夏休みもそろそろ折り返しです。この時期、気になってくる宿題の一つが「自由研究」。

テーマが決まらない、調べ方やまとめ方が分からない、共働きなどで親が手伝う時間を確保するのが難しかったりと、家庭でのサポートは簡単ではありません。

自由研究の相談相手は現役医師

そんな中、現役のお医者さんが小学生の自由研究の相談に乗ってくれるという取り組みが、去年に続く2年目の開催として今年も今月から始まりました。

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一体どんな企画なのか。医療情報サービスを手掛ける、株式会社メディコレ 代表取締役 橋本 礼次郎さんに聞きました。

夏休みの宿題に現役医師 自由研究を一緒に考える

株式会社メディコレ 代表取締役 橋本 礼次郎さん

夏休みの自由研究の共同研究者として、医師と歯科医、それと獣医の先生にアドバイスをもらいながら自由研究を完成することができるっていうサービスです。僕らのメディコレWEBに「専門家Q&A」って機能があって、そこを子供たちに無料で開放すると。いわゆる壁打ちしながら、先生たちと夏休み自由研究が進められるんじゃないかっていうところで。先生が回答すると、子供たちは追加質問があれば、個人情報を交換することなく、ChatGPTとかGeminiみたいな感じなんだけど、反対側には医者がいるみたいな。医者とLINEで相談できるみたいなそんなイメージでやってます。

メディコレは普段、企業向けに、健康情報を医師が確認するサービスを提供しています。3人の子どもを持つ橋本さんが、自由研究を支える親の負担を感じ、企業向けの仕組みを子どもたちにも開放しました。

夏休みの宿題に現役医師 自由研究を一緒に考える

利用は無料で、40以上の診療科の医師に加え、歯科医や獣医も協力しています。「暑い日は脈が速くなるのか」「レントゲンやCTで、なぜ体の中が見えるのか」など、テーマの案も用意されています。

参加した家庭からは、「医療や健康への関心が高まった」という声も寄せられ、校内の理科展への出展が決まった例もあったそう。

小学4年生が気づいた疑問

では、実際に子どもからどんな質問が届いたのか。去年、小学4年生からの相談に答えた、日本メディカルエクササイズ協会 代表理事で、糖尿病専門医 濵﨑秀崇さんのお話です。

日本メディカルエクササイズ協会 代表理事 糖尿病専門医 濵﨑秀崇さん

質問のタイトルは「似てるけど違う病気と病院の科の違いと選び方を知りたいです」っていう内容でした。お母様が体調が悪くて、症状が毎日変わっていって、一体どこの病院のどこの診療科を受診すればいいかわからないっていうのと、あと、一般の人が考える病名、例えば貧血って一口に言ってもいろんな貧血もありますし、一般の方が貧血と思ってることが、検査をしたらそうではなかったっていうこともしばしばあるので、そういう感覚というか理解の不一致を解決したいっていう相談でした。曖昧な症状が一体何だろうという、そこの目の付け所がいいなと思いました。何か一つの病気じゃなくて、「人間の症状、一体どういう病気が隠れてるんだろう」とか、そこに興味を持ったっていうのが素晴らしいなっていうふうに思いますね。

濵﨑先生は、例えば頭痛なら、頭の病気だけでなく、風邪や気圧の変化、神経の問題など、いくつもの原因が考えられると説明し、一つの症状だけで病気を決めつけず、まず考えられるものを広く調べ、そこから一つずつ可能性を絞るという調べ方をアドバイスしたそうです。このように、ただ正解を教えるのではなく、医師が「共同研究者」として一緒に考えるのが、このサービスの特徴です。

夏休みの宿題に現役医師 自由研究を一緒に考える

協力する医師の中には、医学や健康に興味を持つ子どもを増やしたいと、診療などの合間に参加する人もいます。一方で、今はパソコンやAIを使えば、すぐに答えが見つかる時代でもあります。

AI時代に医師と話す意味

そんな中、あえて「生身のお医者さん」とやり取りすることには、どんな意味があるのでしょうか。同じく、去年この企画に参加した、メンタルヘルスかごしま中央クリニック 院長 大迫 鑑顕さんのお話です。

メンタルヘルスかごしま中央クリニック 院長 大迫 鑑顕さん

同じ回答なんだけれども、小学校1年生に対する回答と小学校6年生に対する回答は違うべきですよね。やっぱ相手を選んでっていうところ。AIでもそこら辺を フィルターかければできるんでしょうけれども、ちょっとしたさじ加減っていうところは、人間が勝る部分はあるんじゃないかなと私は思ってます。ただ、答えを知ることが大事なんじゃなくて、やっぱり疑問を持つっていうことが大事なんじゃないかなということが一点と。観察する力っていうのが私は大事なんじゃないかなと思ってて。質問してきたお子さんが、出来事を何かしら自分の力で観察して気付けるような促しができるようにというところを回答として意識してみました。 

大迫先生は実際に「寝る子は育つのか?」という相談を受けた際、成長に関わるホルモンについて答えると、子どもから「そのホルモンは何?」「小学生は何時間寝ればいい?」と質問が続き、5回ほどやり取りが続いたそうです。今年は、希望する子どもが、完成した研究を担当の医師に発表する機会も検討。

夏休みの宿題に現役医師 自由研究を一緒に考える

「自由研究おたすけドクター」は、今月31日まで。先着100名ですが、応募状況によっては、受け入れ人数を増やす可能性もあるということです。申し込みは、インターネットで「メディコレ」と検索し、ホームページにある専用のフォームから行うことができます。便利な時代だからこそ、一緒に悩んでくれる大人の存在は貴重ですね。

(TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』より抜粋)

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