◆第108回全国高校野球選手権大会第7日 ▽2回戦 智弁和歌山2―1社(11日・甲子園

 3年連続29度目出場の智弁和歌山が、社(兵庫)との近畿勢対決を制した。

 帰ってきた主将が、聖地で勝利をかみしめた。

松本虎太郎主将(3年)は「6番・DH」で出場。2回先頭、5番・楠本龍生内野手(3年)が右越え三塁打。無死三塁の好機で最初の打席が回ってきた。二ゴロの間に、楠本がホームへ。貴重な先制点をもたらした。

 6月末に腰のヘルニア手術を受けて離脱。当初は全治3か月と診断されたが、驚異的な回復を見せ、和歌山大会直前の登録変更でベンチ入り。甲子園のベンチ入りも果たした。

 松本にとって、3年連続となる夏の甲子園だったが、過去2年はいずれも初戦敗退。初めて校歌を歌い上げ「うれしい気持ちが一番。3年連続で出させてもらっているが、初戦負けをしてきたので、勝てて良かった」と笑みを浮かべた。

 最後の夏を前に、思うように野球ができない時間も味わった。

それでも懸命なリハビリを経て、再び仲間と同じ舞台に立った。「手術とか、いろんなけがを経験して、またこうやって最後の夏に甲子園に戻ってこられた。みんなと野球ができて、そこで勝てて本当に良かった」。苦難を乗り越えて戻った聖地。主将にとって3度目の夏は、始まったばかりだ。

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