7人組ガールズグループ・HANAのインタビュー連載企画第5弾は、KOHARUが登場。幼少期からダンスや音楽に親しみ、アーティストとして過ごす今の時間に幸せを感じている。

これまでの活動や今後の目標、人生を懸けて取り組もうとしているテーマなどについて語った。

 多くのファンが抱いているイメージ通り、誰に対しても気さくでエネルギッシュ。「学生時代は根っからのリーダー気質で、文化祭実行委員も体育祭実行委員もやってました」。明るい声でユーモアたっぷりに話す姿は、周囲に元気を与える力を持っていた。

 その一方で、HANAでの活動を経て一歩引くことの大切さも学んだという。「いい意味で自分は自分、他人は他人という価値観の違いを受け入れ、相手の意思を尊重することの大切さを学びました」。それぞれが唯一無二の個性を有する7人。一人ひとりの考え、モットーを尊重するよう意識している。

 同時に、自身も周りのメンバーから思いやりや気遣いを感じているという。「私のことを本当に尊敬して信頼してくれるし、行動してくれる。この間、ライブ演出に関するミーティングがあったのですが『KOHARUはこれやりたいんじゃない?』『もっと違うことをやりたいんじゃない?』とか、自分の中で抱いていたことを私が言葉にする前に分かってくれていて、『うわ、HANAのメンバーって最高だな!』と改めて思いました」

 デビューから1年4か月。オーディション番組「No No Girls」の放送時から大きな注目を集め、瞬く間に音楽界を席巻する存在に。

これまでの思い出を「全部嬉しかったです」とかみ締めるように振り返る。

 「No―」では、アーティストとして「誰かの生きる理由になりたい」と吐露。「本当にありがたいことに、ファンの方のコメントに『生きる理由になってくれてありがとう』って書いてあって、『KOHARUに感謝してる!』みたいな。その人がどんな人生を送っていて、どういう理由でこのコメントを残してくれてたのか私には分からないけど、嬉しかったし、責任も感じたし、やる気になります」。自身もファンに背中を押してもらっている。

 涙をこらえきれなかった出来事がある。とある公演で、初めての経験に襲われた。

 「私の理想は、技術の心配とか邪念を抜きにして純粋に音楽を楽しんでファンの方とコミュニケーションを取ることなんですけど、それができた時があったんです。ファンの皆さんが『Blue Jeans』を歌ってくれた時に、私たちを包み込んでくれるような力を感じて、『今、ファンの皆さんに力をもらえてる』って涙が出ました」

 ライブを“純粋に楽しむ”ことは、想像以上に難しい。「自分のコンディションもそうだし、次のセトリ(セットリスト)は何で、次の曲はこれを注意してこれを見せるようにとか考えちゃうタイプで…」。ステージから離れた普段の活動でも同じ。「いろんな情報があって、課題があって、学びがあるっていう状況を楽しむことは大変だなって思います」。

最高のパフォーマンスを生み出すために、少なからず苦労はつきものだ。

 家族の影響で幼少期からダンスに取り組み、音楽は人生において切っても切り離せない存在。「1歳のつかまり立ちしていた時の映像を見たら、音楽に合わせて膝をカクカクさせて(リズムを取って)いました。ずっと(音楽と)一緒だったんだなって思いました」とほほ笑みながら振り返る。

 そんなKOHARUにとって、アーティストとして生きている今の時間は格別だ。「ステージの上で何かを表現する人じゃなかったら『私、どうしてたんだろう?』というくらい好きだと思います。アーティストになっていない自分が想像つかないし、もしなれていなかったら一生引きずってたと思います。本当にそれ(アーティストになること)以外考えてなかったです」。真剣な目で「本当にぜいたくだなって感じます」と小さな声でつぶやいた。

 だからこそ、多少の苦労でさえも前向きに捉えようと努めている。「絶対に楽しみたいんですよ。人生一度きりだし、楽しんだもん勝ち。

楽しんでやった方がもっといいものができるし、自分がやりたい表現がパンって出てくる。『過程を楽しむ』をやり遂げることが目標ですし、一生のテーマな気がしますね。人生を終える時に『楽しんでたな!』と思える道だったら素敵だなと」。熱い言葉を並べると「だから、頑張る!」と満面の笑みを輝かせた。

 目指す先は「とにかく、クリエイティブを極める人」。日頃から他のアーティストのステージのほか、アートを見にいくなどインプットも欠かさない。「HANAのライブ演出には積極的に携わっていきたいと思っているので、自分の意見を伝えるようにしています。そういうところを磨いていけたらHANAにささげられると思っています。曲を作りたいのはもちろんだし、映像も学んでみたいし、私が好きなこと全部を詰め合わせた作品を作れる人になれたらいいなと思います」。夢を語るKOHARUの目は、まぶしいくらいにキラキラしていた。(松下 大樹)

 ◆KOHARUから見たメンバー

 ▼CHIKA「素直、真っすぐな人間です。その真っすぐさにたどり着くまでにいろんなことを経験してきたと思うし、CHIKAが今までにやってきたことは宝物だなと感じます。

憧れの存在です」

 ▼NAOKO「軸がブレないし、ごまかさない。そういうところがカッコイイなと思います。いろんな人の感情に気づくし、優しいです。本当に尊敬しています」

 ▼JISOO「真面目で、誠実です。JISOO自身の学びをHANAに全部持ってきてくれている感じがします。礼儀正しさとか、社会で生きていく上での教養を絶対に忘れないでいてくれる。グループを締める役を担ってくれていますし、優しいです」

 ▼MOMOKA「効率が良くて、テキパキHANAを導いてくれます。気を引き締めてくれる存在でもあるし、本当にチャーミングで褒めると素直に喜んでくれるし、いろんな気持ちを表現してくれる。ずっとそのままでいてほしいです」

 ▼YURI「面白いことが大好きで、優しい子です。いろんな観点で物事を見てる。歌う時も踊る時もいろんな人を救おうとしている様子が見受けられます」

 ▼MAHINA「明るいですし、ずっと素直でいてほしいです。学ぶ意欲が強いですし、自分の意思がちゃんと土台にあります。

本当に尊敬しているし、助けられてます」

 ◆KOHARU(こはる)10月9日生まれ、埼玉県出身。家族の影響で幼少期にダンスを始める。24年、SKY―HIと、ちゃんみながタッグを組んだオーディション「No No Girls」に参加。25年4月、「HANA」のメンバーとしてデビュー。12月、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。NHK紅白歌合戦初出場。

 ◆衣装 ブラ¥8,800 DIESEL(ディーゼル ジャパン 0120-55-1978)、BROKEN KNIT HOODIE ¥16,500/DUALWAY KNIT SKIRT¥13,200 共にBEEDEN (info@beeden.jp)、その他スタイリスト私物

編集部おすすめ