ノルウェーに敗退したブラジル代表 photo/Getty Images
ノルウェーに1-2で敗戦
ブラジルはワールドカップで優勝候補の一角と目されていたものの、ラウンド16でノルウェー代表に1-2で敗れ、大会から姿を消した。2002年大会以来となるワールドカップ決勝進出は今回も叶わず、王座から遠ざかる期間は24年近くに及ぶことになった。
世界屈指の指導者として知られるカルロ・アンチェロッティの下、豊富なタレントを擁して大会に臨んだブラジルだったが、期待された6度目の世界制覇には届かなかった。その原因について『MARCA』が報じている。
ブラジルはレアル・マドリード所属のFWヴィニシウス・ジュニオールやFWロドリゴら世界トップクラスのアタッカーを輩出している。しかし、個々の能力の高さだけではワールドカップを勝ち抜けないことも改めて浮き彫りとなった。
1994年大会や2002年大会の優勝チームは、華麗な攻撃力だけでなく、全員が明確な役割を理解した組織力を兼ね備えていた。今回の敗戦を受け、再び世界の頂点を目指すためには、個の力を最大限に生かせるチームとしての完成度を高めることが求められる。
ノルウェー戦でもブラジルは攻撃面で見せ場を作った一方、試合全体を支配し続けることはできなかった。現代サッカーでは創造性だけでなく、守備組織や試合運びも重要な要素となる。攻撃陣だけでなく、全員が守備面でも役割を果たすチーム作りが不可欠だ。
特に近年のブラジルは、中盤の主導権争いで苦戦する試合が目立つ。世界大会の決勝トーナメントでは、中盤でのボール保持やプレッシング、状況判断が勝敗を左右するケースが多い。高い技術力を持つブラジルだからこそ、テンポをコントロールしながら守備も支えられる中盤の強化が今後の鍵となりそうだ。
一方で、アンチェロッティへの信頼を揺るがせるべきではないという見方もある。同監督はクラブレベルで数々のリーグ優勝やチャンピオンズリーグ制覇を成し遂げてきた名将であり、代表監督は限られた活動期間でチームを構築しなければならない特殊な環境でもある。
ワールドカップ敗退のたびに監督を交代させるよりも、長期的なビジョンの下でチームを成熟させることが、次の成功につながる可能性は十分ある。
ネイマールの代表引退の可能性が報じられており、今後はヴィニシウスを中心とした若い世代がチームをけん引していくことになる。ベテランの経験と若手の勢いを融合させながら、組織的なチーム作りができるかが、再び世界一を目指すブラジルにとって最大のテーマとなるだろう。

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