FIFA会長インファンティーノに最大のライバル誕生 北中米連...の画像はこちら >>

ビクター・モンタリアーニ氏 photo/Getty Images

世界的包囲網が新局面

インファンティーノ体制に対する逆風が強まる中、その座を脅かす存在が浮上してきた。

英『The Telegraph』によると、北中米カリブ海サッカー連盟(Concacaf)のビクター・モンタリアーニ会長が、ジャンニ・インファンティーノFIFA会長に対抗する「統一候補」として反対派から支持を集めているという。



インファンティーノ会長をめぐっては、アメリカ代表FWフォラリン・バログンの出場停止処分が異例の形で執行停止となった問題や、FIFA大会の商業権売却構想を受け、統治への不信感が拡大。UEFAを中心に臨時会合や不信任決議を求める動きが強まっており、FIFA内部の対立は新たな局面を迎えている。

そうした中で、反インファンティーノ派が「最も幅広い支持を集められる候補」として期待を寄せているのがモンタリアーニ氏だ。

関係者は『The Telegraph』に対し、「今最も重要なのは候補者ではなく、現在のFIFA指導部への信頼が失われていることだ」と語る一方で、同氏が今後数週間のうちに「統一候補」となる可能性が高いとの見方を示している。

現在60歳のモンタリアーニ氏はカナダ出身で、2017年からConcacaf会長を務める。2026年ワールドカップではアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国共催という難しい調整役を担い、FIFA内でも実務能力の高さが評価されてきた。

また、欧州サッカー連盟(UEFA)が反インファンティーノ勢力を主導しているものの、欧州出身者を候補に立てれば「欧州による権力奪還」と受け取られかねないとの懸念もある。そのため、北中米出身で各大陸とのパイプを持つモンタリアーニ氏が、最も現実的な候補とみられているようだ。

さらに、FIFAのマティアス・グラフストローム事務総長とインファンティーノ会長の関係悪化も取り沙汰されている。同紙は、グラフストローム氏が今夏のワールドカップで問題視されたチケット価格の高騰や、総額150億ポンド(約3兆円)規模とも報じられる大会商業権売却構想について懸念を抱いていたと伝えている。

仮に同氏まで反インファンティーノ陣営に加われば、モンタリアーニ氏にとって大きな追い風となる可能性もある。

もっとも、モンタリアーニ氏自身も無傷ではない。
カナダサッカー協会副会長時代には、後に性犯罪で有罪判決を受けた指導者ボブ・ビラルダ氏への対応をめぐって批判を受けたほか、放映権や商業権を民間企業が管理する「Canada Soccer Business」の設立を主導した経歴もある。また、年間300万ドルを超える報酬を受け取っていることも議論の対象となっている。

それでも、バログン問題や商業権売却構想をきっかけにインファンティーノ会長への不満が広がる中、反対派はFIFA内部の求心力を取り戻せる人物としてモンタリアーニ氏に期待を寄せている。

FIFA会長選の立候補受付は11月18日に締め切られ、選挙は来年3月に実施される予定だ。混迷を極めるFIFAのトップ争いは、今後さらに激しさを増していきそうだ。

編集部おすすめ