲーム(G)は終盤に追いつかれ、10―12で奪われた。だが、第2Gは8―5から相手の強打を体勢を崩しながらブロックし、ホームの観客席は大興奮。11―9で奪い返した。1―1の第3Gは1―4から7連続失点で取られた。1―2の第4Gは7―5から逆転されたが、7―8でタイムアウトを取り、挽回。チキータ(台上での攻撃的なバックハンドレシーブ)で攻めるなど、息を吹き返し、11―8で取り返した。

 2―2の第5Gはラリーの打ち合いで一進一退の展開が続いたが、先にゲームポイントを握りながら、10―8から4連続失点で取られた。後がなくなった第6Gも先にゲームポイントを取り、最後はラリーで制した。

勝負は最終第7Gへ。1―3から大拍手が起こり、背中を押される。2―5から逆転で取って、激闘を制した。

 急成長を見せてきた。昨年11月のWTTチャンピオンズ・フランクフルト大会を初制覇し、今年7月の米国スマッシュでは史上最年少19歳で初制覇を遂げた。昨年大会で20位だった世界ランクは5位の昨年大会王者・張本智和(トヨタ自動車)を抜いて、日本勢トップの3位に浮上。今大会はチャンピオンズで初の第1シード選手として臨んでいる。

 昨年大会は2回戦でパリ五輪銀メダルのT・モーレゴード(スウェーデン)に1―3で敗退し、悔しさが残る大会だ。今大会では昨年準優勝の世界ランク1位・王楚欽(おう・そきん)ら中国の上位陣が不在なだけに、左利きの新エース格・松島への地元の期待は大きい。9日の準決勝は、張本智とA・ルブラン(フランス)の勝者と対戦。日本のエース対決となれば、ホームの会場もさらに盛り上がりそうだ。19歳は張本智に続く日本男子2人目のチャンピオンズ2勝目へ突き進む。

 ◆WTTチャンピオンズ横浜 WTT(国際大会の子会社)が運営する世界ツアーで、格付けはグランドスマッシュ、ファイナルズに次ぐ3番目。男女シングルスが行われ、世界ランク上位30人と開催国1、WTT指名の1人ずつの男女各32人のみが参加。日本開催は昨年に続き2回目となり、横浜BUNTAIで4~9日まで。賞金総額は50万米ドル(約8000万円)、優勝賞金は4万米ドル(約640万円)。日本勢は男女各5選手が出場。

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