W杯の裏で…… パレスチナ人GK、イスラエル軍に殺害される ...の画像はこちら >>

パレスチナの人道危機に声をあげる人々 Photo/Getty Images

戦争で死亡したガザのアスリートは1009人にものぼる

パレスチナのハダマス・カーン・ユニス・クラブに所属する32歳のGK、サリム・カデル・アル・アシュカルが、イスラエル軍の銃撃により命を落とした。『AA』などが伝えている。



アル・アシュカルは、家族のために調理用のガスボンベを調達しようと外出していたところだったという。ガザ地区ではイスラエル軍による供給制限のため、深刻な物資の不足が起きている。調理用ガスもその1つで、多くのパレスチナ人は販売業者からガスを手にいれるために長距離を移動することを余儀なくされており、アル・アシュカルもバイクでハーンユーニス北東のアル・カララ地区を走行していた際に狙われたようだ。

即死ではなかったが、アル・アシュカルはこの銃撃により負った傷がもとで火曜日に亡くなったと『Anadolu』は伝えている。病院に搬送されたものの、医療資源や血液製剤などの深刻な不足により、医師たちは命を救うことができなかったようだ。ガザ地区ではイスラエルとの戦争により亡くなったアスリートが、2023年10月以来1009人にものぼっており、アル・アシュカルはその最新の犠牲者となってしまった。

アル。アシュカルの妻は妊娠中で、はじめての男の子だったというが、アル・アシュカルはお腹のなかの息子に会うことが叶わぬまま命を落としてしまった。

サッカー界は開催中の北中米W杯で盛り上がっている最中だ。しかし『Anadolu』によると、パレスチナスポーツメディア連合の事務総長であるムスタファ・サイアム氏は、パレスチナ人アスリートが「他のすべての民間人と同じように戦争の代償を払って」おり、「FIFAや国際オリンピック委員会を含む国際スポーツ団体は、パレスチナのスポーツ界に対する人権侵害を阻止するための実際的な措置を講じていない」と述べた。

華やかなW杯の裏で、パレスチナの人道危機は未だに続いている。

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