今月8日から、「ベビーカー」と、子どもが大人用ベッドから落ちるのを防ぐための柵「ベッドガード」に、新しい安全の目印「子供PSCマーク」の表示が義務付けられました。

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どちらも子育ての身近なアイテムですが、実は長年、命に関わる重大な事故が後を絶ちません。

ベッドガードとベビーカーの事故

実際にどのような事故が起きているのか。製品事故を調べている独立行政法人・製品評価技術基盤機構・NITE丸田 萌さんに聞きました。

独立行政法人・製品評価技術基盤機構・NITE 丸田 萌さん

NITEに通知された事例ベースですけど、2015年から2026年6月までの約10年間で、乳幼児用ベッドガードの死亡事故が4件、ベビーカーの重傷事故が11件報告されてます。ベッドガードとマットレスとの間に挟まれた場合に自力で抜け出すことが難しいとされていて、自力で抜け出せないということはそのまま窒息してしまう恐れがありますので、生後18ヶ月未満には使用しないように定められてます。ベビーカーでは段差を小走りで乗り越えようとして転倒してしまったりとか、子供がベビーカーに手をかけているときに開閉操作を行ってしまって指をけがしてしまう事例などがございます。

本来、子どもを守るためのベビー用品でも、使う月齢や設置の仕方が合っていないと、重大な事故につながることが分かります。実は、ベッドガードとマットレスの間に挟まって亡くなった4件の事故は、すべて生後12ヶ月以内の赤ちゃんでした。このうち1件は、説明書や外箱に「18か月未満の子どもには絶対に使用しないで」と書かれていたものの、本体には書かれていませんでした。

ベビーカーとベッドガード 新安全マークで何が変わる?

〈対象年齢以下のこどもが乳幼児用ベッドガードとマットレスの間に挟まる様子〉

ベビーカーとベッドガード 新安全マークで何が変わる?

〈ベビーカーで段差につまずいて転倒している様子〉

こうした痛ましい事故を防ぐために、表示が義務付けられた「子供PSCマーク」。丸い枠の中に「PSC」の文字と、子どもの顔が描かれたマークで、国の安全基準を満たし、対象年齢や使う際の注意点が表示された製品につけられます。原則、このマークがないと、お店で販売できなくなります。

子育て家庭に聞いた安全意識

では、実際にベビーカーやベッドガードを使っている家庭では、「子供PSCマーク」を知っているのか。どんな場面で危険を感じ、商品を選ぶ時には何を確認しているのかなど、子育て中の方に聞きました。

●いや、知りませんでした。

段差とかですごい前のめりになって倒れそうになったっていうとこはヒヤッとしたかな。対象年齢は確認はしてましたが、基本的にブランドで安心を買うみたいな感じで購入してたかなと思います。

●そのマークがないと安全の認証がないから危ないっていう意識はありました。(ベビーカーは)たたむとき、子供がそばで何か掴んでるのを見てなくて指を一緒に挟みそうになったり。荷物重すぎてかけすぎて浮いちゃったっていうのを他の人のを見ました。だから自分は荷物はかけないようにしてます。

●具体的な何マークとかまではわからないですけど、(ベッドガードは)隙間に落っこっちゃうから危ないっていうのは知ってて。ベッドガードを超えて落っこちそうなのを見ててヒヤッとするときはあるので、それぐらいですかね。

●知らないです。いや、譲り受けたものだったんで。全然気にしてなかったです。

街では、子供PSCマークを知らず、ブランドを信頼して選んでいたという人や、お下がりだったため、安全基準までは確認していなかったという人もいました。

今ある製品の安全チェック

今月、ベッドガードとベビーカーが新たに対象に加わった「子供PSCマーク」の制度ですが、ベッドガードには1年、ベビーカーには2年の移行期間が設けられているため、移行期間中は、店頭やネット通販で、マークのない製品も販売される場合があります。そこで、今すでにある製品やお下がりを使う際に確認してほしいポイントについて、子どもの事故予防の啓発活動を行う、「Safe Kids Japan」の副理事長 西田佳史さんに聞きました。

「Safe Kids Japan」 副理事長 西田 佳史さん

ベルトがついてるとか、付属品があるならそういうのを渡すようにするとか。それからマニュアルがあればそれを渡すようにするっていうことですけど、ない場合は最近マニュアルってネットでもとれるようになってるんで、自分でダウンロードして確認するとともに、消費者庁とか、NITEのホームページで、そういうリコールとか危ない情報が出てるかどうかっていうのをチェックするっていうところが大事だと思います。対象年齢とか、身長体重みたいなところってやっぱり大事。あとは「してはいけない」とか。「死亡の恐れ」って書いてあるようなところはやっぱり見ていただかないと、事故に直結する場合があるので。 

お下がりは費用を抑えられて助かる一方で、当時の注意書きが今の基準に合っていない可能性もあります。西田さんは、絶対目を離さないことには限界があるので、安全基準を満たしたものを選び、正しく使って、事故につながりにくい環境にしておくことが大事だと話していました。また、リコール情報は、消費者庁の検索サイトのほか、NITEのホームページにある「NITE SAFE-Lite(ナイト・セーフライト)」というページでも確認できます。メーカー名や型番を入れると、対象製品かどうか確認できるそうです。

(TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』より抜粋)

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