不二製油は22日、本格的なカカオ感と、冷蔵庫から取り出してすぐに加工できる扱いやすさを両立した柔らかいチョコレート「ソワイユショコラ」を業務用で26年内に発売すると発表した。溶解・テンパリング工程を必要とせず、製造現場の作業負荷軽減と多様な商品開発ニーズへの対応を図る。
同製品は、5年かけて開発した油脂結晶の調整技術を採用。一般的にカカオマス主体のチョコレートは硬くなりやすいが、この技術で高い可塑性を実現し、冷蔵庫から取り出してすぐに成型や包餡、ホイップなどの加工が可能となった。溶解・テンパリング設備がない製造現場でも使用できる。製品名の「ソワイユ」はフランス語で「絹のような」を意味し、なめらかな質感と柔らかさを表現したもの。
用途に応じて、生菓子向けの「ソワイユショコラFL」(チョコレート規格)と、焼成用途向けの「ソワイユショコラBS」(準チョコレート規格)の2タイプをラインアップする。
「FL」はカカオマス主体で、本格的なカカオ感が特徴。生クリームや洋酒などと合わせてガナッシュにした場合でも水分活性を低く保ち、日持ちの向上に貢献する。タルトなどと合わせてもサクサク感を維持できる。従来のチョコレートより短時間でホイップチョコレートをつくれる。使用例として、生チョコタルトやクイニーアマンショコラを提案している。「BS」は、カカオ原料の組み合わせによる力強いチョコレート感と焼成耐性が特徴。パンやクッキーのセンターフィリングのほか、チョコレートまんじゅうなど幅広く活用できる。
開発の背景には、カカオ産地での不作や病害などを背景に、カカオ価格が一時大幅に高騰し、カカオを取り巻く環境が大きく変化したことや、製造現場で深刻化する人手不足がある。カカオの含有量を抑えながらも、本格的なチョコレート感を楽しめるチョコレート菓子の開発が活発化している一方で、溶解や温度管理を伴うチョコレートの取り扱いは、製造現場にとって作業負荷となっている。
同社は「課題解決型の企業として、お客様の課題に向き合い、自社の強みである植物性素材の知見を生かした製品開発を通じて社会に貢献する」としている。
〈大豆油糧日報2026年7月27日付〉









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