TBSは放送中の日曜劇場「VIVANT」(日曜・後9時)に新庄役で出演する俳優・竜星涼のインタビューを公開した。

-第2シーズンの撮影を通して、日曜劇場『VIVANT』に戻ってきたと感じた瞬間はありましたか?

 やっぱり、この作品ならではのスケール感です。

海外ロケはもちろんですが、国内の撮影でも、「ほんの数カットのためにこれだけのエキストラを集めるんだ」という驚きがあります。車で撮影場所まで移動していると、「この先、本当に何もないところへ行くのかな」と急に不安になる瞬間があって(笑)。そういう時に、自然と頭の中でテーマ曲が流れて、「これぞ『VIVANT』だな」と感じます。新庄が山本(迫田孝也)を見逃すシーンを撮り直した時も、わずか数カットのために約300人のエキストラが集まってくださって。一つの画に対するこだわりや、映像そのものが持つ力の強さは圧倒的だと思います。

―第13話では、新庄が別班の情報を売った人物ではないことが明らかになりました。第2シーズンの新庄をどう捉えて演じていますか?

 台本を読んでいく中で、「新庄はものすごく正義感の強い人物なんだ」ということを、より強く確信しました。有能だからこそ、目の前のことだけではなく、その先まで考えてしまう。別班への憧れもありますし、テントという組織を支えることも、彼なりに「現状をより良くしたい、守りたい」という思いにつながっていたんだと思います。公安の諜報員という自分の今いる立場だけではどうにもできないことがある中で、彼なりの方法を選んだ。第2シーズンでは、そうした新庄の正義感や信念が、よりはっきり見えてきた気がします。

―第13話では、乃木から激しい尋問を受けました。

堺さんとあのシーンを演じることが決まった時の思いを教えてください。

 うれしかったです。劇中では「最悪の記憶」という言葉が出てきますが、僕、竜星涼にとっては“最高の記憶”になるようなシーンでした。若い頃に日曜劇場『半沢直樹』を見て、ものすごく気持ちが高ぶったんです。第1シーズンで『半沢直樹』を見て憧れていた堺さんや演出陣と同じチームに入れたこと自体もうれしかったですが、第2シーズンでは、当時思い描いていた“堺さんと芝居でやり合う”という夢が、こういう形で叶(かな)いました。あの頃の自分に「頑張っていれば、いつかすごい機会が訪れるよ」と言いたいです。

―実際の撮影では、堺さんとどのようにシーンを作っていったのでしょうか?

 尋問のシーンは丸一日かけて、長いやり取りを何度も何度も演じました。何回やったのか覚えていないくらいです(笑)。堺さんに「『半沢直樹』を思い出した。楽しかったよ」と言っていただけて、すごくうれしかったです。そこまで本気でやり合える相手として向き合っていただけたことも、自分にとっては大きかったです。堺さんは、どんなボールを投げても返してくださるんです。

お互いにその瞬間の芝居を感じ取りながら投げて、返して、また投げる。そのやり取りにゾクゾクしました。「これだからお芝居って楽しいんだよな!」と、改めて思えた瞬間でした。

―タイの大富豪、チョッキー・テーパーニット(OHM)とのシーンでは、タイ語のセリフもありました。苦労したことは?

 日本語ではない言語で、“芝居として話す”のは本当に難しかったです。自分のセリフを覚えていても、ネイティブの方が話すとスピードもイントネーションも違うので、リハーサルで一つずつ確認しながら撮影していました。さらに難しかったのが、言葉と感情をどう結びつけるかということです。タイ語は日本語と語順が違うので、日本語の感覚で捉えている感情の流れと、実際に口にするタイ語の言葉の順番がうまく重ならない。そのズレに最初はかなり戸惑いました。いろいろ試した結果、最終的には「日本語訳を軸に考えよう」と決めました。視聴者の方もセリフを日本語字幕で読むと思うので、日本語のセリフとしてどう感情が動くのかを大切に、実際に口にする言葉だけをタイ語にする。そう考えるようになってから、芝居を組み立てやすくなりました。

―第14話を楽しみにしている視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

 明らかになった裏切り者の正体を受けて、第2シーズンの物語はここからさらに大きく動いていきます。これまでの話をあらためて見返していただくと、新しく気づけることもあると思うので、ぜひ振り返っていただけたらうれしいです。第14話は、僕が演じる新庄にとっても『VIVANT』にとっても集大成ともいえる回になっています。ここまで新庄が何を考え、どんな思いで行動してきたのか。その先に何が待っているのかも含めて、ぜひリアルタイムでテレビの前で見届けてください。

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