TBSは放送中の日曜劇場「VIVANT」(日曜・後9時)に太田梨歩役で出演する女優・花岡すみれのインタビューを公開した。演じるのは、ブルーウォーカーと呼ばれる天才ハッカー。
―天才ハッカー・太田梨歩を演じるにあたり、どんなことを意識しましたか?
天才ハッカーというと、かっこよくて物怖じしない、というようなイメージが先行しがちだと思うんです。演出陣とお話ししていて、ブルーウォーカーは、少し人間味があるところが魅力だと感じていました。ですから、天才ハッカーという能力ばかりが前に出て、感情の揺れが見えない“機械のような存在”にはしたくなかったんです。太田自身は普通の女の子でもあるので、目の前で起きる一つ一つのことに、素直に反応することも大切にしています。
―ハッキングシーンのための準備もされたそうですね。
撮影に入る直前に、手元の操作とセリフを連動させるための練習時間を作っていただきました。「このセリフの後に映像が出るから、ここでEnterキーを押す」といったところまで細かく確認してから撮影初日を迎えました。実は、それまでパソコンをほとんど触ったことがなくて(笑)。撮影現場でも「ここに肘を置くと自然だよ」と教えていただきました。回を重ねるごとに、少しずつタイピングも上達していると思うので、手元にも注目していただけたら嬉しいです。
―太田は乃木に協力していきます。
堺さんとお芝居をしていて印象的だったのが、じっと真っすぐ目を見て語りかけてくださることです。こちらに何かを伝えようとする力と同時に、私からも何かを受け取ろうとしてくださる。その“吸引力”のようなものを、実際に向き合っていてすごく感じました。乃木の瞳には、「この人なら信じていい」と自然に思わせるものがあるんです。ずっと孤独だった太田が「この人なら」と思えた理由の一つも、そこにあるのかなと思います。
―堺さんと実際に対面してお芝居をしたシーンはいかがでしたか?
モニター越しのやり取りが多かったので、2人きりで実際に向き合うシーンでは、かなり緊張していました。でも堺さんがポジティブに捉えてくださったんです。私は必死に緊張をなくそうとしていましたが、自分自身の緊張も役の感情として表現できるようになりました。
―実際にご一緒して、堺さんにはどんな印象を持ちましたか?
堺さんは、私にも「その早口のセリフ、どうやって練習したの?」と、すごく自然に聞いてくださるんです。本当に純粋に興味を持って話しかけてくださるので、私も一生懸命お話ししました。変に謙遜してしまったり、上下関係を感じたりしないような自然な雰囲気を作ってくださる。そういうお人柄も含めて、堺さんが「VIVANT」の撮影現場を支えていらっしゃるんだと感じました。
―飯田和孝プロデューサーとは日曜劇場『御上先生』(2025)に続いてご一緒されています。撮影前にはどんな話をしましたか?
撮影に入る前に「とにかく不安なんです」と率直にお話ししました。そうしたら「事前に見学に来てもいいよ」と言ってくださって。実際に、撮影に入る前から現場を見学させていただきました。どんなテンポで撮影が進んでいるのか、撮影現場にどんな空気が流れているのかをあらかじめ知ることができたのは、本当にありがたかったです。第11話の放送後には、飯田さんから「凜(りん)とした、いいブルーウォーカーだったよ」と声をかけていただいて。そのひと言がすごくうれしくて、この先、自分で放送を見る時にも大きな励みになりました。
―事前に撮影現場を見学したことで、「VIVANT」ならではの刺激も受けましたか?
「VIVANT」はそれぞれが準備して撮影現場に持ってくるものの量や質がすごいんです。見学した時に、堺さんのセリフ量やたたずまいを見て「ここまで準備をして、やっとスタートラインなんだ」と感じました。それを見たら「私はその何倍も頑張らなきゃ」と気が引き締まって。同じ日曜劇場でも、また違った刺激をたくさんいただいています。
―特徴的な太田の部屋のセットに入った時は、どんな印象でしたか?
セットに入った瞬間に「私は今、太田梨歩になったんだな」と一番強く実感しました。
―モニター越しに海外で起きている出来事を想像しながら演じる難しさもありましたか?
特に印象に残っているのが、爆発のシーンです!台本には「爆発」とひと言書いてあるだけで、私が頭の中で想像していたものと、実際に海外で撮影された映像のスケールが全然違っていて(笑)。監督から「そんなもんじゃないよ、もっと激しいんだよ!」と教えていただいて、「え、そんなに!?」って(笑)。海外ロケを終えたスタッフの方に実際の様子を聞かせていただいたり、第1シーズンをあらためて見返したりしながら、自分の中のイメージをどんどん膨らませていきました。日常ではなかなか体験しないような規模の出来事を、実際には目の前にない状態で想像しながら演じる。想像力をフル回転させてお芝居をするのは初めての経験で、すごく刺激的でした。
―第15話はどんなところに注目してほしいですか?
これまで以上に「誰が裏切るのか分からない」「敵がどこにいるのか分からない」という、ヒリヒリした緊張感が加速していくと思います。味方だと思っていた人が本当に味方なのか、逆に敵に見えている人にも何か理由があるのか…。さまざまな人物の思惑が入り交じっているので、これまで散りばめられてきた伏線を振り返りながら、「あの時のあれは、こういう意味だったのかな」と思っていただけると、より楽しめると思います。

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