戦場カメラマン・渡部陽一さんが16日、カメラマンの一人として携わった「教育番組 タマ 1st写真集 げんじつとうひ」(KADOKAWA刊、税込み3520円)の発売記念イベントを都内で行った。

 戦地でぬいぐるみを持つ子どもなどを撮る経験はあるというが、キャラクターを単体で撮るのは初めて。

もともとタマの存在は知っており「タマさんのシルエットに引き込まれたからです」とオファーを快諾。「言葉がなくても動きやシルエットで理屈抜きで引き込まれたこと、カメラマンとして平和で穏やかな場所で撮影したいと思い、お邪魔しました」と経緯を明かした。

 撮影のテーマは、カムフラージュ。お気に入りのカットは緑色のタマが森の中に隠れる1枚。内気なタマの性格を理解し「僕から積極的に演出するのではなくて、静かについて行ってシャッターを切る。タマさんが自由にジャングルを歩き回るのを後ろからついて行く。従軍のようにタマさんの後ろについて撮影させてもらった」と撮影を振り返る。

 4時間で撮影した写真は「動画に近いレベルでシャッター切り続けましたね」と3000枚ほど。「どんなに撮っても疲れない、無限大の力が乗って行く。撮っていて楽しかった。楽しくて仕方がない。そんな時間でしたね。

(戦場と違って)ピンチはなかった。カメラマン冥利に尽きました。楽しくて仕方がなかった時間でした」と笑顔が絶えなかった。

 タマはSNS上で人気急上昇中のクリエイター・ももにくす氏による“存在しない教育番組”をコンセプトにしたオリジナルコンテンツに登場するキャラクター。ゆるくてかわいい見た目とは裏腹に、日々の悩みや不安、生きづらさをブラックユーモアを交えて描く独特の世界観が特徴だ。渡部さんの他、「かが屋」加賀翔、たまひよの写真スタジオ、アノニマス、Misa Sohma(歌舞伎町studioAria)、株式会社デコルテ・木下令、Dai、セントチヒロ・チッチの8人が撮影した。

編集部おすすめ