ギャング支配下でも熱狂冷めず 52年ぶりW杯出場のハイチ代表...の画像はこちら >>

モロッコ相手に健闘を見せたハイチ Photo/Getty Images

首都では厳戒態勢の中で歓迎式典

1974年大会以来、52年ぶりにワールドカップ出場を果たしたハイチ代表が帰国し、首都ポルトープランスで英雄として迎えられた。米『AP』が伝えている。



ハイチはグループステージでスコットランドに0-1、ブラジルに0-3、モロッコに2-4と3連敗で敗退した。それでも、ワールドカップで52年ぶりの得点を含む2ゴールをあげ、前回大会4強のモロッコ相手には2度リードを奪う健闘を見せた。結果以上に、その戦いぶりは国内で大きな誇りとなっている。

イランのエステグラルでプレイするFWデュカン・ナゾンは、「僕たちはすべてのハイチ人のために戦い続ける。この国には偉大な歴史と豊かな文化がある」と語り、祖国への思いを口にした。

ナゾン、DFマルタン・エクスペリエンス、GKジョズエ・デュベルジェの3選手は首都ポルトープランスに到着。武装警備に守られながら国立パンテオン博物館へ向かい、観光相や文化相ら政府関係者と面会した。

博物館周辺は、つい最近までギャングが支配していた地域であり、現在も首都のおよそ70%を武装組織が実効支配しているとされる。それでも多くのファンが詰めかけ、選手たちを一目見ようと歓声を送った。

一行は週末には比較的治安が安定している北部カパイシャンも訪問。数百人のサポーターが空港や世界遺産のサン=スーシ宮殿、ラフェリエール城塞に集まり、観光相ステファニー・スミス氏は「国民全体が両手を広げてみなさんを迎えている。世界にハイチが忍耐力と才能、そして希望の国であることを示してくれた」と選手たちを称えた。


『AP』は、深刻な貧困やギャングによる暴力が続くハイチにおいて、代表チームの奮闘は国民に束の間の希望をもたらしたと報道。ベスト16進出こそ逃したものの、52年ぶりに立ったワールドカップの舞台で見せた勇敢な戦いは、多くのハイチ国民に自国への誇りと未来への希望を与えた。

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