「誤りを犯したことを心からお詫びする」「でもFIFAに対する...の画像はこちら >>

FIFAのインファンティーノ会長 photo/Getty Images

謝罪か、それとも開き直りか?

FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長が5日、物議を醸したワールドカップ(W杯)の新事業構想「FIFA Forward Enterprise(FFE)」をめぐり、マティアス・グラフストロム事務総長との連名で声明を発表した。

FFEは、FIFAの商業事業や大会運営の一部を担う子会社を設立し、第三者による少数出資を受け入れる構想だった。しかし、W杯の商業権を事実上売却する計画ではないかとの批判が世界中で広がり、UEFA(欧州サッカー連盟)などが反発。FIFAは最終的に計画を撤回している。

声明では、加盟協会との意思疎通や計画の進め方について誤りがあったと認め、各大陸連盟から複数選出される副会長たちに謝罪した。一方で、計画そのものはFIFAの規則に則って進められていたと主張し、組織への攻撃をいっさい許容しないという姿勢も示しており、この対応をめぐってはSNS上で批判が集中している。

以下が声明の全文だ。

「副会長のみなさま、FIFA評議会のみなさま、

本日、モロッコのラバトにあるFIFA事務所にて、FIFA執行委員会のメンバーと共に会議を行いましたので、その内容について共同で最新情報をお伝えいたします。本会議は、ここ数日の出来事について検討し、みなさまに最新情報をご報告することを主眼として開催されました。

まず、2026年FIFAワールドカップの成功裏の開催を確実なものとしたFIFA事務局の多大な功績が称えられました。これは、FIFA会長、FIFA事務総長、そしてFIFA事務局が一致団結し、一つのチームとして協力して取り組んだからこそ成し遂げられたものです。

誤解を避けるために申し上げますが、出席したFIFA事務総長および執行委員会は、211のFIFA加盟協会によって選出された唯一の役員であるジャンニ・インファンティーノFIFA会長に対し、全面的な支持を改めて表明しました。これに対し、FIFA会長もまた、自身のビジョンを実現するために不可欠かつ卓越した働きをしているFIFA事務総長およびFIFA事務局に対し、全面的な支持を改めて表明しました。

本会議では、このビジョンの実現を支えるFIFA会長、FIFA事務総長、および執行委員会間のプロセス、コミュニケーション、連携について、その有効性と効率性の観点から、つねに継続的に改善が可能であり、またそうすべきであるとの議論が行われ、合意に至りました。

われわれは、本日の会議の成果がFIFAのガバナンスを強化し、組織への信頼回復に寄与するとともに、世界中でサッカーを発展させるというわれわれの使命を継続しつつ、団結と透明性を保ちながら、今後の主要なイベントや課題に備えることができるようになると確信しています。

こうした状況において、われわれは「FIFA Forward Enterprise(FFE)」の設立提案の過程で誤りがあったことを認めます。FIFA評議会やFIFA加盟協会が、このプロセスから疎外されたと感じることはけっして意図したものではなく、対応は異なるべきでした。また、提案内容がメディアに漏洩した後の対応においても誤りがあったことを認めます。

これらの誤りについて心よりお詫び申し上げるとともに、二度と繰り返さないことをお約束します。このことを踏まえ、必要な見直しを行い、次回のFIFA評議会定例会合において報告書を提出する予定です。

さらに、すでにご承知の通り、FIFA加盟協会およびFIFA評議会の承認を要する予定であったこの提案は、現在、取り下げられました。本プロジェクトが撤回されたことを受け、FIFAはみずからの誠実性、適正なガバナンス、適正手続きに対するいかなる攻撃も今後いっさい容認せず、その名声と評判を保護・守るために必要なあらゆる措置を講じます。

学ぶべき教訓はつねに存在し、われわれは今回の経験を踏まえてプロセスの改善を続けていきます。しかし、今回の件に関しては、誤りはあったものの、行われたすべての措置がFIFAの規制枠組みに完全に準拠して行われたことを強調することが重要です。

FIFAフォワード・プログラムを通じて、FIFAの211の加盟協会、各大陸連盟、および地域協会のために、サッカーの発展をさらにどのように支援できるかについて、みなさまとともに積極的に検討してまいります。

この件に関してご質問がございましたら、いつでもご自由にお尋ねください。また、近いうちにみなさまと直接お会いできることを楽しみにしております。

サッカーへの想いを込めて

ジャンニ・インファンティーノ、マティアス・グラフストロム」



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