PCAが敵地マイアミで40号! カブスファンから「MVP」チ...の画像はこちら >>

MVP争いで大谷をリードするPCA photo/Getty Images

カブス史に名を刻む

シカゴ・カブスのピート・クロウ・アームストロング(PCA)が、またひとつ歴史的な数字に到達した。

現地時間9月6日、敵地ローンデポ・パークで行われたマイアミ・マーリンズ戦に[1番・中堅]で先発出場。第3打席でマーリンズ先発タイラー・フィリップスのスイーパーを捉えると、打球は右翼ポール際へ一直線。打球速度111.2マイル(約179キロ)、推定飛距離403フィート(約123メートル)の豪快な一発となった。

今季40号。PCAにとって大きな節目となる本塁打だった。

カブスでシーズン40本塁打に到達したのは、これで球団史上10人目。左打者としては、1970年に42本塁打を放った殿堂入り選手ビリー・ウィリアムズ以来、わずか2人目となる。また、40本塁打以上を記録したカブスの選手は、2005年に46本塁打を放ったデレク・リー以来となった。

しかもPCAはまだ24歳。24歳以下のカブス選手としては、1955年のアーニー・バンクスが記録した44本に次ぐ球団史上2番目の本塁打数となっている。

そして、この一発が生まれた瞬間、敵地のスタンドから大きな声が上がった。

「MVP! MVP!」

ローンデポ・パークに集まったカブスファンが、PCAの40号を祝福するようにMVPチャントを響かせた。敵地にもかかわらず、多くのカブスファンが詰めかけていたことも、この光景をさらに印象的なものにした。

PCAは8月にも30本塁打・30盗塁を達成。カブス史上初めて、30本塁打・30盗塁を2年連続で記録した選手となっていた。さらに今回の40号によって、今季33盗塁を記録しているPCAには、MLB史上わずか6人しか達成していない「40本塁打・40盗塁」への期待も高まっている。

今季のPCAは打撃だけではない。

MLB公式によれば、守備面でもフィールド・ラン・バリューはリーグトップの+26、アウト・アバブ・アベレージ(OAA)も+24。打って、走って、そして中堅守備でもチームに貢献する総合力が、ナ・リーグMVP候補としての評価を押し上げている。

8月29日にはレッズ戦で自身初の1試合3本塁打を記録。その際にも本拠地リグレー・フィールドから「MVP」チャントが巻き起こっていた。

そして今度は敵地マイアミでも同じ光景が生まれた。

40号はカブスにとって勝利につながる一発とはならず、チームは10-3でマーリンズに敗れた。それでもPCA自身にとっては、24歳で球団史に名を刻むメモリアルアーチとなった。

本塁打王争いでは42本のカイル・シュワーバーを追う立場だが、PCAには本塁打数だけでは測れない価値がある。

そして、敵地マイアミで響き渡った「MVP」の大合唱は、今季のPCAが単なる若手スターではなく、ナ・リーグ最高の選手を争う存在になっていることを象徴する光景だった。

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